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感音性難聴の聞こえ方について【特徴と原因】

感音性難聴によって聞こえが悪くなったのでは?そう感じたら早めの対応を心がけるのがよいでしょう。
感音性難聴は片耳でも両耳でも起こりうる難聴で、両耳感音性難聴や片耳感性難聴でどのような症状や原因があるのか、また感音性難聴の聞こえを改善する方法についてもご紹介したします。

感音性難聴 聞こえ方 a1

感音性難聴の聞こえ方は、

  • 水の中にいる様な感覚
  • 耳が詰まっているような聞こえ方
  • 遠くのトンネルから声をかけられる感じ
  • 音がこもってはっきりしない

というように異なった表現をされます。
人によって高い音が聞こえないとか、低い音が聞こえにくいなど難聴の状態も違いがあるので感じ方も違うんです。

難聴になると、何度も聞き直してしまうこともあれば、電車の中など騒がしい場所で話している人がいてもなんと話しているかわからないなど、会話が聞き取りにくくてコミュニケーションを取るのが難しくなってしまいますね。

また難聴によって仕事での大事な会話や学校で授業を聞き逃したり、内容がわからなくなることが多くなりますし、電話の呼び出し音や少し離れたところからの呼びかけなどに気がつかなくなってしまうこともあるでしょう。

コミュニケーションが円滑でないために人間関係で悩んでしまうこともあるので、聞こえないということは精神的にも大きな負担になりかねません。

感音性難聴について解説していきますので、あなたの難聴の原因や今後の対処法のヒントになればうれしいです。

感音性難聴について

感音性難聴 聞こえ方 感音性難聴について

人間は音を聞いたとき、耳から音を取り入れて最終的に脳で音を理解しています。
耳から脳までの道すじになんらかイレギュラーがあって、音の聞き取りできないことが難聴というわけです。

感音性難聴は、音が感じにくくなる難聴のことです。
年をとると高い音が聞こえにくくなる老人性難聴や、突然音が聞こえなくなる突発性難聴などが感音性難聴の一種とされています。

感音性難聴は本人の自覚があまりないこともあるので、身体測定とか健康診断などの機会や、身のまわりの人に指摘されて気が付くということもしばしばあるのです。

片耳感音性難聴

片耳の感音性難聴は専門用語で一側性難聴といい、片一方の耳だけ音が聞こえにくくなるので、音がどこから聞こえるのかがわかりづらくなったり、静かな場所では会話しやすいが騒がしいところは会話の聞き取りが難しくなってしまいますね。

半分だけ正常のこともあるので、ときたま話しかけても無視していると勘違いされることがあってツライ思いをすることもあるでしょう。

両耳感音性難聴

両耳の感音性難聴では、軽い症状でも聞こえる音の情報がすくなくなるので、小さな声はもちろん大きな声で話されても会話内容の理解が難しいこともあります。

症状が進んで重くなってしまえば、会話を聞くだけでのコミュニケーションが難しくなって筆談や手話、口の形から会話を読み取る口話なども駆使しないといけません。

さて感音性難聴の詳しい原因についてお話していきましょう。

 

 

感音性難聴の原因について

感音性難聴 聞こえ方 耳の部位と難聴の種類

難聴は原因がある場所によって伝音性難聴・感音性難聴・混合性難聴と名称が分かれています。
伝音性難聴は、音を伝えることができない難聴で、主に耳穴から中耳までになんらかの原因がある難聴です。
混合性難聴は伝音性難聴と感音性難聴の原因が併発している状態ですね。

とりわけ感音性難聴はかつて音を伝える神経の問題と考えられていましたが、今現在では中耳より奥にある内耳の異変が原因とされています。

耳の奥にある内耳の中にはカタツムリのような形をした蝸牛と呼ばれる器官があり、その中にブラシのように並んだ有毛細胞と呼ばれる細胞が、音に反応して繋がっている聴神経へと音を伝えるようになっているんです。

この有毛細胞が壊れてしまったり消耗してしまうことや、内耳の働きが悪くなってしまうことが感音性難聴に多くに関係しているとされています。

主な感音性難聴の原因

感音性難聴は主に先天性と後天性の二つの原因によってわかれますので、それぞれの原因に関して説明しますね。

先天性の感音難聴

生まれつきの感音性難聴はこのようなものです。

・遺伝性難聴
遺伝性の難聴が先天性の原因で3分の1を占めており、数百の遺伝子が難聴に関わっているとされます。

・妊娠中のウィルス感染による難聴
お母さんが妊娠中にウィルス感染してしまうと、生まれてきた子供が難聴になることがあるんです。
とくに風疹は話題となりましたし、他にも梅毒やトキソプラズマなどさまざまなウィルスが原因になりますね。

・内耳の発達障害
出生時に内耳の成長が不十分だったり、奇形を伴ってるときには難聴になってしまうことがあります。

・その他
このほかにも早産や妊娠中や出生直後に投与された抗生物質の種類によっては、聴力に影響がでることもあるでしょう。

後天性の感音性難聴

出生以後の難聴は後天性感音難聴といいます。

・老人性難聴
内耳の有毛細胞は、成人を迎えてから年を重ねるごとに少しずつ消耗していき、会話に影響がない高い音から聞こえなくなっていきます。

モスキート音が聞こえなくなるのも私たちが体感できる老人性難聴で、ゆっくり進行しているので気がついたら聞こえなくなっているのです。

加齢とともに神経が衰えてしまうことも影響して、年をずいぶんとったときに誰しもがなる難聴なのです。

・突発性難聴
ある日突然音が聞こえなくなる原因不明の感音性難聴を突発性難聴といいます。
片耳だけなることが多いのですが、まれに両耳なることもあるので厄介な感音性難聴ですが、急に起こるので自覚しやすく早期の治療で回復する可能性があります。

・メニエール病
ぐるぐる回るような激しいめまいと低い音が聞こえなくなるのが特徴的な感音性難聴です。
カラダのバランスをとっている内耳の前庭器官に原因があるとされ、ストレスなどが発症の要因と考えられています。

・騒音性難聴(音響外傷)
工場や工事現場など騒音に囲まれた場所に、長期間いることで内耳の有毛細胞が損傷したり壊れてしまう難聴。
ロックフェスやコンサートでの大音量によってなることもあります。
スマホ普及以降は音楽鑑賞を大音量で聞きすぎて難聴になってしまう”イヤホン難聴”なども問題視されていますが、これも騒音性難聴の一種ですね。

・聴神経腫瘍
音を脳まで伝達する聴神経に腫瘍ができてしまい、音情報の伝達をジャマすることもあります。

少し長くなりましたがこのようなことが感音性難聴の原因ですね。
次は感音性難聴の症状についてです。

感音性難聴にみられる症状

感音性難聴 聞こえ方 症状 聞き間違い

感音性難聴ではこのような症状がみられます。

言葉の聞き間違いが増える

いちじ(一時)としちじ(七時)のような似た言葉の聞き間違いが増えるのも感音性難聴の特徴です。

身の回りの音や言葉は低い音から高い音までさまざまな音が、まるでパズルのように組み合わせてできており、とくに言葉の発音は母音のあいうえおに、子音が乗っかることで言葉になっていて複雑な音です。

感音性難聴によって感じにくい音程があるので、難聴の度合いに対して音量が足りなければ、音の情報はパズルが欠けた状態になって言葉を判断しにくくなります。
こうなるとさとうさんなら、あとうさんともかとうさんとも聞こえてしまうのです。

聞き間違いは会話のかみ合わなさにつながって、会話が苦痛に感じる様になるので人間関係に不具合が生じることもあるでしょう。

 

大きな音が生理的に受け付けにくくなる

感音性難聴の原因によっては、大きな音が割れるように響いて聞こえて、苦痛に感じることが増えてしまい、これをリクルートメント(補充)現象といいます。

また普通の聴力の人よりも小さな音で苦痛に感じ始めるので、生活音や環境音が苦痛になるなどツライ思いをすることもあるでしょう。

 

音として聞こえるが言葉として理解できない

感音性難聴では、音として聞こえるけど言葉としては理解できないこともあります。

このようなことが起こるのは、音の情報が欠けた状態で入ってきたうえに音がひずんで聞こえたり、にじんでぼやけたように聞こえてしまうからなんです。
言葉の聞き取りは明瞭でない状態になってしまうため、会話は集中しないと理解しにくくなります。

これらが感音性難聴の特徴ですが、感音性難聴は治療できるのか気になりますよね。
次では感音性難聴の治療に関して紹介していきしょう。

 

 

感音性難聴の治療方法

感音性難聴 聞こえ方 治療

感音性難聴は原因によって治療ができる場合と難しい場合に分かれます。

感音性難聴の中でも、突発性難聴のように自覚してから早期の治療が可能な難聴は改善の見込みがあります。
逆にゆっくりと進行して発症に気がつかない老人性難聴などは治療が難しいとされます。

しかし進行を少しでも遅らせるために治療をほどこすこともあるので、診察と治療は優先的におこなうのがいいですね。

耳鼻科医師への相談

難聴の症状を自覚したり、指摘されたときには耳鼻科にいって相談することが一番です。

どのような難聴であるかは、素人では判断できず具体的な検査をしていく必要があるでしょう。
伝音性難聴であれば治療での改善がありますし、腫瘍ができているなどがあれば専門の治療や手術が必要になることもあります。

感音性難聴の場合は、治療の他にも人工内耳や補聴器などでの聞こえの改善を提案してくれることもあります。

医者に聞いても治らないと決めつけず、必ず相談してくださいね

もしも感音性難聴が治らず、聞こえに困ることがあれば補聴器での聞こえの改善をすることもあるでしょう。

 

 

感音性難聴の聞こえの改善に補聴器を着ける

感音性難聴 聞こえ方 a1

感音性難聴では補聴器を使って聞こえの改善を図ることがあります。
今ある聞こえを最大限生かすことが目的の機器なので、健康な聴力に戻るわけではありません。
しかしあなたに合わせることができる調整式の補聴器ならば、やりようによってはずいぶんと聞こえの改善を実感できるでしょう。

補聴器専門店での相談

感音性難聴はリクルートメント現象(大きな音が響いて嫌な感じがすること)があるので、補聴器の調整はなかなか難しいとされています。
ですので補聴器の専門家がやっている補聴器専門店で相談されるのが、補聴器をうまく取り入れるコツですね。

 

認定補聴器技能者の調整で試聴してみる

補聴器専門店に限らず、認定補聴器技能者という有資格者がいるお店では豊富な知識と経験で、聞こえの改善しやすい補聴器にすることがしやすくなります。
また試聴をすることで本当にあなたにあっているか体験することができるので、専門家にお願いして、試してみることがあなたの聞こえ改善の第一歩になるでしょう。

補聴器のレンタルについて

まとめ

感音性難聴 聞こえ方 a3

感音性難聴では、水に入ったような聞こえやこもった聞こえ、高い音だけ聞こえにくい、遠くの声が聞こえないなど聞こえ方の違いに個人差があります。
聞こえ方の異変に気がついたり指摘されたときには、診察や治療を最優先にしてくださいね。

また治療による難聴の改善が無い時には、補聴器で聞こえの改善し生活上の不便を解消することもあるでしょう。

ともあれコミュニケーションができないことによるストレスや困っていることがあれば、会話や聞こえの改善をしていく必要があるので対処方法を考えていくといいですね。
すね。

 

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