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難聴の子どものために補聴器が必要なその理由とは

子供が難聴になってしまったら、幼児、小児難聴というものの特徴から、早期の補聴器の装用をお勧めします。
それには

  • 幼児期、小児期の学習の基礎は聞くことにある
  • コミュニケーション障害の予防

以上の二点から補聴器が早期から必要であると考えます。

もしあなたの子供が

妊娠中の病気がもとで生まれつき難聴であった
高熱が出てしまい後遺症で難聴になってしまった。

ということがあって子供に難聴という障害ができてしまった場合、きっとあなたはとても肩を落とし、あの時こうすればという後悔の念に駆られていることでしょう。しかしそういった方はあなた一人ではありません。
数多くの方が乗り越えて子供の成長していくのを手伝い、見届けています。あなたも負けずによく知っていくことから始めましょう。

難聴であるということに気が付くのが難しい

先天的に聞こえに障がいをもつ乳児の割合は1,000人に1~2人(0.1%~0.2%)といわれています。
現在、新生児聴覚スクリーニング検査の実施により、早期で難聴を発見できる可能性が多くなってきました。

出生後の子どもが難聴であるというのを判断するにはきっかけが必要ですが、判断するのがなかなか難しいのが現状です。
実際難聴になっていても何不自由ない暮らしを幼児期に送ることが多いのです。
なぜなら子供本人は難聴であるという自覚はなく、聞こえていない状態が当然なので気が付かないです。
ある自意識がある年齢になってから難聴になったの場合、以前聞こえていたことで本人が聞こえの比較ができるのでなんか聞こえづらいと気が付きますが、幼児期、小児期初頭にかけては、自分が耳が聴こえていないことに判断できないのです。

ですから、行動の注視が必要です。
小さいうちは、そろそろお話しできる時期であるのに対し、あまり話ができなかったり、中々話さないという事もあります。
お子さんにより話し始める時期がありますので一概には言えませんが、子どもの難聴に気付く原因の一つに「なかなか話さない」というのもありますので、よく観察してあげてください。次の事項が難聴になっているかもしれない観察事項です。

★生後12ヶ月までの聴覚発達のおもなチェック項目
0ヶ月   突然の音にビクッとする。
1ヶ月   眠っていて突然の音に目をさますか、または泣き出す。
2ヶ月   話かけるとアーとかウーとか声を出して喜ぶ。(またはニコニコする。)
3ヶ月   ラジオの音、テレビのスイッチの音、コマーシャルなどに顔(また眼)を
むけることがある。
4ヶ月   名を呼ぶとゆっくりではあるが顔を向ける。
5ヶ月   突然の大きな音や声に、びっくりしてしがみついたり、泣き出したりする。
6ヶ月   声をかけると意図的にさっと振り向く。
7ヶ月   叱った声(コラ、メッ!など)や、近くで鳴る突然の音に驚く。
(または泣き出す。)
8ヶ月   動物の鳴き声をまねると、キャッキャッいって喜ぶ。
9ヶ月   となりの部屋で物音を立てたり、遠くからよぶとはってくる。
10ヶ月  気づかれぬようにして、そっと近づいて、ささやき声で名前を呼ぶと振り向く
11ヶ月  ・・・チョウダイと言うと、そのものを手渡す。
12ヶ月~ 目、耳、口など身体部位をたずねると、指をさす。
聴覚障害Ⅰ-基本編より

ある程度の年齢になって他の人が言っていることを理解していない、理解出来る言葉の数が少ない、使える語彙が限られている、発音がはっきりしない、呼んでも反応しないことが多々あるかなどが確認していきましょう。
心配なことがあれば耳鼻科へ向かい聴力検査をすることをお勧めします。

難聴の種類や原因について詳しく知る場合はこちらから→難聴の種類や原因について

多少の聴力低下があっても問題なしとされる場合がある


なんとなく難聴かもと心当たりがあっても、聴力は30dB(実際には26dB)以上からが難聴とされます。
要はそれ以下は正常値ということです。上記の画像のように右は難聴ですが、左は健聴者の基準の0dBより20dBも低いところがあるが、30dB未満なので難聴として扱われないのです。

実際には聞こえは20dBも低下しているのに、耳鼻科では問題ありませんと言われてしまいます。
この問題ありませんは生活を送る上では問題ありませんということなのですが、その変化がないかしっかり見ていく必要性を感じますよね。
なお20dB程度の難聴だと、家の中から聴こえる秋虫の声や、鳥のさえずり、木が風に揺れる音が聞こえていない可能性があります。
「小鳥さんがいるね。ほら木の上で鳴いているよ」という会話をしても難聴児には小鳥のさえずりはわからない可能性があります。
聞こえることが前提の大人にとっては、こういった事実はすこし寂しい気持ちになりますね。

画像のような聴力グラフがあったときには、聴力レベルの数値が大きくなるほど難聴の度合いが進んでいると覚えておきましょう。

発育のためには音が必要不可欠

幼児期、小児期は学習の基礎となる期間で、特に発音、コミュニケーションの取り方を学ぶ年齢であります。
赤ちゃんは、耳で聞いた単語を覚え、発音したり、その他の仕草を通じて、物を覚えていきます。小さい子どもは脳内にデータがなくまっさらな状態ですからと、経験といろいろなことを視覚と聴覚と触覚を使い、行動について、言葉、コミュニケーションする術や、さまざまな物事を学んでいきます。
ですから、視力が悪い場合は、学習の妨げにならないように、眼鏡をします。
人は親や、身近な人間の発音を耳から聞き訓練することで発音を覚えますから聴力が悪い場合は補聴器を装用して聴こえを補助していく必要があるのです。

実際問題、聴力が低下した状態では、音が何倍も小さく聞こえたり、歪んで聞こえたりするので、自分の耳の記憶を辿って発音しようとするとどうしても限界があるのではっきり人にわかるような発音が出来なくなってしまいます。
自分の声も聞き取りにくい状態なので、発している音が合っているのかもわからないような状態になることもあります。

補聴器はコミュニケーション障害の防ぐツールになる

コミュニケーション障害とは対人関係を必要とされる場面で、他人と十分なコミュニケーションをとることができなくなるという障害のことです。
心因的な原因と、難聴や発声器官の不十分が原因の2種類が存在します。
難聴というのは目に見えづらいものですから、相手に理解されづらいというのも特徴です。
難聴になると、聞き直しが増えたり、話をうまく返せなかったり、話に気が付かなかったりするが増えてしまうので誤解が生じてしまうこともしばしばあります。
身近な人、ある程度気心が知れている人たちは、理解がありますから根気強く会話することが多いのですが、そうでない初対面の人や子供のほとんどは「話を聞いていない」「会話の内容と違う返事が多い」「話しかけたけど無視されてしまった」と感じてしまいコミュニケーションをとらなくなってしまいます。特に子供同士であるとこういったことに非常に敏感です。
本人には悪気がないのに、周りが勘違いしてしまい結果としてコミュニケーションがうまくいかないのです。

難聴であるということを説明することであるていどうまく会話を進めることができますが、聞こえづらいままで会話をして互いに疲れてしまうより、補聴器でしっかりと聞こえる状態にしたうえで「ちょっと耳が聴こえづらいからたまに聴きなおすからね。」など相手に難聴であることが話せるようになるとコミュニケーションを円滑に取れるようになっていきます。

まとめ

子供が難聴になってしまった時に補聴器を使うべき理由はお分かりいただけましたでしょうか。
実際に今までのお客様で、小学校低学年で高熱により高度難聴(症状の重い難聴)になってしまったという方が顧客にいるのですが、しっかり会話ができ、現在は開発職で仕事もばりばりこなす方に出会いました。
その方は小さいころから両親に発音と口話のトレーニングや、補聴器根気強くつけてコミュニケーションすることを教わったそうです。そのおかげで30代を超え、会社でも立場ができた今改めて感謝することが増えたとおっしゃっていました。
はじめは補聴器を着けるのはあまり好きではなかったそうですが、いろいろな音が聞こえ、どんどん友達とたくさん話せるようになっていったそうで、最初で諦めなくてよかったともおっしゃっていました。

あなたの子どもがより輝けるように、今から手助けをしてあげましょう。
手助けできるのは親であるあなたしかいません。
前向きに根気強く一緒に人生を歩いていきましょう。

リスニングラボではきこえの相談から、ベストな補聴器選び、アフターケアまでしっかりとさせていただきます。
あなたのお子様のきこえのこと、将来のことすこしでもお手伝いさせてください。

メール、お電話でお問い合わせいただくか、お気軽にご来店いただけましたら、幸いです。

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