片耳難聴(一側聾)に効果のある補聴器 クロス補聴器の機能や種類そして値段について。

クロス補聴器は、通常の補聴器とは異なる補聴器です。このような方に対応した補聴器です。

  • 片耳は全く聞こえないが、反対耳は健康そのもの
  • 両耳とも難聴だが片耳は全く聞こえない

このような片耳が全く聞こえない難聴(一側聾)には今まで効果的な補聴の方法があまりなかったのですが、クロス補聴器は聞こえない側の音を聞かせることのできる唯一の補聴システムです。
もし医療機関で、全く聞こえないから補聴器を使っても効果がないといわれている方や、過去に補聴器を試して効果がなかった方も、クロス補聴器は誰でも対応していけます。
では片耳難聴とクロス補聴器について説明してまいりますね。

片耳難聴になってしまう原因とは

片耳難聴の原因は以下のようなものになります。

突発性難聴

原因はストレス、ウイルス感染、血流障害だと言われていますが、現在の医療をもってしても原因不明のことが多いです。
突発性難聴は内耳を悪くして発症するので感音性難聴の部類に入ります。発症してから1週間以内に病院へ行って治療をすれば回復する可能性もあります。

ムンプス難聴(おたふく風邪、流行性耳下腺炎)

ムンプス難聴は、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の原因であるムンプスウイルスによって発症した難聴のことをいいます。
片耳で軽度~重度程度の感音難聴をもたらします。合併症で重度の難聴になると片耳がほとんど聞こえなくなります。
3~4年周期で流行する病気でもあり、ワクチンの接種で予防できます。

中耳炎

片耳だけ中耳炎を患い、そのまま治療をしないで片耳だけ難聴で聞こえなくなる。
鼓膜の奥の中耳に耳垂れが出て、鼓膜を破ったり、中耳の耳小骨に悪い影響を及ぼすこともあり難聴度も高くなります。
治療が不十分ですと、慢性中耳炎になってしまいますので、十分に治療することが必要です。
音の伝わりが悪い病気なので伝音性難聴の部類に入ります。

感音性難聴

感音性難聴は耳の中の内耳神経の有毛細胞が無くなって発症する難聴です。年齢と共に起こる難聴ですが両耳とも一緒に悪くなる方が多いです。
しかし中には片耳だけ難聴が進行して悪くなることもあります。また年齢と共に悪くなる難聴ですが、年齢に関係なく難聴になることもありますのでご注意ください。

先天性難聴

生まれつき片耳が全く聞こえない方。
または耳自体の発達、形成ができていない状態の場合も片耳だけ聴こえないという方もいます。

事故やケガによる後遺症

交通事故で耳小骨が外れてしまうなどの事故であったり、喧嘩で殴られた衝撃で聞こえなくなってしまうなどの外傷的な理由での難聴もあります。
他にも外傷的な事故の治療や手術で聴力を失ってしまうこともあります。

などいろいろな理由があって、片耳に全く聞こえない難聴が起こってしまっているんです。
この疾患のほとんどが耳の手術などがほとんど不可能で、残念ながら聴力の回復が見込めません。
片耳が聾(全く聞こえない状態)の状態ですと、元のある聴力を最大限生かせるようにする補聴器では、ほとんど効果が出ないので、お手上げ状態のことが多いのです。

片耳難聴で困ってしまうこと

片耳が全く聞こえないことで困ってしまうことはこのようなことが考えられます。

  • 聞こえない側で話しかけられると会話が理解できない
  • の方向感がわからない、集団での会話では話している人がわかりづらい
  • 全ての音が片耳から入るので音を聞き分けられない。
  • 一般の人に比べ聞き返しが増える
  • 騒がしい場所、会議など集団での会話が聞き取りづらい
  • 早口で話されるとうまく聞き取れない。
  • 聞き返して相手に嫌な印象を与える。
  • 聞き落としによる仕事のミスが多くなる。
  • 集中して話を聞かないと聞き逃す心配があるので精神的に疲れる。
  • コミュニケーションをとうまく取れずストレスの原因になる。

普段から片耳で集中していないと会話がうまくいかないことが多く、1対1では会話に困らない分、周りの人からの理解を得られないことがあり、聞こえない方向から声を掛けられると気がつけず無視していると勘違いされてしまったり大変な思いをされている方も少なくありません。

少しでもこういったものが減るといいですよね。
それを目指した補聴器がクロス補聴器なんです。

片耳だけの難聴(一側聾)に効果的なクロス補聴器の仕組み

 

全く聞こえない耳に補聴器をして効果がある理由として、クロス補聴器は上記のようなシステムの補聴器です。
聞こえない側の音を聴こえる耳にクロス送信機をつけて集音した音を電波で送って、聴こえる耳に装着した補聴器から聞かせることで、聞こえる耳で両側の音を補うことができるようにするのがクロス補聴器です。
片耳が全く聞こえない聾であろうと、健康な耳に聞こえさせるので、誰でも使えるんです。
すぐに聞こえない側の音が聞こえるという効果を感じることができるのもクロス補聴器のいいところですね。

クロス補聴器の使い方で少し難しいのは、人によって音量感がないと聞こえないことがあったり、逆に音量を出しすぎても普段から聴こえている音の邪魔になってしまうことです。
あとは騒がしい中での会話が慣れるまで、聞こえるのに聞き分けれないというもどかしさがあることもあります。
この点はクロス補聴器に慣れていくことで、もともともっている聞き分ける力によって解決しますので、慣れるまでの2~3か月の間補聴器をして訓練してください。

補聴器専門店の中でも、クロスを理解して使えているかはまちまちですので、どのように聞こえるのがいいのかしっかりカウンセリングしてもらいながら調整していく必要があります。

クロス補聴器が効果的な聴力の例

このような片耳がいたって健康な聴力で、一方が聾の方に使用していただけます。
正常な聴力が25dB未満の聴力の方にクロス補聴器は対応しています。

片耳が全く聞こえない難聴(聾)で、反対側は少し難聴がある場合に効果的なバイクロス補聴器の仕組み

基本的な仕組みはクロス補聴器と変わらず、聞こえない耳にクロス送信機を着けて、集音した音を聴こえる耳にした補聴器まで電波で送って聞くという仕組みです。
しかし違うところは聞こえる耳にも難聴を持っていると条件の変化です。
補聴器本来の使用用途となる聞こえづらい耳に補聴器で集音した音を入れてあげて聞きやすくするという役目も併せて使用するので、少し難聴がある耳に対して、普通に張ってくる音も、聴こえない側の音もしっかり聞かせていけるようにするのが目的になります。

バイクロス補聴器の場合は、クロス補聴器側と、通常の補聴器側の音のバランスがなかなか難しいので専門の販売員としっかり相談していく必要があります。
補聴器としての役割りも入ってくる関係上、補聴器の音に慣れるまで、環境音がうるさいと感じがちなので慣れるまであきらめないで使い続けるのが大切です。
おおむね3か月でどのような方でも問題なく使えるようになりますよ。

バイククロスの効果的な聴力例

このような聞こえる耳に中度程度の難聴、片耳は完全に聞こえない(聾)というような方に向いています。
聞こえる側の耳が30dB以上の難聴がある場合はバイクロス補聴器として使うようになります。

クロス補聴器の種類

クロス補聴器には2種類あります。

耳かけ型

耳にかけてつかう補聴器です。
クロス補聴器・バイクロスで用いるのは従来の補聴器よりもずいぶん小さく耳の後ろに隠れるような小さいサイズのRIC型と呼ばれるサイズになります
本体から集音して聴こえやすくした音を、耳の中にいれたレシーバーという小さなスピーカーから流して聞き取ります。
レシーバーを交換することで様々な難聴に対応できます。

 

耳あな型

耳の型を採って作るオーダーメイドの補聴器になります。
クロスで用いる場合はバイクロスで運用するのが基本になります。
耳穴を埋めてしまう関係上、正常な聴力で使用すると元々聞こえている音を邪魔してしまいますので注意が必要ですが、しっかり耳を塞ぐ分ピーピー音がするハウリングが少なくなります。

補聴器の形状の違いについてはこちらから→補聴器の種類について

クロス補聴器の値段について

クロス補聴器、バイクロスではペアで使う補聴器のシステムになりますので基本的にはこのような価格になります。

クロス送信機 約9万円前後 + 補聴器 10万円~50万円

この組合わせにしなくてはいけません。補聴器側の値段は難聴の程度や使用環境で相談して決めるのがいいでしょう。
ではフォナックを例に出してみてみましょう。

フォナックのクロス補聴器の値段と組み合わせの例

クロス送信機単体の値段
クロスⅡ(ベンチャーシリーズ用送信機)

クロスB(ビロングシリーズ用送信機)

クロス補聴器は9万円台での価格設定がなされています。
これに補聴器の代金がありますので、安値でいえばオーデオV30とフォナッククロスⅡ耳かけで組み合わせた場合はこうです。

オーデオV30が150,000円(非課税) でクロス補聴器は税込みで97200円です。
合計金額は247,200円からのご用意になります。

ちなみにフォナック以外のメーカーもクロス補聴器出しています。
例えば
シーメンス・シグニアで最安なら
RICタイプ   クロスPure  97,200円+primax3 250,000円

ワイデックスで最安なら
RICタイプ    WIDEX CROS  97,200円+Dream Ric 140,000円

オーティコンで最安なら
耳かけ型クロスマイク+オーディシュー・クロス用ケーブルのセットで36000円+130000円程度

大体9万円前後から他メーカーも用意しているようです。
オーティコンは値段は安いのですが、クロスマイクのサイズが大きいのと有線での接続になります。
目立ちやすく、ケーブルの断線があるのがデメリットですね。
フォナック、ワイデックス、シーメンスは電波で音を飛ばすので、無線方式です。
他のメーカ―でもクロス送信機と補聴器のセットでの販売になりますから注意してください。

まとめ

クロス補聴器は片耳難聴(一側聾)にとって救世主のように思え感動を覚えるお客様が多いのも事実です。
まず調べているだけよりも体験することが早いということもあるで、秋葉原補聴器リスニングラボではフォナックのクロス補聴器のデモ機を用意しております。
お気軽にお問い合わせいただき、試聴や、レンタルをしてその効果を感じてみてください。

秋葉原補聴器/リスニングラボ
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