クロス補聴器のおすすめ機種を比較しました。クロス補聴器の仕組みや特徴とメーカーごと違いを比較し、その中でもイチオシの機種についてご紹介しています。
クロス補聴器の購入をお考えでしたら是非、ご一読ください
片耳難聴は生まれつき片耳だけ聞こえない場合や、子供のころのおたふく風邪や高熱など病気が原因でなってしまったり、はたまた突発性難聴で突然片耳だけ聞こえなくなってしまったり様々な経緯が考えられますね。
片耳難聴になってしまうと、騒がしい所や人ごみが多い所などに行けばうまく会話ができずに何度も聞き返したりすることもあれば、難聴の原因によっては頭痛や耳鳴りがして体調が悪くなる時もあることでしょう。
片耳難聴に困り改善方法を探していると最終的にクロス補聴器にたどり着くはずですが、クロス補聴器自体の情報がなかなか少なくて本当に効果があるのか心配な方もいらっしゃるでしょう。
クロス補聴器のメーカーは複数あって性能や値段そして聞こえも大きく異なります。
メーカー別で補聴器の違いについて解説し、さらにおすすめの補聴器をご紹介しますので参考までにご覧になってください。
それでは最後までお付き合いいただけたらと思います。
ここからはなぜクロス補聴器で片耳難聴が改善できるのか、クロス補聴器の仕組みについて解説していきます。
クロス補聴器の仕組みを解説!
クロス補聴器の仕組みはどのようなものか改めてご紹介いたしますね。
クロス補聴器は片耳難聴専用の補聴器ですが、両耳に補聴器を着けて使用します。
クロス補聴器では、聞こえない耳にクロス補聴器(クロス送信機)を装着し、聞こえる耳には補聴器を装着します。
クロス補聴器と補聴器は常に通信している状態になっており、クロス補聴器のマイクで難聴側の音声を集音すると即時反対側の補聴器へ電波で送信して、補聴器から再生されるようになっているのです。
この仕組みによって難聴側の音声を聞こえる耳で聞くことができるので、どんなに聞こえなくても聞こえの改善があります。
また聞こえる側に利用する補聴器は通常の補聴効果も期待できるので、片耳が全く聞こえないけど反対の耳にも軽い難聴があるという方にも使っていただけます。(バイクロスフィッティングという)
クロス補聴器を使うべき難聴とは
クロス補聴器を利用して行うべき難聴はこのような状態の方ですね。
- 片耳が全く聞こえない難聴
- 左右の聴力さが40dB以上ある人
- 片耳難聴で補聴器をしても音としては聞こえるものの言葉として聞こえない人
以上のような難聴の症状がある方はクロス補聴器を利用する必要がある方です。
また突発性難聴やムンプス難聴、聴神経腫瘍のような聞こえの神経に障害が出てしまい難聴になっていしまう感音性難聴の方で上記の条件に当てはまる方はクロス補聴器でないと聞こえの改善ができない可能性があります。
さてクロス補聴器の仕組みについて学んでいただきましたが、ここからはクロス補聴器の比較をしておすすめの補聴器を紹介していこうと思います。
メーカー別クロス補聴器の比較とおすすめ!
クロス補聴器は現在3メーカーで販売されています。
すこし特殊な条件で利用する補聴器だけあって、力を入れているメーカーが少ないのが現状ですが、クロス補聴器の機能や種類などはメーカーによってさまざまあり、おすすめできるメーカーは異なります。
それではココカラはまとめて紹介していきますね。
フォナック
形状とサイズ
耳あな型クロス補聴器
312サイズ(RIC) 13サイズ(RIC/標準)
稼働時間:312サイズ46~58時間
13サイズ 77時間~96時間
クロス補聴器の値段
耳あな型クロス補聴器 120,000円
組み合わせられる補聴器の値段
耳あな型クロス補聴器 188,000円~
耳かけ型クロス補聴器
カナル(312 ハーフ・フルシェル(13)
稼働時間:312サイズ46~58時間
13サイズ 77時間~96時間
クロス補聴器の値段
耳かけ型クロス補聴器 95,000円
組み合わせられる補聴器の値段
耳かけ型クロス補聴器 180,000円~
充電式耳かけ型クロス補聴器
稼働時間:16時間
クロス補聴器の値段
充電式クロス補聴器 110,000円
組み合わせられる補聴器の値段
充電式クロス補聴器 320,000円~
フォナックのクロス補聴器の特徴
左右の音量を調整できるバランサー
環境に適した雑音抑制と音量に自動調整する機能
上位のモデルと組み合わせると指向性が強いズーム機能が付く
電池寿命が短い
保証制度
補聴器の購入後2年間は無償修理保証
補聴器を購入して3~5年目までは定額修理サービスを受けられる
補聴器購入後3年目~4年目は紛失・盗難・全壊以外は最大2~4万円までしか修理料金がかからない修理上限金額保証が付く
上位モデルのアドバンスドクラスとプレミアムクラスは2年間の紛失・全損補償サービスが付帯(購入後1年は50%引きの価格、2年目は30%引きの価格で購入できる)
最上位モデルのプレミアムクラスは無償修理期間が3年間に延長されている
シーメンス・シグニア
形状とサイズ
耳かけ型クロス補聴器 クロスPure
312サイズのみ
稼働時間:100時間
シーメンスのクロス補聴器の特徴
好感度のマイクで集音率が高い
スマホ(iPhone)との連動によって本体のコントロール・音楽鑑賞・通話が可能
指向性による雑音と音声の切り分けが得意
保証制度
補聴器を購入後2年間は無償修理保証
補聴器を購入後3年以降5年目までは定額修理サービス(故障個所や購入年数によって修理料金の規定あり)
片耳30万円以上のモデルは紛失・盗難・全損の補償がつき、購入後1年間で1度に限り無料で同等の機種をもらうことができる
クロス補聴器の値段
耳かけ型クロス補聴器 95,000円
組み合わせられる補聴器の値段
250,000円~510,000円
ワイデックス
形状とサイズ
耳かけ型クロス補聴器 ワイデックスクロス
312サイズ(Fusion RIC)13サイズ(Fashion 標準)
稼働時間:312サイズ 150時間
13サイズ 130時間
ワイデックスのクロス補聴器の特徴
電池持ちがよく稼働時間が非常に長い
環境適応機能がつき
保証制度
補聴器の購入後2年間は無償修理保証
補聴器の購入後3~4年以降は定額修理サービス(故障個所や購入年数によって修理料金の規定あり)
最上位モデル(440)に限っては4年間の無償修理保証と1度限りの紛失補償が付く(紛失保証は同一の機種がもらえる)
クロス補聴器の値段
耳かけ型クロス補聴器 95,000円
組み合わせられる補聴器の値段
98,000円~500,000円
メーカーではこのような違いがあります。
フォナックはハイスペックの聞こえ重視で稼働時間が短め、ワイデックスが省エネ設計かつロースペックで聞こえはぼちぼち。
シーメンスはバランスタイプですがどちらともいえない性能ですね。
違いを知ってもらったところでユーザー様に選ばれているおすすめの補聴器を紹介していきます。
当店でおすすめのクロス補聴器
当店でご相談されているユーザーに選ばれているおすすめの補聴器を紹介していきますね。
フォナック オーデオB50-312・クロスB-312
おすすめのクロス補聴器一つ目はフォナック オーデオB50-312 クロスB-312です。
コンパクトな形状で目立ちにくい312サイズの補聴器を選択し、高水準の性能を持つオーデオB50を組み合わせることで、多彩な環境に対応できるようにしております。
特に自動環境認識機能のオートセンスOSが便利で、静かな場所での会話・騒がしい場所での会話・騒がしい場所での快適さの3つのプログラムによって、静かな場所から騒がしい場所まで雑音を少なくして言葉を強調し聞こえのカバーができます。
他社の同じ価格帯のクロス補聴器と比較して、実際の耳の聞こえに近づけるリアルイヤーサウンドによる前方の会話の聞き取りやすさの向上できることと、本体の設定によって難聴側の音声を大き目にできるバランス機能などで聞こえに注力できる組み合わせになりますね。
また防水・防塵性能でIP68を取得していますので、電池ロッカーを開けない限り内部にホコリやチリは混入しませんし、水深1mの水の中に1時間浸水させても致命的な故障が起こりません。万が一のトラブルも安心ですね。
しかしコンパクトさと引き換えに電池の持ちが少々悪いのでその点は注意しておく必要があります。
この組み合わせのクロス補聴器を購入されているユーザーさんは大学生や会社員など静かな環境から騒がしい環境まで幅広い環境で活動される方ですね。
値段 オーデオB50-312 250,000円(非課税)
クロスB-312 95,000円(税抜)
フォナック オーデオB70-13・クロスB-13
おすすめのクロス補聴器2つめはフォナック オーデオB70-13 クロスB-13ですね。
13サイズの補聴器を利用することで電池寿命と聞こえのばバランスをとることができるのと、ボリュームとバランサーのコントロールそしてプログラムボタンによる切り替えなど多岐にわたる音質や音量のバランスをご自身で行うことができます。
組み合わせる本体をオーデオB70にグレードアップすることで、オートセンスOSは、静かな環境・騒がしいところでの言葉と快適性・音楽の4つのプログラムをブレンドして音を作ってくれますので、通常の生活環境だけでなく音楽鑑賞や舞台鑑賞などでの聞こえや、レストランなどBGMが流れている場所でも、音楽と会話を無理なく快適に聞くことができます。
また突発的な大きな音を抑えてくれる突発抑制機能によって補聴器をつけているときの快適さの向上や、マニュアル変更可能なステレオズーム機能によって非常に騒がしい場所で前方の聞こえを向上してくれるなど機能、性能面で大きく向上を図ることができます。
電池寿命の向上やコントロールのしやすさがおすすめできるポイントですが、若干本体が大きくなります。
クロス補聴器を購入しているユーザーでみると、活動範囲が広く様々な場所で利用された方や高い音や大きな音が苦手な方、また聞こえやすい耳にも難聴がある方はが多いように思います。
値段 オーデオB70-13 340,000円(非課税)
クロスB-13 95,000円(税抜)
フォナック オーデオB50-R・クロスB-R
3位のフォナック オーデオB50-R クロスBーRは充電式の最新クロス補聴器で、充電式になることでクロス補聴器の弱点であった電池持ちの悪さが改善できるのが最大のメリットです。
電源にはリチウムイオン電池を利用しており、3時間の急速充電で、連続16時間の使用可能です。
リチウムイオン電池は独自の回路で保護されていますので過充電を防ぎ、充放電を繰り返しても膨らまず1500回の長寿命を誇ります。(単純計算で3~4年利用可能)
充電池の交換は可能ですから電池寿命が2万円で交換可能です。
性能や機能自体はオーデオB50-312と差がありませんが、本体が少しだけ大きくなります。
そして充電型であるがゆえに価格は高めの設定になります。
しかしそれに換えられない利便性がこの補聴器にはありますよ!
おすすめできるユーザーはまめな電池交換が面倒であったり交換作業自体が苦手な方、電池の購入できるタイミングや店舗が限られている方は充電式にして電池のトラブルを減らすとよいでしょう。
値段
オーデオB50-R 320,000円(非課税・充電器代金含む)
クロスB-R 110,000円(税抜)
クロス補聴器の価格の相場
クロス補聴器の価格の相場ですが、クロス補聴器自体は10万円前後で、後は組み合わせする補聴器によって値段が変わってきます。
どのメーカーを選んでも概ね15万円~25万円あたりの補聴器を利用することが多いようで、おすすめしているクロス補聴器の相場としては25万円~35万円ほどになりますね。
予算としてもその程度かかると予想しておくといいでしょう。
それではここからはクロス補聴器の正しい選び方について紹介していきましょう。
クロス補聴器の正しい機種選定方法
おすすめやメーカーの比較を紹介してきましたが、実際にあなたに合う補聴器を選ぶ方法としては不十分かもしれません。
正しい機種選びを知ることで、人気の機種を参考にあなたに合う適正な価格の補聴器を選ぶことができるでしょう。
クロス補聴器は生活環境で選べ!
クロス補聴器の正しい選び方として非常に重要になってくるのは、あなたの生活環境に合わせて補聴器を選ぶことがおすすすめです。
補聴器は高価なほど騒がしい場所での聞こえに有利になっていきます。
逆に言ってしまえば静かな場所で生活される方は高価な補聴器を使う必要はあまりありません。
騒がしい場所で積極的に活動される方は上位の機種のほうが効果的な聞こえになりますので、生活している環境に合わせて機種選びをすることがあなたにとって正しい機種選択の方法になります。
専門店に相談しておすすめを聞いてみる
あなたにとって最適な補聴器を選ぶにも、やはり迷ってしまうしもっと詳しく知ってから購入したいとお考えのかたは補聴器専門店で相談してみるのがいいですね。
補聴器を専門的に扱っているので、あなたが気になる補聴器のこと納得いくまで説明してくれますし、実際に販売している人に他の人がどんなものを購入しているのか、あなたに合うものはどれなのかおすすめしてもらうのもいいですね。
悩むことがあったら一度足を運んでみるのがいいでしょう。
ココカラはクロス補聴器の取り扱いについて説明してきますね。
クロス補聴器の使い方と注意点
クロス補聴器は、聞こえる片耳で両耳分の音を聞かなくてはいけないため慣れるまで効果がうまく上がらない方もいらっしゃいます。
クロス補聴器の正しい使い方としては身体が適応して慣れてくるまではできる限り利用するのがいいですね。
会議の時だけなど使う機会を限定してしまうと慣れるまでの時間が長くなってしまいます。
ただしどんなに身体に適応しても音の方向感だけは改善が難しいです。見えている範囲はどちらから音がしたかまでは判断ができますが、後方の音声は方向感がつかめません。
補聴器はメンテナンスが必要
補聴器自体は購入してからのメンテナンスも重要になってきます。
普段からご自身で清掃をしてもらうことはもちろんですが、店舗での細かなメンテナンスを受けることでより長持ちさせることができます。
また加齢などの理由で聴力が変化したときには、音質を調整して合わせることでいつまでもベストな聞こえを保つことができます。
特に何もなくても半年に1度は購入した補聴器の販売店でアフターケアを受けるのがおすすめですね。
補聴器自体は安い買い物ではありませんから最終的な判断を下すためには実際に使ってみて効果を試せたら良いと思いませんか。
そんなときのために補聴器の販売店によっては補聴器を試聴やレンタルできるのです。
ここからは補聴器のレンタルについて紹介していきますね。
クロス補聴器の試聴・レンタルできます!
クロス補聴器の効果を実感するには結局は試すことが一番です。
あなたに合うということがわかってから購入すれば失敗も後悔もありませんよね。
大抵の補聴器専門店では1週間ほどのレンタルが可能で、あなたの聴力を測って聞こえやすい音質にした状態でクロス補聴器を試すことができるんです。
リスニングラボでは1週間500円からレンタルができるようにしております。
おすすめの補聴器はもちろん最新の補聴器、高額なものまで一律500円でレンタルしてお試しいただけますので是非ご活用ください。
クロス補聴器のモニターに参加するとお得!
実はリスニングラボでは片耳難聴者によりクロス補聴器を試して時間してもらうために試聴モニターを募集しております。
通常のレンタルでは、1週間500円でレンタルしておりますが、クロス補聴器のモニターに参加していただければ3週間500円でレンタルが可能です。
期間中の機種変更はいつでも可能ですから、おすすめの補聴器はもちろん、試してみかった補聴器をお気軽に比較してみてください。
モニターに参加していただき、実際に納得のいく聞こえで購入を希望したときにはモニター価格で購入することが可能です。
お得にクロス補聴器を試して購入できますので、クロス補聴器を検討されている際にはぜひご参加くださいね。
詳しくは下記の画像をクリック!
ここまでクロス補聴器の紹介からおすすめ、選び方など紹介してきましたがご理解いただけましたか。
最後にまとめをしていきますね。
まとめ
クロス補聴器の各メーカーの違いを比較したり、おすすめの機種を紹介してまいりましたがいかがでしたか。
もし迷うようならおすすめのものから、もしご自身で一から吟味したいということがあれば選び方のポイントを抑えていいものを選んでください。
あなたにあうクロス補聴器を選ぶことで、あなたにとって最適な聞こえを手に入れることができます。
クロス補聴器をつかうことであなたが今困っている片側から言葉が聞こえないという悩みは、健常な聴力の人と同じように聞くことのできて悩みが解消されます。
お悩みでしたらぜひ一度ご相談ください。
スタッフ一同お待ちしております。