老人性難聴の原因と改善方法について

老人性難聴になる原因そして改善方法について紹介していきます。難聴についての理解を深めて正しい改善方法を選択できるように詳しくお教えします。
年齢を重ねていくことで難聴になることはいつかは誰しもがなることですが、その年齢に早い遅いというのは個人差があります。年を取って難聴になったかもと思っても、実は疾患が原因で治すことができたりするかもしれません。

※難聴の自覚症状がありましたら、一度耳鼻咽喉科や専門の医療機関で診察を受けてください。該当するであろうと個人で判断することのないようにお願い致します。
この記事を書いている弊社は補聴器専門店ですので、診断、治療をはじめとした医療行為は行いませんのであらかじめご了承ください。

老人性難聴について

老人性難聴は加齢をすることで、起こる難聴を指します。
これから原因と、治療ができるか、他の改善方法に関して説明していきます。

老人性難聴の原因

老人性難聴の原因は、細胞や神経の老化で耳の奥の蝸牛という器官が音を感知しにくくなることで、聞こえの仕組みに影響を与えるということです。
聞こえの仕組みは耳の構造に関係がありますので、併せて紹介しますね。

聞こえの仕組み

音の聞こえは、耳の外側(耳介)で音を集めて耳あなに送ります、耳あなでは共鳴して声を聞き取りやすくして、鼓膜で音の振動をキャッチします。鼓膜は中耳の耳小骨という部分につながっていて、てこの原理で内耳に伝わりやすい音量に増幅して、内耳の入り口の前庭窓に音を伝えていきます。音は内耳の前庭器官、蝸牛器官のうちの蝸牛器官に伝達されていきます。
蝸牛の中では有毛細胞という音の高低差(音程)感知して、電気信号に変えて、聴神経を介して脳の聴覚野に音を伝達します。脳に到達して初めて音が聞こえるわけですね。

老人性難聴は有毛細胞の減少に原因がある

老化によって影響が大きく出るところは、有毛細胞が減少していきます。
蝸牛は入り口から20000Hzという高い音を感知し、奥に行くにつれて低い音程を感知します。一番低い音は20Hzまで反応します。
入り口にある有毛細胞は負荷がかかりやすくので、老化によって細胞が弱っていると消耗し減少しやすいため高い音が聞こえなくなっていきます。
老化によって有毛細胞が減少すると聞こえが悪くなるというのが、一般的な老人性難聴の見解ですね。

神経の機能低下やそのほかの疾患が関係していることもある

老化して、有毛細胞が消耗するだけでなく、聴神経自体が機能低下して音が脳まで伝達されなくなる、蝸牛の血管の障害、脳の機能低下など音を感じる部分だけでなく、様々な原因が重なることで老人性難聴になってしまうということも考えられるので、原因は老化だけでなく、老化に伴う疾患の可能性もありますね。

老人性難聴は感音難聴の部類で、音を感じづらくなる病気ですね。

老人性難聴の特徴

老人性難聴にはこんな特徴があります。

  • 徐々に高い音が聞こえなくなる
  • 症状の進行速度は個人差があるが誰しもが発症する、比較的進行は遅い
  • 大きな音に過敏になる場合がある(補充現象・リクルートメント現象)
  • 音を聞きとれても言葉として理解できなくなる
  • 基本的に両耳同時進行で悪くなる

老人性難聴は個人差が大きいので、発症を自覚する年齢が異なります。進行速度もまちまちですが、難聴の中でも進行は遅く自覚症状を持つ頃には、中度程度の症状になっていくことが多いようです。進行性の難聴なので、年齢を重ねるたびに症状が重くなっていきます。両側性で発症後両耳とも少しずつ悪くなっていきます。
老人性難聴には、大きな音に過敏になる補充現象(リクルートメント)が起こることがありますが、難聴の原因によっては起こらないこともあります。
音としてはわかっても、言葉として聞き取れなくなってしまうようになるため、聞き間違えが増えるのも特徴ですね。

治療に関して

老人性難聴の大きな原因である有毛細胞の減少は、劇的な治療方法がありません。
行うこととすればビタミンB12製剤を飲んで神経系統の回復を計るくらいでしょう。基本的には治療といえるほど改善は見込まれないかもしれません。
現在の医療では難しいかもしれませんが、再生医療が進めば回復する方法があるかもしれませんね。
若いうちから進行を遅らせるように予防策をとっておくことがお勧めですね。

年齢が上がったから耳が遠いと割り切らず病院へ

加齢すると耳が遠くなるというのは皆さん一般的に知っていて放置してしまうことがありますが、場合によっては別の病気の可能性が在ります。
別の病気であれば回復できる可能性がありますので、耳の聞こえが悪くなったように感じたら、一度耳鼻咽喉科でご相談されるといいでしょう。

老人性難聴の改善には補聴器が用いられるのが一般的

老人性難聴では根本的な治療ができないため、ここ最近では、会話に支障があれば補聴器を利用して補助していくようになっています。
補聴器の中でも、価格が安く機能が限定された簡易式補聴器では対応するのが難しいので、音質調整ができ個人の聴力にぴったり合う本格的な補聴器を利用することがオススメです。

まとめ

老人性難聴は加齢による老化によって起こりますが、原因は様々ですので、聞こえに異常があればまず病院で診察を受けて適切な改善法の相談をしてみましょう。
考えられる改善できる策は補聴器が最善で、あとはビタミン剤による聴神経の補修ですね。
誰しもが起こる症状ですので、もし難聴になっても恥ずかしいということはありません。当然の変化と受け止めて最善の策を探しましょう。

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