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補聴器を両耳にするのがよい理由はカラダのしくみにあった!

補聴器は両耳することで聞こえがよくなる理由はご存知ですか?両耳に補聴器を装用することによって性能が良くなるですが、聴覚の作用をうまく利用することができるので、片耳補聴器よりも質がよい聞こえを得ることができます。
このサイトでは補聴器を両耳にするのがよいとされる理由を補聴器専門店として解説しています。

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さまざまなサイトで両耳補聴器の推奨する記事をご覧になる機会があると思いますが、その理由については軽く触れられているだけでなんとなくよいものと認識している方が多いでしょう。
両耳に補聴器をする理由はカラダの仕組みに合っているということからオススメをしています。
あなたがすこし引っかかっているナゼ?という点をこのサイトでは詳しく解説しています。

加齢や病気などで両耳とも難聴になると補聴器の装用を検討されますよね。
両耳の聞こえが悪くなれば、会話の内容がわからなくて返事が適当になってしまうとか、騒がしい場所や複数人での会話が難しくなります。
さらには声を掛けられても気づきにくくなり、街を歩いていても危険の察知がしにくいのでハイブリットカーなどの接近に驚くこともあるでしょう。
このような悩みがあれば補聴器をして聞こえを補う必要があるので、両耳に補聴器をする理由や仕組みなどを詳しく知り、補聴器の検討に役立ててくださいね。

さて補聴器は人間の聴覚に作用するものですから、人の聞こえの仕組みを知っていて損はしません。
両耳に補聴器をする理由についての理解も深まることとでしょう。
ここからは耳と脳の仕組みについてお話していきます。

耳と脳・聞こえの仕組み

補聴器 両耳 理由 耳と脳の仕組み

みなさん音は耳で聞いているわけでなく、脳が聞いているということはご存知ですか?
わたしも子供のころには耳や鼓膜がすべての音を聞いていると思っていました。
人のカラダで感じられることはすべて脳によって認識をしています。
耳では音を効率よく脳に伝えるための役割をはたしているのです。

音が聞こえるまで

わたしたちが音を感じることができるまでこのような道筋をたどっています。
音は空気の振動であり、音の振動を耳がキャッチしています。
その後耳穴から鼓膜、中耳そして内耳と伝わって内耳の蝸牛にある有毛細胞とよばれる細胞で、振動を電気信号に変えて神経を伝って脳の聴覚野に届きはじめて音を認識しているんです

難聴は聞こえの仕組みで音が伝わりにくい障害ができてしまったこととお察しがつくでしょう。

両耳から音を取り入れて脳で音を聞くさいには4つの聞き取りに優位な効果が発揮されます。

  • 両耳で聞くことで音量が大きく聞き取ることのできる両耳加算効果
  • 同じ音を二度聞くことで明瞭に聞き取れる両耳加重効果
  • 騒がしい雑音の中で目的の音声を強調して聞くことのできるカクテルパーティ効果

このように両耳で聞くことで、さまざまな聞こえが優位になるような働きます。
これは難聴になることで効果が薄れたり、片耳で聞くだけでは効果が出ないものなのです。

難聴での聞こえを最大限生かすものが補聴器ですが、両耳補聴器を推奨する理由について次で紹介していきます。

両耳補聴器の聞こえがよい理由

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両耳に補聴器をするとよいとされる理由は、両耳で音を取り込んだ時に脳で行われる聞こえの補正を活用できるからですが、ここでは両耳補聴器でどのような聞こえの変化があるのかを詳しく話していきますね。

 

なぜ両耳補聴器は音質が良くなるのか

両耳で聞くと、両耳加算効果や両耳加重効果と呼ばれる体の仕組みを利用できます。
両耳加算効果は、両耳で聞くと片耳より6dBほど音が大きくなり音が聞き取りやすくなります。
また両耳加重効果により、両耳から同じ音の情報を二度脳に送ることになるので、言葉がはっきり理解したやすくなるため音質が向上します。

 

両耳補聴器では聞こえの範囲が広くなる

両耳補聴器は片耳補聴器比べて、音が聞こえる範囲が4倍になるとされています。
これは音の死角がなくなり、音の大小が判断しやすくなることによる効果です。
離れたところからの会話に困っていれば両耳補聴器するのがよいされますね。

 

両耳補聴器で音の方向性がわかりやすい理由

人は両耳で聞いた時の音量のバランスから、音の方向性を判断するステレオ効果も利用しながら音を聞いています。
片耳だけ聞こえる状態では、ステレオ効果は得られず、音の方向感を判断するのはかなり難しいとされています。
両耳補聴器にすることで正確な音の方向性を判断でき、危険の察知や複数人での会話では効果的な改善を感じられるのです。

 

両耳補聴器は音の奥行きが生まれる理由

両耳補聴器では音の奥行きが生まれるともされています。
先に紹介したステレオ効果の中では、音の方向感だけでなく音の距離感も正確に測れるようになります。
両耳に補聴器をすることで距離感を聞き分ける音の大小の判断がしやすくなるので、音が立体的に聞こえ奥行きが生まれるのです。

 

雑音が多い中でも両耳補聴器は優位になる

健康な聴力の人は、騒がしい雑音を気にせず必要な会話だけを聞くことができていて不思議に思うことがありませんか?
このときカクテルパーティ効果によって、自分が注意をむけている人の声に自然と集中して聞くことができるからなのです。
難聴になると効果が薄れてしまいますが、両耳補聴器をすることで最大限生かすことができますよ。
片耳補聴器よりも両耳補聴器のほうが効果的とされています。

 

両耳補聴器は耳に負担が少ないとされる理由

両耳加算効果によって6dBほど音が大きくなることを先に説明いたしましたが、これにより片耳に補聴器をするよりも必要とする音量が小さくなります。
負担の軽減になり、音量が大きすぎることによる生活音の増幅も小さくなり、補聴器疲れが起こりにくくなることも要因でしょう。

 

なぜ会話の理解度が良くなるのか

これまで紹介した両耳加算効果・ステレオ効果・カクテルパーティ効果などにより、音の大小や方向感、雑音と音声の聞き分け可能になることによって、さまざまな環境で会話の聞き取りがしやすくなります。
それに加え両耳で同じ音を二度聞く両耳加重効果によって、より言葉をはっきりと判断できます。
これによって会話の理解率が上がるとされているのです。

 

両耳補聴器は言葉の聞き取り能力の維持につながる

両耳補聴器がよいとされる理由の一つとして、言葉の聞き取り能力が低下するのを予防するためというのも含まれます。
海外の研究機関での研究結果ですが、音が聞こえない難聴の時間の経過が進むと言葉を聞き取る能力が下がる傾向にあるとわかりました。
ただし直ちに下がるというわけではないので、難聴以後で聞き取り力の低下の予防する観点が強いですね。

 

このようなことが両耳に補聴器すると良いとされる理由です。
人のカラダをうまく使うことができるからこそ補聴器を両耳にするのですが、実は両耳に補聴器をすることで、補聴器自体にも機能や性能の違いが生まれるのです。

ここからは両耳補聴器のしくみについて説明しますね。

両耳補聴器のしくみ

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補聴器によっては両耳につけることで、性能や機能面で向上が図れるものがあります。
とくに両耳間通信機能(NFMI)が搭載されている補聴器が該当しますね。
両耳間通信では無線通信で補聴器が同期し、互いの音情報を交換することでさまざまな機能が発動します。

これによって左右のマイクを同期させることによる強力な指向性での集音や、左右の音量バランスコントロールによって方向感をより明瞭にさせることができるものもあります。
また風切り音や反響音などの環境に影響される雑音を抑えることができるなど、補聴器の快適さを向上させる機能も両耳間通信機能に依存したものになるケースが多いです。

このように両耳補聴器のしくみによって補聴器でも機能として拡張されるものがあるので、よりよい聞こえのサポートが可能です。

 

 

両耳補聴器にするうえで考慮しておきたいこと

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両耳補聴器を付け始めのころにはこのようなことが苦手だったり面倒と感じてしまいます。

  • 電話からの音声をうまくマイクに当てれず補聴器を外さなくていけない
  • 閉塞感や圧迫感は強くわずわらしい
  • 自分の声が響く感じが強い
  • メンテナンスや装着の手間が2台分ある

このようなことは片耳に補聴器をすることよりも面倒さや苦手に感じやすいところで、よいとされる理由とあわせて考えるべきことですね。
慣れてしまえば気にならなくなるということが多いので、これらはとにかく使うということ以外には克服の方法がありません。

両耳補聴器のデメリットの詳しいことがことはこちらから→両耳補聴器のユーザーが感じるデメリット【お店が言わないヒミツ】

まとめ

補聴器が両耳するとよいとされる理由について紹介してきました。
両耳にすることで脳の働きをより効果的にサポートできるだけでなく、補聴器自体の性能の向上にもつながるので、あらゆるところで推奨されているんですね。

ただし補聴器は聴力の状況や用途によって両耳か片耳かの選択をしていきます。
両耳とも難聴の方であれば両耳装用をオススメすることがほとんどですが、片耳で事足りる人もいるということは忘れてはいけません。
もちろん両耳補聴器でもし使用上にわずわらしさを感じることもありますから、あなたにとってよいと感じる方法を選ぶことが大切です。

会話が難しいことでコミュニケーションの輪になかなか参加できないということがあれば、補聴器をすることで改善できる可能性は高いです。
聞こえの改善を補聴器に託してみてはいかがでしょうか。

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