「あれ、この間換えたばかりなのに、もう電池が切れた…?」
冬になると、こんなお声をよくいただきます。
「すぐに電池が切れるから、補聴器が故障したのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、冬の寒さや乾燥などの環境変化が、補聴器に使われている「空気電池」の使用時間に影響している可能性もあります。
そうなんです。補聴器の電池にも、季節によって注意したいポイントがあります。
この記事では、補聴器に使われる空気電池の基本的な仕組みから、冬に電池の減りが早く感じられる主な理由、そして今日から実践できる電池を長持ちさせるコツまで、わかりやすくお伝えします。
「補聴器の電池代が気になる」「冬になると電池交換の回数が増えた気がする」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
たろうくん最近、補聴器の電池がすぐなくなる気がするんだ…😥 まだ交換したばかりなのに、冬になると特に早いような…。補聴器が故障したのかな?💦」
みみちゃんそれは心配になるよね。でも、冬に電池が早くなくなるのは、寒さや乾燥が関係している可能性があるよ❄️🔋 補聴器の空気電池は、低温や乾燥した環境の影響を受けることがあるの💡
たろうくんそうなんだ😳 じゃあ、電池を長持ちさせる方法はあるのかな?😥 電池交換の回数が増えると大変だし、外出中に切れて聞こえなくなるのも不安だよ…。
みみちゃん大丈夫😊✨ 電池の保管方法や交換時のちょっとした工夫で、電池をより長く使える可能性があるよ💡冬に電池が早くなくなる理由と、長持ちさせる5つのコツをわかりやすく解説するね🌸

補聴器に使われる「空気電池」とは?

補聴器には、一般的な乾電池とは異なる「空気電池(空気亜鉛電池)」が使われています。単三・単四電池などとは、発電の仕組みが異なる電池です。
空気電池の仕組み
空気電池は、その名のとおり空気中の酸素を利用して発電する電池です。電池の表面には小さな空気穴があり、そこから取り込まれた酸素と内部の亜鉛が化学反応を起こすことで、電気を生み出します。
購入時は空気穴がシールでふさがれており、シールをはがすと空気が取り込まれ、発電が始まります。
空気電池は、小型でありながら比較的高いエネルギー密度を持つのが特徴です。そのため、小型化が求められる補聴器に適した電池として広く使われています。
「こんなに小さいのに、毎日補聴器を動かしているの?」と驚かれるお客さまも少なくありません。小さな電池の中にも、補聴器を動かすための仕組みが詰まっているんですね。
空気電池のサイズと目安の使用期間
補聴器に使われる空気電池には、主に4種類のサイズがあります。電池のサイズによって大きさや容量が異なるため、補聴器の機種に合った電池を使用します。
ご自身の補聴器にどのサイズの電池が使われているか、確認してみましょう。
| サイズ(PR番号) | 識別色 | 直径 | 目安の使用期間 |
|---|---|---|---|
| PR536(10) | イエロー | 5.8mm | 約3〜5日 |
| PR41(312) | ブラウン | 7.9mm | 約7~10日 |
| PR48(13) | オレンジ | 7.9mm | 約10〜14日 |
| PR44(675) | ブルー | 11.6mm | 約14〜20日 |
※使用期間はあくまでも目安です。補聴器の機種や使用時間、音量設定、ストリーミングの使用状況によって異なります。
冬に補聴器の電池が早くなくなる3つの理由

さて、本題です。なぜ冬になると、補聴器の電池が早くなくなったように感じるのでしょうか?
主な理由は3つあります。これらを知っておくと、冬の電池の扱い方や保管方法を見直すきっかけになります。このあと、冬に電池の持ちに影響する主な原因を、ひとつずつ詳しく解説します。
① 暖房や換気不足による二酸化炭素濃度の上昇
空気電池(空気亜鉛電池)は、空気中の酸素を取り込んで発電します。一方で、二酸化炭素が電池内部に取り込まれると、アルカリ性の電解液などに影響を与え、電池の性能低下につながることがあります。
冬は窓を閉め切る時間が長くなり、石油ストーブやガスファンヒーターなどの燃焼系暖房器具を使用する機会も増えます。そのため、換気が不十分な環境では室内の二酸化炭素濃度が上昇しやすくなります。
「冬は寒いから、つい換気を後回しにしてしまう」という方も多いのではないでしょうか?
②気温の低下
空気電池は、気温が低くなると内部の化学反応が進みにくくなり、一時的に電池の性能や使用時間に影響が出ることがあります。
特に、スキー場などの寒冷な環境では、普段よりも電池の持ちが短く感じられる場合があります。以前、スキー場に行かれたお客さまから、「いつもより電池の入りが悪かった」と伺ったこともありました。
屋外で長時間過ごす場合だけでなく、冷え込んだ朝に補聴器を使い始めるときも、電池が冷えていることで影響を受ける可能性があります。
③ 乾燥した環境
冬は空気が乾燥しやすく、さらに暖房を使うことで室内の湿度が低下することがあります。空気電池は、乾燥しすぎた環境では電池の性能や使用時間に影響が出る可能性があります。
「使い始めて数日なのに、いつもより早く電池がなくなった」「電池の持ちがいつもと違う」と感じる場合は、気温や湿度など、使用環境が影響している可能性もあります。
やってしまいがちなNG行動にご注意を!

「空気穴から空気が入るなら、テープで塞いだらいいんじゃないか?」と考える方もいらっしゃいます。しかし、空気電池の取り扱いには注意が必要です。
テープなどで空気穴を塞ぐのは避けましょう
一度はがしたシールを再び貼っても、空気穴を適切に塞げるとは限りません。また、テープの粘着剤が空気穴に入り込むと、空気が取り込まれにくくなり、電池が正常に働かなくなる可能性があります。セロハンテープなど、別のテープを使うのも避けましょう。
一度シールをはがした空気電池は、再びシールを貼って保管するのではなく、できるだけ早めに使用するのが基本です。
シールをはがしたまま放置するのも注意
空気電池は、シールをはがすと空気が取り込まれ、補聴器に入れていない状態でも電池の反応が始まります。つまり、使っていない間も電池は少しずつ消耗していくということです。
「急ぎのときのために、あらかじめシールをはがしておこう」と思うかもしれませんが、電池を長持ちさせるためにはおすすめできません。シールは、補聴器に入れて使う直前にはがすようにしましょう。
冬でも電池を長持ちさせる5つのコツ

では、実際に何をすれば電池を少しでも長持ちさせられるのでしょうか?ここからは、すぐに実践しやすい5つのコツをご紹介します
| コツ | 具体的な対策 |
|---|---|
| ① 換気 | 定期的に窓を開け、室内の空気を入れ替える |
| ② 乾燥対策 | 乾燥しすぎないよう、室内の湿度を適度に保つ |
| ③ 冷え対策 | 使用前に電池を手のひらで30秒〜1分温める |
| ④ 防寒 | マフラーや帽子などで耳周りの冷えを防ぐ |
| ⑤ 保管場所 | 極端に寒い場所や高温多湿を避け、温度・湿度の変化が少ない場所で保管する |
コツ①:定期的な換気で室内の空気を入れ替える
石油ストーブやガスファンヒーターなど、燃焼を伴う暖房器具をお使いの場合は、定期的に換気して室内の空気を入れ替えましょう。「寒くなるから換気したくない」という気持ちはよくわかります。でも、短時間でも換気を行うことで、室内の空気を入れ替えることができます。
電池のためにも、快適な室内環境のためにも、冬は換気を意識してみてください。
※換気の方法や頻度は、使用する暖房器具の取扱説明書やメーカーの案内も確認してください。
コツ②:乾燥しすぎないよう室内環境を整える
冬は暖房などの影響で、室内が乾燥しやすくなります。乾燥しすぎないように適度な湿度を保ちましょう。加湿器を使う方法のほか、濡れタオルを室内に干すなどの方法もあります。
しかし、補聴器は水分や湿気に弱いため、加湿器の蒸気が直接補聴器に当たらないよう注意してください。
コツ③:冷えた電池や補聴器を急激に温めない
冷え込んだ朝や寒い場所から戻ったときは、冷えた電池や補聴器を急激に温めないようにしましょう。暖房器具の近くに置いたり、ドライヤーで温めたりするのは避けてください。
室温の場所で自然に温度を戻すことを基本に、補聴器や電池を極端な温度変化にさらさないことを意識しましょう。
冷え込んだ朝は、まず手のひらで軽く握って人肌に温めてから装着してみてください。30秒〜1分程度でも効果があります。一度装着すると体温で自然に温まりますし、耳の中や耳の裏側は体熱が逃げにくい場所ですので、その後は心配いりません。
コツ④:外出時は防寒グッズで耳周りを冷やさない
屋外では、イヤーマフや帽子、マフラーなどで耳周りを冷やしすぎないよう工夫してみましょう。寒い場所で補聴器を使用する際は、電池や補聴器を極端に冷やさないことも大切です。防寒対策は、冬の外出を快適に過ごすためにも役立ちます。
コツ⑤:未使用の電池は温度変化の少ない場所で保管する
まだシールをはがしていない電池は、極端な高温・低温や湿気を避け、温度変化の少ない場所で保管しましょう。冷蔵庫での保管は、取り出した際に結露が生じる可能性があるため、避けるのがおすすめです。
直射日光の当たらない、室内の引き出しや棚などが保管場所として適しています。
補聴器のお手入れも電池の持ちに関係します

電池の扱い方だけでなく、補聴器本体のお手入れも大切です。日頃のちょっとしたケアが、補聴器を良好な状態で使い続けることにつながります。
毎晩のお手入れ習慣
就寝時は補聴器を外し、補聴器専用の乾燥ケースなど、メーカーが推奨する方法で保管しましょう。
耳の中や耳の周辺は、汗や皮脂などの影響を受けやすい場所です。補聴器に湿気がたまると、部品や電池の接点に影響し、接触不良や音が不安定になる原因となることがあります。
空気電池タイプの補聴器では、電池を取り外して保管するのか、電池ドアを開けて保管するのかなど、機種によって適切な方法が異なります。必ず取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。
乾燥剤・電子乾燥ケースの活用
補聴器専用の乾燥ケースには、乾燥剤を使うタイプや、電気で乾燥・除菌などを行う電子タイプがあります。汗をかきやすい方や、補聴器の湿気が気になる方は、補聴器販売店で自分の機種に適した乾燥方法を相談してみるのもよいでしょう。
日々のお手入れで補聴器を良好な状態に保つことは、思わぬトラブルを防ぎ、快適に使い続けるためにも大切です。
補聴器や電池の悩みは、補聴器のプロにご相談ください

「電池の交換頻度が気になる」「補聴器の調子が悪い気がする」という方、ひとりで抱え込まないでください。
秋葉原補聴器リスニングラボでは、認定補聴器技能者のスタッフがどんな小さなご相談にも丁寧にお答えします。電池の選び方・使い方から補聴器本体の調整まで、お気軽にお声がけください。
無料の聴力測定や2週間の補聴器無料レンタルも実施しており、世界の主要7メーカーの補聴器を実際に試していただくことができます。「補聴器を検討しているけれど、まだ迷っている」という段階でも大歓迎です。
補聴器のことで気になることがあれば、スタッフ一同、全力でサポートします。電池のことでも、補聴器の調整のことでも、どうぞお気軽にご相談ください。
秋葉原補聴器リスニングラボ
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🗓️ 土日・祝日も営業中!お気軽にご来店ください。

補聴器の電池に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 補聴器の電池はどれくらいの頻度で交換するものですか?
サイズや補聴器の種類によって異なります。最も一般的なPR41(312サイズ)を1日12〜16時間使用した場合、目安は7〜10日程度と言われています。ただし冬場はこれより短くなる可能性があります。自分の交換サイクルを記録しておくと、異変にも気づきやすくなりますよ。
Q2. 電池のプラス極・マイナス極はどうやって見分けますか?
空気電池は、平らな面がプラス(+)極、丸みのある面がマイナス(−)極です。空気穴はプラス極側に開いています。補聴器の電池ドアにも向きが表示されていますので、確認しながら入れてみてください。向きが逆では発電しませんのでご注意を。
Q3. 冷蔵庫に電池を保管すると長持ちしますか?
おすすめしません。冷蔵庫から出したときに結露が発生し、電池内部に水分が入って逆にダメージを与える可能性があります。温度変化が少なく湿度が安定した引き出しや棚の中への保管が基本です。
Q4. シールをはがしてから、少し時間をおいてから使うと電池が長持ちすると聞いたのですが本当ですか?
シールをはがした後は、すぐに補聴器へ入れず、30秒〜1分ほど待ってから使用するのがおすすめです。
空気電池は、シールをはがすと空気を取り込み始めます。少し時間をおくことで、電池が安定して作動しやすくなります。しかし、待つことで必ず電池の使用期間が長くなるわけではありません。「電池を長持ちさせる方法」というより、電池を適切に作動させるためのひと手間と考えるといいですね。
Q5. 電池を入れたのに補聴器から音が出ません。電池の問題ですか?
電池が原因とは限りません。まずは、電池の向きが正しいか確認してみましょう。電池の向きに問題がなければ、電池を一度取り外して入れ直してみてください。
それでも音が出ない場合は、電池の残量や接点の汚れ、補聴器本体の状態などが原因の可能性もあります。当店でも補聴器の状態を確認できますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
Q6. 充電式補聴器に変えると、電池交換の手間がなくなりますか?
はい、充電式補聴器は毎日の電池交換が不要になります。特に電池交換の細かい作業が難しいと感じている方や、電池コストを抑えたい方には充電式もひとつの選択肢です。本体の仕様や価格はメーカーによって異なりますので、くわしくは店頭スタッフへお気軽にお問い合わせください。






