片耳難聴で補聴器を利用してみたいが、いかんせん高くて購入できそうにない。
購入の補助があれば購入しやすいのだが…
そのような場合の購入補助金(購入助成)は2種類あります。
- 総合障害者支援法での助成
- 自治体ごとの軽度中度難聴者支援の助成
です。
この違いは聴力による違いがあります。
申請するには条件があります。
年齢制限があったり、補助金額が異なる場合もあるのでここで説明してまいりますね。
補聴器は個人に合わせる医療機器だから高い
そもそもなぜ補聴器は高いのか。
補聴器は人の耳という器官の代わりをする製品になりますから、医療機器になります。
そして高い補聴器は搭載された超小型のコンピューターを使って、個人個人の聴力に合わせて製品を併せていくこともあって本体自体の性能の関係上、そもそもの値段が高いのです。
そしては補聴器は本体の値段の他に
- メンテナンス費用
- 聴力変化後の補聴器の直し(調整)の費用
- 各種測定の費用(聴力測定、補聴器の効果測定)など
以上が含まれた価格になります。
基本的にこの価格の中に補聴器を使って生活する上で困ったことがあれば、サポートし続けるようになっている関係で値段が高いのです。(先にサポート代を渡しているともいえますから、困ったことがあればなんでも相談するほうが得ともいえます。)
補聴器を購入する際の助成(補助金)について
補聴器を購入する際に助成(補助金)があるのかというと、2種類があります。
障害者総合支援法による補装具の交付
障害者支援法による交付は一定の聴力低下が見込まれた時に、障害者手帳を申請、発行することで、補聴器の交付を受けることができます。症状の重さによって等級がきまっています。
等級は下記のようになっています。
等級 | 条件 |
---|---|
2級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの |
3級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ90dB以上のもの |
4級 | (1)両耳の聴力レベルがそれぞれ80dB以上のもの (2)両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの |
6級 | (1)両耳の聴力レベルがそれぞれ70dB以上のもの (2)一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの |
これに当てはまるばあい国から指定された補聴器を1割の負担で購入ができる又は、等級ごとに算定された補聴器の基準金額が設定されており、補聴器購入時には、基準金額を引いた差額での購入が可能です。
片耳難聴で6級を申請したい場合、一側耳の難聴が90デシベル以上、反対側は50デシベル以上の難聴であることが条件です。
自治体で行っている購入助成
自治体で行われている助成には、以下の条件が基本的に含まれます。
- 所得制限(非課税世帯又は、一定の所得税以下)
- 医師による補聴器の必要性が意見されている
- 聴覚障害での障害者手帳の発行がない
- 過去に助成を受けていない
基本条件が以上のことです。
助成をいち早く積極的に取り入れている東京の千代田区では以下のような条件で助成を行っています。
東京都 千代田区 | 身体障害者手帳の対象とならない聴力程度で、家族等とコミュニケーションがとりにくい人 | 千代田区保健福祉部生活福祉課 Tel 03-5211-4214 Fax 03-3264-0927 |
---|---|---|
①千代田区内に住所を有し、現に居住している人 ②本人または扶養義務者等の所得が、千代田区心身障害者福祉手当の所得基準の範囲内の人 ③聴覚障害による身体障害者手帳を所持していない人 ④補聴器の必要性を認める医師の意見を得ることができる人 ⑤片耳の聴力レベルが40デシベル以上ある人 ⑥過去にこの事業の助成を受けていない人 | 購入費用の9割(2万5000 円を限度とする) |
この助成を利用する場合¥25,000-まで助成を受けることができますので、購入の際差し引いた価格で購入が可能です。
この千代田区のように片耳での難聴を考慮した助成を行っている自治体もありますし、自治体によっては年齢の制限があったり、細かな条件が異なりますのでお住まいの自治体で確認することをお勧めいたします。
まとめ
片耳難聴で補聴器購入したい場合の購入補助についてお分かりいただけましたでしょうか。
障害者総合支援法も、自治体での助成も、条件に該当される方は、まず自治体への申請が必要ですので一度自治体でお話を聞いて見るのがいいでしょう。
ご不明なこと、質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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