せっかく念願のカスタムIEM(イヤモニ)を作ろうとご来店いただいたのに、耳の状態が整っておらず「今日は採取できません」となってしまうお客さまが、実は一定数いらっしゃいます。
わたしは、秋葉原補聴器リスニングラボで認定補聴器技能者として、日々お客さまの耳型採取(インプレッション)に携わっています。
カスタムIEMは、あなたの耳の形に合わせてゼロから作るオーダーメイドのイヤホンです。そんな大切な製品だからこそ、耳型採取前の「耳のコンディション管理」が仕上がりを左右します。
この記事では、カスタムIEM(イヤモニ)の耳型採取をスムーズに、そして最高の状態で迎えるために事前にやっておくべき4つの準備を、現場スタッフの視点からできるだけわかりやすくお伝えします。
たろうくん音楽が大好きで、今度カスタムIEM(イヤモニ)を作りたいんだ✨️でも、はじめてだから……ちゃんと作れるか、なんとなく不安なんだよね😥
みみちゃんいいね、イヤモニを作るんだね✨️カスタムIEMは自分の耳に合わせて作るから、まずは耳の型取りが大切なんだよ💡
たろうくんそうなんだ!せっかく作るなら、耳型採取で失敗したくないな……😣採取前に、何か準備しておくことってあるのかな?
みみちゃんもちろんあるよ✨️耳の状態や採取前の準備、失敗しないためのポイントを知っておけば安心だよ!一緒に確認してみよう💡

耳型採取の前に知っておきたいこと──自分の耳、ちゃんと知っていますか?

カスタムIEM(イヤモニ)は、その人だけの耳の形に合わせて作る製品です。音質にこだわってたどり着く方、装着感の良さを求めてたどり着く方、ステージで使うプロの方、理由はさまざまです。
でも、こんなことを思いませんか?
「自分専用のイヤホンを作るのに、自分の耳のことを何も気にしていない」のは、少しもったいないと思いませんか?
人間の体には日々コンディションがあります。顔がむくむように、耳の中もむくみます。耳垢が溜まっていれば、正確な型が取れません。小さな傷や湿疹があれば、採取そのものができないことも。
耳型採取は一発勝負ではありません。でも「ああすればよかった…」と後悔しないためにも、事前の準備は確実にしておきたいところです。

耳型採取ができない「禁忌8項目」とは?
耳型採取の前には、「禁忌8項目」と呼ばれる確認事項があります。これはAAA(米国聴覚学会)などが定める基準に基づくもので、該当する方は耳型採取ができません。
スムーズに採取の日を迎えるために、ぜひ事前に目を通しておいてください。
禁忌8項目の詳細
| # | 確認事項 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 耳の手術を受けたことがないか | 変形により型材の流入・取り出しが困難になる場合がある |
| 2 | 3ヶ月以内に耳漏(耳だれ)がなかったか | 中耳炎などの感染症が疑われる |
| 3 | 2ヶ月以内に聴力低下がなかったか | 医療的対処が優先される |
| 4 | 1ヶ月以内に耳鳴りが大きくなったことはないか | 同上 |
| 5 | 外耳道に痛みまたはかゆみがないか | 皮膚トラブルがある場合は採取により悪化の恐れ |
| 6 | 耳垢が多くないか | 耳垢が詰まった状態では正確な型が採れない |
| 7 | 聴力測定の結果、平均聴力の左右差が25dB以上ないか | 医師の診断が必要な状態の可能性がある |
| 8 | 聴力測定の結果、500・1,000・2,000Hzに20dB以上の気骨導差がないか | 医師の診断が必要な状態の可能性がある |
以上の項目のどれかに該当する場合は、耳鼻科への受診をお願いし、当日の採取はお断りしています。遠方からお越しの方にとっては特に大きなご負担になりますので、事前確認は本当に大切です。
禁忌以外にも注意が必要なケース
上記の8項目に含まれませんが、以下のようなケースも採取に影響が出ることがあります。
- スポーツや格闘技で耳が大きく変形している方(柔道、レスリング、ラグビーなど)
外耳の変形により型材の注入・取り出しが難しくなる場合があります。 - 外耳道(耳穴)が極端に細い方
採取道具を変更し、複数回採取をおこなう場合があります。 - 耳掃除などで耳の中を触るとくしゃみや咳き込みが出る方
迷走神経反射の可能性があり、採取中に同様の反応が起きるリスクがあります。
このようなケースでは、事前にしっかりご相談いただきながら採取の可否を判断させていただきます。遠慮なくご連絡ください。
実は5〜10%のお客さまが当日採取できずに帰られます

わたしが現場でお伝えしたい、少し耳の痛い話をさせてください。
当店のデータでは、カスタムIEM(イヤモニ)を作りにご来店いただいたお客さまのうち、約5〜10%の方が当日に耳型採取ができず、またの機会にご来店いただくか、その場で耳鼻科をご案内することになっています。(リスニングラボ月間来店数より換算)
その主な原因は——
- 耳穴が耳垢で塞がっている(耳垢栓塞)
- 外耳道に湿疹・傷・出血がある(外耳炎を含む)
この2つが圧倒的に多いです。
「自分は大丈夫」と思っていても、耳垢が奥に詰まっている状態は自覚しにくいものです。耳掃除しているつもりが、綿棒で逆に奥へ押し込んでしまっていた…というケースも少なくありません。
耳垢栓塞(耳垢詰まり)で症状がある程度の状態であれば、耳鼻科での処置後、採取できる状態になることが多いです。しかし、耳垢の固着具合によっては、それ以上かかることもあります。外耳に炎症がある場合は、完治してからの採取になります。
遠方からわざわざお越しいただいた方に「今日は採取できません」とお伝えするのは、スタッフとして本当に心苦しいです。だからこそ、事前の耳鼻科受診を強くおすすめしています。
準備①:耳鼻科で耳の状態を事前に確認してもらう
カスタムIEMの耳型採取を予定しているなら、採取の1〜2週間前を目安に耳鼻科を受診しておくことを、ぜひ習慣にしていただきたいと思っています。
耳鼻科での確認事項は以下のとおりです。
- 耳垢が詰まっていないか(耳垢栓塞の有無)
- 外耳道・鼓膜に異常がないか
- 湿疹・炎症・傷がないか
- 禁忌8項目に該当する症状がないか
「耳鼻科まで行かなくても大丈夫でしょ」と思う気持ち、正直わかります。わたしもお客さまにそう言われることがよくあります。
でも、耳の中は自分では見えません。自覚症状がないまま耳垢が詰まっていることも多いです。せっかく念願のカスタムIEMを作りに来たのに「今日は無理でした」となってしまうのは、本当にもったいないですよね。
事前受診で不安を解消して、スムーズな採取日を迎えてください。
準備②:耳掃除は採取の2日前までに完了させる
「耳を綺麗にしてから行こう」という気持ち、とても大切です。ただし、耳掃除のタイミングには注意が必要です。耳掃除は採取の2日前までに完了させてください。当日や前日の直前に行うのはできる限り避けましょう。
なぜかというと、耳掃除は思っている以上に耳に負担をかける行為だからです。
綿棒や耳かきで「しっかり綺麗にしよう」と力を入れると、外耳道の壁面に細かい傷ができたり、炎症が起きたりする可能性があります。傷や腫れがある状態では採取ができませんし、採取中に痛みを伴うこともあります。
ベストな状態は「採取前に耳鼻科で耳垢を処置してもらい、2日前以降は耳の中をなるべく触らない」という状態です。当日は「軽く耳の入り口付近を拭く程度」で十分です。深いところまでいじらないようにしてください。
準備③:前日は早めに就寝・飲酒を控えて耳のむくみを防ぐ
「耳がむくむって、そんなことあるんですか?」と驚かれるお客さまがとても多いです。
そうなんです、耳の中もむくむんです。
耳もむくむという意外な事実
顔がむくむように、外耳道(耳穴の内側)も浮腫む場合があります。個人差は大きいですが、睡眠不足や疲労、アルコールの摂取によって、外耳道の組織が軽く腫れることがあります。
こんな経験はありませんか?
- 朝、イヤホンを付けたときはきつく感じたのに、夜は同じイヤホンがちょうどよく感じた
- 飲み会の翌朝、顔だけでなく耳のあたりもなんとなく詰まった感じがした
これは、耳のむくみが関係していることがあります。
正確な耳型を採取するためには、外耳道がむくみのない自然な状態である必要があります。わずかなむくみでも、完成したカスタムIEMの装着感に影響することがあります。せっかく作るなら最高の状態で型を取りたいですよね。
そのために、前日は以下の2点をお守りください。
① 十分な睡眠を取る(なるべく早めに就寝)
疲労や睡眠不足は血流の滞りやホルモンバランスの乱れを招き、むくみの原因になります。なるべく早い時間に横になり、しっかり休んでください。
② 飲酒はほどほどに、できれば控える
アルコールには利尿作用がありますが、その後に水分を多く摂取することで血中の水分量が増えます。また、アルコールは血管を拡張させ、血管透過性が高まることでむくみが起きやすくなります。
むくみは一般的に朝が最も強く、昼頃には落ち着く傾向にあります。採取の予約は午後以降に設定するか、または前日をしっかり整えて朝から万全の状態で臨むか、いずれかを意識してみてください。
準備④:採取当日はカナル型イヤホン・カスタムIEMの使用を控える
「当日もギリギリまで試聴しながら機種を決めたい」というお気持ち、よくわかります。いいですね、その熱量!でも採取当日のイヤホン使用には注意が必要です。
カナル型イヤホンやカスタムIEMは、外耳道の内部にしっかりと差し込む構造になっています。装着時には外耳道の壁に圧力がかかり、繰り返し使用することで以下のような問題が起きることがあります。
- 外耳道の腫れや赤み(物理的な刺激による炎症)
- 神経が過敏な状態になり、採取中に痛みや咳き込みが起きやすくなる
- 三段フランジイヤーピースや深挿しタイプは特に、第二カーブ付近(外耳道の奥の曲がり角)の皮膚が薄く刺激に弱い部分を刺激しやすいです
採取の日は、試聴は「採取後に軽く確認する程度」にとどめておくのが理想的です。機種の絞り込みは採取の前日までに済ませておくと、当日の流れがとてもスムーズになりますよ。
秋葉原でのカスタムIEM耳型採取はリスニングラボへ
ここまで4つの準備をご紹介しました。全部実践できれば、当日は自信を持って採取に臨めるはずです!
もし「自分の耳の状態、少し心配だな…」「どんな機種を選べばいいかわからない」という方は、お気軽に当店へご相談ください。
📍 秋葉原補聴器リスニングラボ
〒101-0021 東京都千代田区外神田4丁目7-1 新東ビル eイヤホン秋葉原店本館内 6F
JR各線 秋葉原駅 電気街口より徒歩5分
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🕐 営業時間:11:00〜19:00 🗓 定休日:月曜・火曜
☎ フリーコール:0800-777-3341(通話料無料)
☎ 電話番号:03-5298-5573
✅ 土日・祝日も営業中!お気軽にご来店ください。
無料相談・試聴サービス実施中 / 補聴器2週間無料レンタルあり

耳型採取当日の流れを確認しておこう

初めての方は「当日どんな流れになるの?」と不安に思う方も多いです。簡単に流れをご説明しますね。
| ステップ | 内容 | 所要時間(目安) |
|---|---|---|
| ① 耳の状態確認 | スタッフが耳の中を確認。同意書をご記入いただき、禁忌8項目のチェックも行います | 5分程度 |
| ② 綿球の挿入 | 鼓膜を保護するため耳道に綿球を挿入します | 2〜3分 |
| ③ 印象材の注入 | 医療用シリコン(印象材)を耳道へ注入します | 2〜3分 |
| ④ 硬化待ち | 材料が固まるまでじっと待ちます | 2~3分 |
| ⑤ 取り出し・確認 | 型を取り出し、形状・精度を確認します | 3〜5分 |
| 合計(両耳) | ※場合によって、複数回採取させていただきます(費用のご請求は1回分です) | 約20〜30分 |
ご来店・ご相談のご案内

「行ってみたいけど、何を準備すればいい?」「耳の状態が心配なんだけど…」そんな方も大歓迎です。
リスニングラボは年間1,000件以上の耳型採取実績を持つ、認定補聴器技能者が常駐する専門店です。カスタムIEM(イヤモニ)のことなら、機種選びから採取後のアフターケアまでトータルでサポートします。
事前のご相談はお電話でも受け付けています。「耳の状態が少し心配…」「採取前に相談したい」という方も、気軽にお電話ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. カスタムIEM用の耳型採取は予約が必要ですか?
A. はい、事前のご予約をおすすめしています。当日飛び込みでお越しいただいても対応できる場合がありますが、スムーズにご案内するためにも、お電話またはウェブからの事前予約をお願いしています。予約はフリーコール(0800-777-3341)または公式サイトからどうぞ。
Q2. 耳型採取当日に耳垢が詰まっていたらどうなりますか?
A. 耳垢の状態によっては当日の採取が難しい場合があります。軽度の耳垢であれば問題ないこともありますが、耳垢栓塞(詰まりがひどい状態)の場合は耳鼻科での処置後、改めてご来店いただくことになります。約5~10%のお客さまに該当する事例ですので、事前の耳鼻科受診を強くおすすめしています。
Q3. カスタムIEM用の耳型と補聴器用の耳型は同じですか?
A. 異なります。カスタムIEM用の耳型は、補聴器用よりも深く(外耳道の第二カーブまで)採取する必要があります。カスタムIEM用の採取経験があるスタッフがいる店舗をご利用いただくと安心です。当店は年間1,000件以上のカスタムIEM用耳型採取実績があります。
Q4. 採取から完成まで、どのくらいの期間がかかりますか?
A. オーダーメイド製品のため、一般的には3ヶ月前後が目安とされています。メーカーの繁忙期や製品の種類によって前後することがあります。詳しくはイヤホン店のスタッフへご確認ください。
Q5. 耳の手術経験がある場合は採取できませんか?
A. 耳の手術歴がある場合、耳鼻科医の立ち合いのもと、耳型採取を行う必要があります。その場で採取することはできません。予めご了承ください。
Q6. 未成年でも耳型採取はできますか?
A. 採取自体は可能です。しかし未成年の方は、保護者による同意書へのサインが必要です。同意書は当ホームページからダウンロードすることができます。事前にご確認の上お越しください。
Q7. カスタムIEM完成後、耳に合わなかった場合はどうなりますか?
A. 多くのメーカーでは、お渡しから2週間〜1ヶ月程度の無償リフィット(再調整・再製作)期間が設けられています。保証期間や対応内容はメーカーによって異なります。詳しくはイヤホン店スタッフへご相談ください。




