片耳難聴に適している補聴器の値段の違いを比較しました!
補聴器は性能によって値段が変わり高価なものと安価なものに分かれます。
価格と相場を知って実際にご使用になる環境や用途によって補聴器を選ぶことで、適正な価格の補聴器を選ぶことができるでしょう。
難聴になってしまって会話に困っていたので通販などで2万円ほどの補聴器を購入してみると、音が大きくなって会話も聞きやすくなったが、反面雑音が多くてうるさいので長時間使えないということが起こりやすいですね。
値段の高い補聴器はどうかといわれますと、高性能なので雑音と音声を分けて聞き取りしやすくしてくれるようになっていて特に騒がしい中では性能の差が出てくると思います。
いくら高性能とはいっても自分に適正な補聴器の値段を知って見合った価格のものを購入したいですよね。
今回は補聴器の価格の違いや相場をお教えし、あなたにとって適正な補聴器をちょうどいい値段で購入できるように解説していきますね。
では最後までお付き合いいただければ幸いです。
片耳難聴といっても原因がさまざまあり、改善方法も異なります。
すでにご存じのお方もいるかと思いますが、ここからは片耳難聴の原因と改善方法について 解説していきます。
片耳難聴になってしまう原因と改善方法について
片耳難聴ではさまざまな原因があり、原因によっては治療が難しいこともあります。
難聴の特徴によっても選ぶべき補聴器も異なりますので簡単な説明をしていましょう。
突発性難聴 | 急激に音を感じることができなくなる感音性難聴 発症の原因が複数あり的確な治療が難しいが治療可能 難聴の程度は重く、めまいと耳鳴りを伴う> |
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ムンプス難聴 | おたふく風邪の原因であるムンプスウィルスが内耳に感染して起こる感音性難聴 発症すると回復させる治療法がなく厄介である 難聴の程度は軽度~重度で幅広いが完全に聴こえなくなる失聴になるパターンが多い |
音響外傷 | 発砲音や音楽フェスなど、ものすごく大きい音を聞いた後又は、慢性的に大きな音を浴びていると音を感じる有毛細胞が倒れたり、破壊されてしまい起こる感音性難聴。 難聴の程度は幅広く、耳鳴りを伴うことが多い。 一時的な聴覚マヒをして緩和を繰り返すが次第に重症化していく。強烈な音ではすぐに難聴の症状がでる。 |
中耳炎 | 風邪のウィルスが中耳に感染することで起こる難聴。 初期は一時的な音が伝わりにくくなる伝音性難聴を引き起こすが、慢性化や重症化すると伝音性と感音性の難聴が混ざった混合性難聴になる。 |
先天性難聴 | 生まれつき聴力の神経が途切れていたり、胎児のころにウィルスに感染してしまい難聴になってします。成長の過程で内耳の奇形や発達以上が起こり難聴になるケースもある。 感音性難聴の場合と伝音性難聴の場合で分かれる。 |
このような原因で難聴になってしまいます。
難聴になった時の悩みを改善するにはどのようなことをすることになるのかも簡単に説明していきます。
片耳難聴の悩みを解消するには
難聴の原因によっては治療や手術で改善したりできますが、治療の甲斐なく難聴の後遺症が残ってしまったり、治療や手術が難しい時には補聴器を利用して難聴の悩みを解消できるようにしていくといいですね。
片耳難聴では難聴の耳に補聴器をすることで改善できるときもあれば、改善が難しい時があります。
難聴の耳だけに補聴器をして改善できない場合は、クロス補聴器という特殊な補聴器を利用します。
ココカラは片耳難聴に使いたい補聴器を紹介していきますね。
片耳難聴で使う補聴器と値段の違い
ここでは片耳難聴で利用するべき補聴器と、値段の違いに関して順番に説明していきます。
片耳難聴で利用する補聴器は先に申し上げたように2種類ありますが、片耳難聴の健康な耳と難聴の耳で左右差の大きさによって補聴器を選択していくことになりますし、それにより値段が異なるようになります。
片耳難聴の程度が軽度~中度で、40~50dB程度の差であるときは難聴の耳だけ補聴器をしても改善が見込めますね。
しかし難聴の程度が高度以上の場合左右差が大きくなりやすく、片耳の補聴器だけでは補聴器の効果を思ったように上げられないことがあるんです。
この時にはクロス補聴器という片耳難聴専用の補聴器を選ぶといいでしょう。
ここですこしクロス補聴器について説明していきましょう。
クロス補聴器について
クロス補聴器はあまり情報が少ない補聴器なので基本的な仕組みについて解説していきます。
クロス補聴器では両耳に補聴器をかけることになり、難聴の耳にはクロス送信機を着け、健康な耳には受信機として補聴器を装着します。
これらは互いにワイヤレスで通信しあっていて、クロス送信機では難聴側の音を集音して常に補聴器に送信し、補聴器からは健康な耳に難聴側の音を再生し続けます。
こうすることで、聞こえる耳で聞こえない耳をカバーできるのです。
クロス補聴器であったり片耳補聴器で難聴の補助をしていきますが、補聴器の値段は大きく違いがあってそれが何で違うのかというのがどれが良いか選べないということもあるでしょう。
補聴器の値段が異なることで何が違うのか。そちらを次では説明していきます。
補聴器の値段の違いは性能が関係している
補聴器の値段は数千円から数十万円まで幅広く存在しますが、実際のところ性能の違いが値段の違いに影響しています。
数千円で買える安価な補聴器は簡易的なもので、耳に負担にならないように考慮されてはいますが、音量をあげれば同時に周りの雑音が増えやすい設計になっていて集音器と大差はありません。
ですから治療ができる難聴の治療の間や、静かな場所で短時間だけ使うなど一時的な使用の場合はこちらを選ぶといいですね。
高価な補聴器になればなるほど性能が大きく向上していき利便性がよくなります。
マイクの精度が上がり集音しやすくなったり、内部にパソコンが搭載されて環境に合わせて音を変化させてくれたり、いらない雑音を抑えてくれたりして様々な環境で聞き分けしやすくしてくれるんです。
会話する環境が騒がしい場所が多かったり、聞こえで困っていることが多く毎日使用する人は、高価なモデルを視野に入れておくのがいいですね。
補聴器がものによって高価な値段設定になっている理由はご理解いただけましたか。
あなたの生活環境に合わせて補聴器を選ぶことで価格はおのずと決まってくるのです。
さらに補聴器の種類によっては特徴や値段が異なりますの続けて説明していきますね。
片耳難聴で使われる補聴器の種類と値段
補聴器は3つの種類に主に分類され、特徴や大まかに値段もそれぞれ異なります。
箱型補聴器 | 耳かけ型補聴器 | 耳あな型補聴器 |
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箱型補聴器はマイクとアンプが収納された本体と再生用のイヤホンで構成されています。 卓上に置いて使ったり、胸ポケットに入れて使うことが多いように思います。 電池は単三電池などを利用し長時間稼働でき、出力が大きいのが特徴。 参考価格 2万円~8万円 |
耳かけ型補聴器は耳にかけて利用する補聴器で、決められた聴力向けの簡易式と、個人に合わせられる調整式の2種類があります。 簡易式はボリュームだけ操作できる簡単な構造ですが、あらかじめ決められた聴力だけに対応するように設計されていますので、購入時にはご自身の聴力に対応しているか注意が必要です。 調整式のものは音質調整することで様々な聴力に対応でき、外部機能とも連携できたりと多機能です。 取扱がしやすい形状で、非常に小型のものもありますが、耳の後ろからは見えてしまう点がデメリットに感じるかもしれません。 参考価格(片耳):5000円~55万円 |
耳あな型補聴器は耳の穴や耳のくぼみにはめ込んで利用する補聴器で、簡易式と調整式の2種類が存在します。 簡易式に関しては耳かけ型同様、簡単な操作は可能ですが、決められた聴力の人以外は扱いにくいので、事前に下調べして購入する必要があります。 調整式のものは基本的にオーダーメイドで個人の耳にあつらえて作る補聴器になります。 装着感が非常に良いのですが、耳が詰まった感じが出やすいので慣れが必要であったり、大きさによって機能が制限されることもあります。 音が出る部分と鼓膜までの距離が近いので音質がいい点がこの形状の最大のメリットですね。 参考価格(片耳):5000円~55万円 |
またクロス補聴器では上記で上記で紹介した補聴器の中でも、10万円以上の通信機能がついている補聴器と組み合わせてクロス送信機を用いることになります。
現在クロス補聴器の主要なメーカーは3社で、そちらについても紹介していきましょう。
フォナック 耳かけ型クロス | フォナック 耳あな型クロス |
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フォナックの耳かけ型クロスは自動環境認識機能での利便性の高さと左右の音量を調整できるバランサー、会話強調機能など聞こえに重点を置いた設計が特徴的です。 稼働時間 価格 9万円~9万5千円 |
フォナックの耳あな型クロスは自動環境認識機能での利便性の高さと左右の音量を調整できるバランサー、会話強調機能など聞こえに重点を置いた設計が特徴的です。 稼働時間 価格 11万5千円~12万円 |
シーメンス・シグニア クロスPure | ワイデックス クロス |
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シーメンスは耳かけ型クロスで1つのサイズのみのラインナップ。 稼働時間 110時間 価格 9万円 |
ワイデックスのクロス補聴器は耳かけ型で小型なRICタイプのFusionと標準型のFashionがあります。 稼働時間 価格 9万円 |
補聴器の相場は結局いくらか調べてみた。
さて種類や大体の価格について説明してまいりましたが、ユーザーさんが選ぶ相場を知りたくなりますよね。
ということで良く販売されている価格をもとに相場に関して調べてみました。その結果このようになりました。
箱型補聴器 3~5万円前後
耳かけ型補聴器 片耳12~35万円
耳あな型補聴器 片耳15万円~37万円
クロス補聴器 25~35万円
このような結果になりました。
補聴器の種類や値段について説明してまいりましたが、次では片耳難聴の方は補聴器を利用するうえで注意していきたいことです。
片耳難聴で補聴器を購入は慎重に
今回で補聴器自体の値段は性能によって決まっているということがわかりましたが、あなたにとって合う補聴器がどれかという決め手にはなっていないはず。
高いものを使えばいいと高価なものを購入してもあなたの使う環境に合っていない機能ばかりの時もあれば、逆にそこそこの値段のものでも十分に効果が見込める場合があります。
実際にあなたに合う補聴器はその補聴器の特徴と性能をしっかり理解してから購入する必要があるということですね。
こういった時にはどのようにしていくのがいいかをお教えしましょう。
補聴器のレンタルが購入前にできるお店がある
補聴器の販売店によっては、購入前に実物の補聴器でお試しすることができます。
レンタルのサービスを行っているところも多いので、納得できる機種を適正な値段で購入するために試聴やレンタルのサービスは利用しない手はありませんね。
実際に使用したあとに補聴器を購入して利用する分には失敗してしまったと後悔することは少ないでしょう。
とはいえ片耳難聴での補聴器選びは非常にシビアで、購入するお店によってうまくいかないこともあります。
ここからはどのようなお店で購入すると失敗しないか説明していきます。
片耳難聴に詳しい補聴器専門店で相談するのが良し
片耳難聴は、まだ聴力が残っている場合と完全に聞こえない場合で別れてきますし、希望される方法によっては設定が難しいため、片耳難聴をよく理解している販売店でないとなかなか納得のいく補聴器に出会うことができません。
販売店は、眼鏡店・デパートなど様々ありますが、クロス補聴器のような専門的な知識が必要な補聴器は、販売経験が多いお店と全くないお店で別れているのが現状です。
できることならば様々な片耳難聴に対して積極的なアプローチをしている補聴器専門店で購入することが安心感が高く失敗しない方法になるでしょう。
補聴器専門店を選ぶメリット
補聴器専門店には大抵のお店で認定補聴器技能者という補聴器のプロがいますし、補聴器の販売経験が多いスタッフであれば、安心できますよね。
補聴器専門店で購入するメリットは多くこのようなことがあります。
補聴器に関しての知識が豊富で適正な補聴器のアドバイスを受けやすい
補聴器の調整技術に長けているので片耳難聴に合う調整を受けられる
聴力測定の設備やクリーニング機器などアフターサポートも安心
補聴器の保証で販売協会の保証やお店独自の制度を設けていることが多い
補聴器の購入前から購入後まで、安定したサービスを受けやすいお店が多く、補聴器に特化した販売店なので知識や技術は間違いありません。
しかし調整などのサポートを受ける際はお店に伺う必要がありますし、少し街中から離れた場所にあることもあります。
通いにくいと感じるときには出張・訪問サービスをしているお店を探すのがいいですね。
まとめ
片耳難聴に合う補聴器の値段についてご紹介してまいりましたがおわかりになりましたか。
補聴器の値段は性能の差で、あなたに合う補聴器を適正な価格で選ぶにはレンタルをして試してみることでしっかりと判断できることでしょう。
あなたの片耳難聴にしっかりとあう補聴器が見つかれば、今抱えている聞こえの悩みは改善してストレスの少ない生活ができることでしょう。
片耳難聴についてお困りのことがあればぜひご相談ください。