目立たない補聴器を購入したいなら、フォナックのバートBチタンがおすすめです。2017年7月12日より発売開始のチタン合金製の史上最少サイズの耳あな型補聴器です。
見た目を気にして補聴器を敬遠していた方にピッタリの新製品です。今回はバートBチタンに関しての詳しい記事になります。
価格や性能などについても記載していきますね。
補聴器を付けない理由のひとつが見た目の問題
聞こえの悩みがあっても補聴器を付けるに至らない理由の一つに、「補聴器は年より臭い」「耳が聞こえないとアピールしているようで嫌だ」「補聴器を付けることは恥ずかしいこと」とかネガティブなイメージが強いことがあります。実は補聴器を付けたことのない人の大半がそう考えています。
うまく聞こえないけど、補聴器はちょっとなぁ…。聞こえない悩みと葛藤
仕事では管理職になり会話の機会が非常に増えたが、最近聞こえが悪くなってきたのか聞き返しが増えた、補聴器のことを考えたが周りの部下の目が気になるし、自分にはまだ補聴器は早いはずだ。
というような見栄えが悪い、人の目が気になるというイメージだけで補聴器を避ける傾向がおおいにあります。
他にも生活していく上ではコミュニケーションをとることは想像以上に必要で、耳が聞こえない不便さを感じる機会は多いはずです。
このようなことで困ってはいませんか?
- 会話の聞き返しが増えてきた
- 離れたところから話しかけられると気がつかない。気がついても内容はわからない
- 騒がしいところで話すと話がわからない
ほかにもいろいろあるんですが、代表的なことは上の3つですね。
聞こえないけど、他人の目が気になるから使いたくない。でも使ったら聞こえるかもしれない。
聞こえない悩み、着けたくない気持ちと、「使ったら楽になるかもしれない。」「本当はもっと楽に会話したい。」そんな要望が、葛藤になっているはずです。
もし補聴器をするなら秘密にしたい
補聴器の相談する際はできる限り補聴器を付けていることは秘密にしたいというかたは非常に多いです。家族に内緒だったり、友人、同僚などにも話していないことはよくあります。
よく聞こえて、なおかつ他の人に気がつかれない補聴器は、昔であれば矛盾した願いでしたが、最近の補聴器では性能や技術の向上で、叶う願いになってきました。
実は目立たない補聴器を選ぶ人が62%
実は補聴器を始めて購入する人の62%が目立たない補聴器というのを希望していることがメーカーの調査で分かっています。(フォナック社よりアメリカ・ドイツ・フランス・中国の2016年データ統計から)半分以上が希望しているんですね。
そのこともあって耳あな型補聴器は超小型に進化していて、最近ではIIC・CICという耳あなにすっぽりと収まる補聴器がどんどん売れています。
この記事を読んでいるあなたが目立たない補聴器を希望しているのは世界共通の要望で当然のことと言っても過言ではありません。
一般的なイメージの補聴器と最新型補聴器の見た目の違い
左が一般的なイメージの補聴器で右は最新型の補聴器を付けている写真です。
イメージとは異なると思います。最新型の耳あな型補聴器は耳から見えるのは、取り出し用の透明なテグスだけです。
話す人合う人が、よっぽど耳に注目していない限りは気づかれません。気がつく人はその人も同じように補聴器をしていたり、聞こえの悩みがある人ですね。
究極に目立たない補聴器 フォナック バートBチタン
この目立たないでほしいという要望に対して生まれたのがフォナックの最新の耳あな型補聴器のバートBチタンです
この補聴器は世界初のチタンシェルを採用した補聴器で、高性能かつ丈夫で壊れづらいのに軽くて超小型の補聴器を実現しました。
従来CICのよりもさらに小さく。極限の小ささを実現できた理由
もともとあったCIC補聴器などは十分に小さく、目立ちづらかったのですが、バートBチタンではさらなる小型化を図りました。
小さくなった理由
- シェル素材にチタン合金を採用。シェル厚は従来アクリルでは0.4㎜が限界だったが、チタンでは0.2㎜と半分の厚さで製作できた
- マイクと電池ケースが一体化してICチップも60%小さくできるようになって内部構造全体が小型化できた。
徹底的に小型化する為、シェルの素材にチタン合金を採用、シェルの厚みをを従来の半分である0.2mmまで薄くなりました。加えてICチップの小型化、マイクと電池ケースの一体モジュール化をして、マイクの設置スペースの省略を可能にしました。そのおかげで、今まで一番小さかったフォナックのV-Nanoより60%小さく作れるそうです。ここまで小さいとよほどのことが無い限り目立ちませんね。
バートBチタンが小型補聴器として優れている理由
有利になったこと
- チタン素材なので従来の15倍の強度
- 内部のスペースの余裕があるので、出力が大きいものも作れて難聴の程度が重くても使える
- 本体にベント(空気穴)が大きく作れるので装用感を軽くできる。
- 耳の中に納まるので、耳介の収音効果をより活用できる
極めて小さいサイズですが、チタン合金のおかげで、アクリルのものに比べて強度は15倍と頑丈で、シェルの破損は滅多にありませんし、傷もつきにくいです。
軽度中度にしか対応出来なかった超小型耳あな型補聴器ですが、内部の構造が以前よりも省スペースになったおかげで、出力が大きなレシーバーが搭載でき、高度難聴まで対応できるようになりました。
軽中度の難聴であれば、いままでよりも空気穴を大きく開けれるので、装着した時の声がこもる感じが減って装着感が向上します。
そして超小型になって、耳あなにすっぽりはまるようになったので、耳全体(耳介)の収音する力を最大限利用できます。超小型なのでマイクは一つで、機械的な指向性は使えませんが、耳の力を使って指向性が獲得できます。
バートBは小型だが高性能!
バートBチタンは小さいだけじゃありません。バートBはフォナックの最新機種プラットホーム「ビロング(Belong)」を採用しています。ビロングはこんな特徴があります。
自動環境認識機能 オートセンスOS
会話をする中で雑音があると聴こえ辛いですよね。その雑音や騒音も、時と場所によって種類が違うことに着目した機能です。
0.4秒に一度、マイクで周辺の音を取集し、今どのようなところにいてどのような雑音があるか分析をします。
その中で雑音を抑えて、会話が聞きやすい音に自動で調整してくれます。
サウンドリカバー2
高音域の聞こえづらい音を圧縮して言葉を識別しやすくします。子供の高い声や、「サ行」「ハ行」などを聞き取りやすくできます。ビロングでは2段階の圧縮がかかり、一つは浅く常にかかっていて特に高い音を常時聞こえやすくするのと、音の角をとって柔らかくし聞きやすくしてくれます。もう一つは瞬間的に深くかかる圧縮です。常時深い圧縮を掛けると高い音の子音は聞き取りやすくなりますが、低い音の母音に影響が出て音が濁りやすかったのですが、一瞬だけ深くかかるように工夫したことで、影響が出さずに聞こえやすさを上げることができます。
防水・防塵性能 IP68
汗や水、砂やほこりなどの侵入を防ぐ防水防塵性能がついに国際保護規格の最高水準IP68を取得。
粉塵の中に8時間入れた後でも、深さ1mの水中に30分以上入れた後でも修理が必要なダメージが発生しません。
バートBチタンではチタン製の本体と撥水性のナノコーティングで汗や湿気に強くなり、故障のリスクが減って毎日気兼ねなく使えるようになりました。
エキスパンション・広域ブースター
エキスパンションは、ささやき声などの非常に小さな音を拡張したり、小さな雑音をカットしたりできる機能です。静かなところではより静かに、騒がしいところではちいさな声も今まで以上にくっきりはっきりと聞かせられるようになりました。
広域ブースターは、広帯域で出力に裕を持たせることができます。大きな音が入力されたときに、びりびり音割れてしまうことを無くしてクリアな音質を獲得できと同時に、あと少しだけ音量がほしいというときの後押しができるようになります。
日々日常で使いやすく、壊れづらいかつ聞きやすいというバートBの優秀さが感じられます。
バートBは音質もよい。
フォナックの新製品発表会に参加してきて、先行試聴してまいりました。
ビロングシリーズは、小さな音を拾いやすく、全体的に言葉がくっきりはっきり聞こえます。そして特徴的なのは、両耳で使うと声が頭の前あたりで聞こえくるということですね。
非常に聞き取りやすく、バートの場合は音の方向なども耳の力を借りて行うので、より自然に近い好印象でした。
驚いたのが、ビロング(最新モデル)とクエスト(2013年発売モデル)の聞き比べすることがあったのですが、クエストの補聴器は、雑音を抑える機能を最大にして、指向性をありにした非常に騒がしい場所で使うモードと、ビロングの補聴器は雑音抑える機能は軽度で、指向性無しの静かな場所で使うモードを連続で聴き比べして比較することができたのですが、なんとほぼ同等の聞こえでした。
ビロングの補聴器で騒がしい場所で使うモードにすると、雑音がほとんど聞こえず、言葉だけが浮き出てくるように聞こえて非常に驚きました。
正直何もしてないで言葉を聞くより聞こえやすかったですね。技術の進歩を感じました。
バートBチタンも超小型ですが、音質を損ねて小型にしているわけではなく、音質も向上させながら小さくできていることが確認できました。
バートBのラインナップ
バートBチタン
モデル名 | チャンネル数 | 価格 |
バートB90 | 20ch | 片耳¥550,000- |
バートB70 | 16ch | 片耳¥390,000- |
プレミアムクラスのB90とアドバンスドクラスのB70のみの販売となります。
出力選択は3種類
- 軽中等度用 Mレシーバー
- 軽中等度~高度 Pレシーバー
- 中等度~高度(高度よりの重度)SPレシーバー
製作可能サイズ
- IIC(Nano)
- CIC
※耳型と、聴力の程度によってサイズが多少異なります。
※耳型によってはサイズ選択できない可能性があります。
選択可能オプション
- ミニコントロール(ボリューム機能のみ)
- イージーフォン
段階的に音量が上がるボリューム用のミニコントロールか、電話をかけたとき補聴器に直接音が入るイージーフォン
いずれか一つを選択できます。
カラー
シェルがチタニウムグレー フェイスプレートはブラックのみとなります。
※画像のカラーと同一
バートBチタンの納期
バートBチタンはチタンシェルを使用する関係上、製作できるのはフォナック社のベトナムの工場のみとなっています。
普通の補聴器であれば5日ほどでお渡しできますが、バートBチタンは製作に8営業日ほどかかります。土日を挟むとお手元に届くまで概ね2週間前後かかります。
バートBの先行予約受付中、発売は2017年7月12日から
バートBチタンは2017年7月12日より発売開始です。
ただいま先行予約販売を行っており、予約いただくと、発売日にお手元に届くようにすることも可能です。(8営業日前まで)
試聴の際には同じ性能のビロングシリーズの補聴器でご試聴いただきます。(耳あな型補聴器はオーダーメイドの関係上、現物の試聴はできません)
オーデオBが特に近い音なので、こちらをご利用いただくといいでしょう。