秋葉原補聴器リスニングラボ移転のお知らせ

突発性難聴にあう片耳補聴器の選び方【知らなきゃ損する】

発性難聴で片耳用の補聴器を選ぶなら、突発性難聴に最適な補聴器の仕組みや特徴、相場を知って正しい補聴器の選び方を学びましょう。
突発性難聴の後遺症で生活に支障があれば補聴器を試用することを選ばなくてはなりませんね。
片耳難聴に合う補聴器を数多く取り扱ってきた専門のスタッフが最適な補聴器の選び方を解説しています。

突発性難聴は、朝起きた瞬間や作業している最中など突然水の中にいるような感覚に陥り、耳が聞こえなくなる急性の感音性難聴です。
年齢関係なく発症し、年間で3万人程度が病院で治療を受けているとの報告があるほど大勢の方がなっている難聴なんですね。

突発性難聴では急激な聞こえにくさのせいで会話に非常に困ってしまいますが、効果的な補聴器を利用することで、聞こえの問題は改善できるといえます。
今回は突発性難聴に合う補聴器の選び方だけでなく、購入する際に失敗しない方法もお教えしますので最後までご一読いただければと思います。

それではまず突発性難聴に合う補聴器を選ぶには突発性難聴について知らなくてはいません。
ココカラは突発性難聴について解説していきます。

突発性難聴についてお教えします。

突発性難聴はその名の通り突然耳が聞こえなくなる難聴です。
このような症状を発症します。

突発性難聴の症状
片耳の高度難聴(まれに両耳)
キーンやジーなど様々な耳鳴り
強いめまい

以上が主な症状であり、重篤な場合は嘔吐してしまうこともあるでしょう。
突如としてこの症状が起こる厄介な難聴ですが、どのような原因で起こっているかを次項では説明していきます。

 

突発性難聴の原因

突発性難聴の原因は、困ったことに定かではなく原因不明とされることもあります。
ですが突発性難聴の原因は主に3つのものが関係していると研究で分かってきました。

  1. 血液循環異常
  2. ウィルス感染
  3. ストレス

この三つのことが今までの研究で関連しているとされている原因です。
これは過去の症例を元に考えられていますが、はっきりとした原因ではないため原因不明の難聴とされています。

突発性難聴の治療や改善方法

突発性難聴の治療では、3つの原因とされているものに合う治療を行っていきます。

ポピュラーなのはステロイドや耳鳴りの薬など複数の薬を利用する投薬治療やパルス治療ですね。専門的な医療機関では星状神経ブロック治療や高酸素治療などをすることもあります。

症状によって入院して集中的な治療をしたり、通院しながらの処置である場合もあることでしょう。

突発性難聴の治療の甲斐なく後遺症が残ってしまった場合は、セカンドオピニオンにかかって治療を続けてもいいですし、生活に支障がでないように補聴器を利用して聞こえの補助をしていくことが改善策になりますね。

 

突発性難聴の予防法について

突発性難聴は一度なるとほとんどの場合で再発はしません。
しかし片耳だけの発症の場合は、まれに反対の耳にも発症することがあるようで、全く聞こえない状況を避けるため発症しないよう予防することが大切になってきます。

運動・食事・睡眠・喫煙・飲酒などの生活習慣を正して身体への負担を減らすことはもちろん、ストレスをかかりにくしたり緩和できるように生活環境の改善や趣味などでのストレス発散に気をかけていただけるといいですね。

さて原因や治療についてはお分かりいただけたと思いますが、突発性難聴になってしまったあとの目下の悩みは、聞こえの異常によるコミュニケーションのしずらさでしょう。

ココカラは突発性難聴に合う補聴器について解説していきますね。

 

突発性難聴の悩みを改善できる補聴器の仕組みとは

突発性難聴では治療後の後遺症でも強めの難聴を持っていることが多いのです。
補聴器は、あくまで元ある聴力や聞こえを最大限生かすための機械ですから、難聴の症状によってはうまく効果はでないことも考えられます。
ですので今回紹介する補聴器の選び方では聞こえの仕組みを知り、最適な補聴器を選ぶ方法もお教えしていくことになります。

まず聞こえの仕組みをお教えしましょう。

聞こえの仕組み

音が聞こえるということは、実際には耳ではなく脳で音を認知しているということになります。
それについてすこし詳しく説明していきますね。

 

音は耳の外側の部分である耳介で集音され、耳あなを共鳴しながら進み、奥にある鼓膜で音のエネルギーを振動として受け取ります。

鼓膜より先は中耳と呼ばれ、鼓膜に繋がった耳小骨という小さな3つの骨が、内耳のと呼ばれるさらに奥側へと音を伝達していくのです。

耳小骨は前庭窓という部位につながっていてその先の内耳はリンパ液に満たされ蝸牛という部分まで音の振動エネルギーを伝えていきます。
蝸牛に有毛細胞という音を感じ取る細胞があり、音の振動に有毛細胞が反応すると電気信号に変換されて聴神経に伝達されます。

その後は神経から脳の聴覚野に伝わり始めて音として自覚します。

 

突発性難聴では内耳以降の部分に異常がでてしまう感音性難聴となります。
ですから音を伝達できても、音を感知することがしにくいまたはできない状態になっているのですね。

この状態で補聴器で最大限の効果を出すには難しさがありますが、突発性難聴をはじめとした片耳だけの難聴であれば大幅な改善ができる方法もあります。
それはクロス補聴器という片耳難聴用の補聴器です。

突発性難聴に効果のあるクロス補聴器とは

クロス補聴器は片耳難聴専用の補聴器で、少しマイナーな補聴器です。
片耳難聴専用といいつつ、聞こえる耳には補聴器を、聞こえにくい耳にはクロス補聴器をかけて両耳に補聴器をします。
なぜこうするかといえば仕組みに理由があるので説明しますね。

クロス補聴器では、補聴器とクロス補聴器は無線通信で同期してあります。
聞こえにくい耳に着けたクロス補聴器は送信機となり、常に難聴側の音を集音して無線で聞こえる耳にかけた補聴器に送信してるのです。
聞こえる耳に着けた補聴器からは難聴側の音声が再生されますので、聞こえる耳で難聴側の音声を聞くことができます。

こうすることで聞こえる耳には元から聞こえている音と難聴側の音が同時に聞こえるため、片耳が全く聞こえない難聴であっても聞こえのカバーをすることができるのですね。

クロス補聴器は、昔からあるクロスフィッティングという聞こえない耳に補聴器をかけてチューブで聞こえる耳に音を送るというアナログな方法を、無線技術の発達によって便利で目立たない方法にしたものになります。

 

突発性難聴での補聴器は両耳か片耳だけか

突発性難聴で補聴器を使用するときには、すべての方に両耳に補聴器を着けるクロス補聴器を推奨するわけではありません。
片耳だけ補聴器を着けることで聴力を補える軽度や中度の人には必要はないのです。
突発性難聴でも高度以上の難聴であったり、片耳の補聴器では十分に聞こえを補えないときにはクロス補聴器を利用することになりますね。

ここからは片耳の突発性難聴にあう補聴器の選び方を紹介します。

 

片耳の突発性難聴にあう補聴器の選び方

片耳の突発性難聴にあう補聴器の種類や機能、値段の相場をここでは紹介していきます。
補聴器決め手になることについても知ってもらい、あなたにとってバッチリあう補聴器をここで学んでいただけたら幸いです。
それではまず補聴器の種類と相場について説明していきますね。

補聴器の種類と機能

補聴器の種類は主に三つの形状によって種類を判断しています。

箱型補聴器

箱型補聴器は、マイクとアンプが入った箱型の本体とイヤホンの2つからなる形状です。
本体を胸ポケットにしまったり、机に置き、両耳または片耳にイヤホンをして使用します。
電池持ちがよく、出力が大きいこと、そして割と安価なことがこの形状の特徴ですね。
ただしイヤホンはコードで接続されているので取り回しが悪いことや、個人に合わせた音に調整しにくいことがネックになりますね。
雑音を抑えて言葉を強調する機能があまり強くないので静かな場所で利用するのがおすすめです。
参考価格は5000円~8万円ほど

耳かけ型補聴器

耳かけ型補聴器は耳の上にかけて使用する補聴器です。
外部機器への接続がしやすいことや充電式などの機能面が優れ、幅広い難聴に対応できることから多くの方に用いる形状です。
本体に搭載されたスピーカの音をチューブを介して音を伝える標準タイプとスピーカー自体を耳穴に入れるRICタイプが存在します。

標準タイプは、形状はいわゆる補聴器のイメージ通りで少し目立ちます。
耳垢が湿っていても本体に悪影響が起こりづらく比較的丈夫なことと、細いチューブを使用して軽度難聴に対応させたり、特注の耳栓を利用すれば重度の難聴にも使える対応力の高さが売りです。

RICタイプは、本体からスピーカーが分離しているので、本体が非常に小型軽量で目立ちにくいですね。
聴力も軽度~重度まで対応しスピーカー部分の交換のみで聴力に合わせることができるので高い汎用性がある反面、スピーカー自体が湿気に弱いので体質によっては故障しやすかったり、スピーカのコード自体は切れて音が出なくなるなど強度面にデメリットがあります。
なおクロス補聴器では主にこのRIC型を使うことになります。

参考価格は片耳10万円前後~55万円までですね。

耳あな型補聴器

耳あな型は耳の穴や耳のくぼみに補聴器をはめ込み使用する補聴器です。
オーダーメイドで個人の耳に合わせて製作することが大きな特徴でもあり、耳穴にすっぽり収まり見えないようなサイズから、高出力に耐えられるように耳全体を覆うような形までさまざまな形やサイズで製作することができます。
大きさによって最低限の機能に制限はされますが耳介の集音する力を有効に活用でき、さらに鼓膜までの距離が近いため聞こえの面では有利といえます。
ただし体質によっては故障が多かったり、聴力がそこまで低下していないと耳をふさぐ分使いにくくなります。
クロス補聴器では耳あな型もありますが両耳とも難聴であることが前提になりますね。

参考価格は片耳10万円前後~55万円までですね。

クロス補聴器

クロス補聴器は3メーカーのみ扱いしています。メーカーによっており扱いしている形状が異なります。

フォナック 耳かけ型クロス フォナック 耳あな型クロス

特徴:自動環境認識機能で生活環境の違いによる雑音の量の違いを感知して抑制を調整し、言葉を強調する機能がある

サイズ:312・13
稼働時間:312 46~58時間
13   77~96時間
値段:95,000円(税抜き)

特徴:自動環境認識機能を搭載、内容は耳かけ型と同じだが、電池持ちが若干改善される。耳を塞ぐようにして使用するため健康な耳には使えず、両耳とも難聴がある場合に利用することが多い

サイズ:312・13
稼働時間:312 53~76時間
13   88~126時間
値段 120,000円(税抜き)

シグニア クロスPure ワイデックス クロス

サイズ:312(Pure)
稼働時間:110時間
値段:95,000円(税抜き)

サイズ:312(Fusion)・13(fashion)
稼働時間:312 53~76時間
13   88~126時間
値段:90,000円(税抜き)

 

突発性難聴で選ぶ補聴器の値段の相場

補聴器の値段の相場は大体10~30万円ほどが普及している価格です。
30万円以上のモデルは高級機種として扱われ、高性能かつ多機能になっていきますね。
なおクロス補聴器は、クロス補聴器(送信機)の価格が10万円前後で追加して補聴器の価格が加算されますので、相場としては25万円~35万円ほどの組み合わせが普及しています。

さて補聴器ここまで形状や相場などを知っていただきましたが、まだ決め手に欠けると思います。次項で補聴器を選ぶ決め手について紹介します。

 

突発性難聴にあう補聴器を選ぶ決め手

補聴器の性能や機能、値段はさまざまありますが、最終的にご自身の生活環境に合った補聴器を選ぶことで突発性難聴に合う補聴器を選ぶことが決め手になります。

静かな場所で活動することが多い方もいれば、騒がしい中での会話を重視される方もいるでしょう。
当然選ぶべき補聴器の性能は変わりおのずと購入するべき補聴器が決まります。
また働いている環境によっては形状の問題も出てくるかもしれません。

実際にあなたが使いたい環境を改めて見直しておくことが重要になりますね。

それでは補聴器の選び方をお教えしましたが、それでも悩んでしまう方は多いでしょうから、相談先や購入できる場所について知りましょう。
ココカラは補聴器を選ぶときの相談先と購入方法を紹介していきます。

 

突発性難聴の補聴器選びで困ったら相談すべき場所と購入方法

突発性難聴はその病気の特徴上補聴器を調整してあなたに合わせるのが難しい面もありますし、クロス補聴器は少し特殊ということもあって補聴器の相談先は吟味すべきです。
悩んだら補聴器に対して専門的なスタッフのいるお店で相談するのがいいでしょう。
相談場所はデパートの補聴器屋さんや、眼鏡店などさまざまありますがその中でも補聴器専門店がおすすめできます。

補聴器の相談先は専門スタッフが常駐する補聴器専門店へ

補聴器の相談を補聴器専門店でするのをオススメするわけは、補聴器に特化した専門家の認定補聴器技能者がいることですね。
補聴器相談の経験が豊富で、知識や技術の面でも安心できます。
また無料で相談が可能なお店も多く、出張訪問でご自宅でお店と同じようなサービスを受けられるところもありますね。
また、補聴器を合わせるための細かな聴力の測定とそれをもとにしたデータで調整した補聴器を試聴したり、レンタルまでしてくれるお店もありますから突発性難聴のための補聴器で悩んだら補聴器専門店で一度相談してみてください。

つぎでは購入する際の手順をお教えしましょう。

 

補聴器を購入するまでの流れ

補聴器を購入するまでどのようなことをするのかを紹介していきます。
補聴器購入まではいくつかのステップを踏みますが、たいていのお店で同じような手順で購入までに至りますのでご参考になさってください。

 

初回来店相談
あなたの難聴の原因や今困っていることをお聞きしてカウンセリングを行います。
この際に大体の予算や、どのような機種やメーカーがいいかも伺います。
もしわからなければわかる範囲でお答えください。
質問があればドンドン聞いてくださいね。

聴力測定
お店で詳しい聴力の測定を行います。
現状の難聴の状態を把握し、適正な補聴器をあなたに合わせるための作業です。
純音聴力測定と、語音明瞭度測定(言葉の聞き取りのテスト)をおこないます。
所要時間は30分~40分程度です。

機種選定と調整
聴力測定とカウンセリングのデータをもとにあなたにあう補聴器を選びます。
もし補聴器に対してのご要望があればこの段階でもお気軽にいってくださいね。
選んだ補聴器はあなたに合うように調整し、実際に試聴できる状態にしていきます。

試聴・レンタル
実際に店内や店外で試聴してみてどの程度効果があるかを実感してもらいます。
スタッフとの会話や付き添いの方がいれば一緒にお話をして効果を感じれば購入の手続きに進みます。

もし数日試してみたければ、レンタルを申し出て持ち帰って使ってみましょう。
レンタルしたときには、いいところやわるいところをメモしておくといいですね。

オーダー・購入
補聴器は在庫ができる耳かけ型であれば即日持ち帰ることもできますが、ほとんどがメーカーにオーダーします。
色や本体のサイズ、その他のオプションなどを選択し、耳あな型であれば耳型を採っておく必要がありますね。
耳かけ型ならば3日ほど、耳あな型ならば1週間ほどでお店に届きます。

納品
本体を受け取り、オーダーとあっているかや装着した感じについて確認します。
前金制のお店もありますが、ほとんどが納品時に本体の代金を回収することになるでしょう。
補聴器とは長い付き合いになりますから、より長く使うためのメンテナンス方法やアフターケアについてもこの際にお話されます。

こうして晴れてあなたに合う補聴器がお手元にきます。
ここからは補聴器を購入する上で失敗しない方法です。

補聴器の性能や値段の違いを理解することが失敗しない秘訣

補聴器の違いをあらかじめ知っておくことが失敗しない秘訣です。
性能や機能は向上するほど、値段が高くなりますが、高額な補聴器だからといって必ずしもあなたに合うとは限りません。

メーカーが異なれば値段や性能は同じでも効果が違うので、購入する前に試聴やレンタルをしてあなたの突発性難聴にとって効果がある補聴器かどうか試しておくことがいいでしょう。

使用する環境や用途で補聴器の選び方はかわるものです。

補聴器は使う環境や用途によって選び方が変わります。

騒がしい場所が多い人にとっては、マイクの精度が高く雑音を抑える機能があったほうがいいでしょうし、逆に静かな場所で使う方には必要がなくコストがかかりすぎます。
また帽子やヘルメットを使う方には耳かけ型は使いづらいかもしれません。

こういった細かいことは相談先の補聴器店で補聴器選びに詳しいスタッフに納得のいくまで相談していくのがいいでしょう。

 

まとめ

突発性難聴に合う補聴器を紹介してきましたがご理解いただけましたか。

突発性難聴にあう補聴器を選ぶことができて使うようになれば、あなたが悩んでいる会話の聞き取りがしにくくて会話がしにくい状況も解決されて、ストレスのない生活があなたをまっています。
もしわからなければ補聴器専門店で詳しく話を聞いてみるといいですね。
聞こえを取り戻して充実した毎日を楽しみましょう。

スタッフ一同お待ちしております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次