一側性難聴（片耳難聴）ならバイクロス補聴器で両耳の聞こえを補えます。
バイクロス補聴器は両耳難聴で左右差が大きい場合に、聞こえにくい耳側の音声は集音して聞こえやすい耳に送ることでまったく片耳難聴で聞こえなくてもつかえるすぐれた補聴システムです。
バイクロス補聴器の聞こえを最大限引き出すために、耳鼻科の受診はもちろんのこと、認定補聴器技能者によるあなたに最適化した調整が必要です。
くわしいことはわたしたちのお店にお気軽にお問い合わせください。
片耳難聴で反対の耳にも難聴がでてくるとこのような悩みがでてきます。
- フニャフニャと何言ってるかわからない
- わざと無視してるように見えてしまう
- ざわついている所では聞き取りにくい
上記に関連して精神的にも肉体的にも普通よりつかれやすい人がいるようですね。
もし悩み続けていることがあればバイクロス補聴器で解決しましょう。
バイクロス補聴器の仕組み
バイクロス補聴器（BiCROS）は、片耳がまったく聞こえず、反対耳に難聴がある場合につかう補聴システムです。
バイクロス補聴器のしくみは、聞こえない耳側の音声をクロス送信機からワイヤレスで送信し、聞こえる耳につけた補聴器では周囲の音集音した音声と電波で片側から受信した音声をあわせて再生します。
まったく聞こえない耳でも効果的な補助ができるため、ムンプス難聴や突発性難聴でも一側性難聴の聞こえにあった補聴方法です。
バイクロス補聴器の種類
バイクロス補聴器の種類は、耳かけ型バイクロス補聴器と耳あな型バイクロス補聴器の2種類があります。
耳かけ型バイクロス補聴器は小型で多機能かつ幅広い難聴につかえます。
耳あな型バイクロス補聴器は、耳のかたちにあわせてオーダーメイドでつくるため装着感がよいですね。
なお現在はフォナック・オーティコン・スターキー・シグニア・ワイデックスの5つのメーカーが製造しています。
バイクロス補聴器の選び方
バイクロス補聴器の選び方は3つのポイントをおさえることです。
使っている方の多くはこのようなことを意識して選んでいます。
- バッテリー持ち
- 用途にあった形状
- 用途にあった補聴器の性能
バイクロス補聴器は音声の送受信をするため、電池消費が激しくバッテリー持ちを意識して選ぶといいですね。
使用用途にあわせてうるさい環境であるほど高性能なモデルを選び、帽子やメガネを多用する場合は耳あな型バイクロス補聴器がいいでしょう。
また小さく目立ちにくいものがいい場合や高度や重度などパワーが必要なときには耳かけ型がおすすめです。
おすすめのバイクロス補聴器
オススメのバイクロス補聴器をご紹介していきます。
バイクロス補聴器の中から最近のユーザーの方が好んで選んでいるものを抜粋してみました。
あなたにきっとあうものが見つかりますので参考にしてみてください。
フォナック バートB50-312・クロスB312カスタム(Phonak VirtoB50-312・CrosB312Custom)
- スイス
- 312電池（PR41）
- 2年保証
- 12ch
装用者の耳に完全にフィットするようにオーダーメイドされたフォナック バートBは、1600を超えるバイオメトリックス データポイントが特定され、一人ひとりの耳の構造と聞こえに対する必要性を考慮しています。
装用者の音環境を自動的に検知し、最適な設定に切り替えます。騒がしい場所で個々の声を楽に聞き分け、あらゆる方向から来る音声を聴き取り、周囲の状況をよりよく認識可能です。クロス Bのスイッチを入れるだけで、ゆたかな音が聞こえます。
バートB50-312のポイント！
- 耳あなに合わせた形状
- 全自動環境認識機能
- 高音域変換機能
- IP68の防水性
- ワイヤレスアクセサリー対応
| 市場価格相場 | バートB50-312 250,000円(非課税) クロスB312カスタム 120,000円（税抜） 当店価格はお問い合わせください。 |
| 電池寿命 | 53～76時間 |
| 適応聴力 | 軽度～高度難聴 |
| 指向性 | ズーム指向性 |
| チャンネル数 | 12ch |
| おすすめ | ★★★★ |
スタッフのコメント！
フォナックの耳あな型バイクロス補聴器のバートB50-312・クロスB312カスタムは、オーダメイドで耳あなにしっかりハマるので装着感がよく、耳の集音効果を活かすぶん音の方向感をつかみやすいのが特徴です。
自動で環境にあわせた音質に調整するので、つけたらその瞬間からいつでも聞き取りやすい再生音にしてくれるのが人気をよんでいます。
オーティコン オープンS2ミニRITET・オーティコンクロス（Oticon OpnS2miniRITE・Oticon CROS）
- デンマーク
- 312電池(PR41)
- 2年保証
- 64ch
これまで苦手だった騒がしい場所でも自信をもって人の輪に加わることができる。オーティコン オープンS・オーティコン CROSは、これまで制限があった聞き取りの難しい場面での聞き取りに、新しい考え方に基づく機能「オープンサウンドナビゲーター」を搭載することで、にぎやかな場所での会話への参加をサポートします。オープンサウンドナビゲーターによって常に周囲の音環境をスキャンし、音量のバランスを図り、聞こえを妨げるノイズを除去することでうるさい環境でも対処できるよう設計されています。
オープンS2ミニRITETのポイント！
- 360°の聞こえ
- ハウリングに強い
- 多様な難聴に対応
- 扱いやすい製品ボタン
- 外部デジタル機器との接続＆リモート調整対応
| 片耳市場価格相場 | オープンS2 オープンプライス(市場相場32万円前後) オーティコン クロス 110,000円(税抜) 当店価格はお問い合わせください。 |
| 電池寿命 | 85～105時間 |
| 適応聴力 | 軽度～高重度難聴 |
| 指向性 | 無指向性 |
| チャンネル数 | 64ch |
| おすすめ | ★★★★★ |
スタッフのコメント！
オーティコンのオープンS2ミニRITET・オーティコン クロスは360度の音声を解析して音の種類で分類して音量調節して再生してくれるので、複数人の会話でおもに効果を発揮します。
身の回りの雑音も生活にあるべきだという考えなので、騒がしい場所では人によって苦手と感じるかもしれません。
そういった方はオープンS1を選択するとより雑音を正確に抑えるのでよい聞き取りに期待できますよ！
フォナック ナイーダB90-UP クロスB13(Phonak NaidaB90-UP・CrosB13)
- スイス
- 675電池(PR44)
- 2年保証
- 20ch
フォナックのナイーダBには、高度重度難聴者のサポートに特化した革新的な機能を搭載してきた長い歴史があります。優れたことばの理解、および背景雑音下や聴き取りの困難な状況での聞くための努力の軽減を達成し、恩恵を受けることができます。フォナック クロス Bは、音と声を転送して、両方の耳に届く音を聞こえる方の耳で聞くことが可能です。どこでも好きな場所で、あらゆる方向から来る音声を聴き取り、周囲の状況をよりよく認識できるようになります。
ナイーダB90-UPのポイント！
- 全自動環境認識機能
- 高音域変換機能
- 重度難聴に対応するハイパワー
- 両耳連動した指向性
- ワイヤレスアクセサリー対応
| 片耳市場価格相場 | ナイーダB90-UP 410,000円(非課税) クロスB-13 95,000円(税抜) 当店価格はお問い合わせください。 |
| 電池寿命 | 77～96時間 |
| 適応聴力 | 中度～重度難聴 |
| 指向性 | ズーム指向性 ステレオズーム |
| チャンネル数 | 20ch |
| おすすめ | ★★★★★ |
スタッフのコメント！
高度や重度向け難聴でバイクロス補聴器を使われる方は、フォナックのナイーダB90-UPとクロスB-13の組み合わせがおすすめです。
メーカーがいままでのナイーダシリーズを使用してもらってユーザーの要望を反映している機種となり、出力が大きいだけでなく言葉のきっかけがつかみやすくなるようにチューニングされています。
クロス送信機からの音声も加えることでいままで以上に広い範囲の聞き取りが可能になるでしょう。
私がおすすめするバイクロス補聴器
私のイチオシはフォナックの耳あな型バイクロス補聴器 バートB50-312とクロスB-312カスタムの組み合わせです。
片耳が聞こえないと騒がしい場所では、雑音が気になって会話に集中できないことが多いですが、フォナックのバイクロス補聴器なら強力な雑音抑制機能で、うるさい場所の必要ない雑音を減らすことができます。
またちいさな音の増減が得意なので、ボソボソはなす人やマスクをしている人の声もカンタンに増幅できることもおすすめの理由です。
耳あなにおさまるサイズの耳あな型バイクロス補聴器は、マスクや帽子の邪魔にならないのでコロナウィルスが流行してマスクをよく使ういまのご時世にあったものといえるでしょう。
クロス補聴器のすすめ
もし一側性難聴で片耳が健康であった場合は、バイクロス補聴器ではなくクロス補聴器を使用してください。
もとよりバイクロス補聴器とクロス補聴器は基本はおなじ機器で、聞こえやすい耳の補助があるかないかを設定するだけです。
今回紹介した機種も参考になりますが、よりクロス補聴器でおすすめのものを紹介している記事もありますので参考にしてください。
まとめ
一側性難聴にはバイクロス補聴器がおすすめですという話でした。
バイクロス補聴器を使えば、もう立ち位置や座り位置を無意識的になおしたり、無視していると勘違いされなくてすみます。
両側からの音声に反応できると今まで以上に音楽をたのしく聞くことができたり、映画でもより臨場感を体験できるでしょう。