高齢者の方に使いやすいおすすめの補聴器をご紹介しています。年をかさねると補聴器の使用をされる方も増えてきますが、自分で使えるか、聞こえ方に満足できるか心配だという方は多いですね。
日本では高齢化が進み、加齢による難聴は本人だけでなくまわりのご家族もお悩みであることが少なくありません。補聴器を利用することで聞こえの悩みが改善され毎日を安心して生活できるようになり、難聴による聞こえの改善は認知症の予防にも大きく貢献します。補聴器を装用することのメリットは大きいですね。
補聴器を使うのは難しくないか心配
高齢になり、聞こえに不自由を感じて補聴器を検討される方は多いです。しかし、補聴器は種類も多く、価格帯などもバラバラですね。ご相談の中でも自分でうまく使うことができるのか悩まれているという声をお聞きします。
- 最近の補聴器は小さいので失くさないか不安
- 手が不自由になってきたので補聴器をうまく着けることができるか心配
- 補聴器の種類が多くてどれを選んだらいいかわからない
補聴器の情報は少しわかりづらいことが多く、補聴器をつけようと思ってもなかなか購入までのステップに踏み込めないという方は多いんです。補聴器を利用することで聞こえの悩みは改善しますが、補聴器は高価なイメージがあり購入に踏み切りにくく、買ったあとも上手く使えるか、不安に思ってしまう原因ですね。
まずは耳鼻科の受診からはじめましょう
耳のことで不安があればまずは耳鼻咽喉科を受診してみましょう。難聴の原因によっては治療で改善できる場合があるため、 補聴器の相談や購入の前に耳鼻科を受診しましょう。専門の医師に診てもらうことで耳の状態を把握することができます。聞こえなくて難聴になったと思っても、もしかすると難聴ではなく耳アカがつまっているだけ、という事なども考えられるので補聴器店に行く前に医師の診察を受けるようにしてください。また、補聴器の相談をされる場合は補聴器相談医の資格を持つ耳鼻科を受診するのがおすすめです。
高齢の方の場合はご家族の方が付き添いで受診すれば聞き逃しや聞き間違いがなく安心ですよ。
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高齢の方に多くなる老人性難聴について
高齢になっておこる難聴は老人性難聴といって、加齢による老化現象が原因になる聴力低下である可能性が高いですね。人の聴力は20歳をすぎると徐々に低下すると言われ、長い年月をかけ少しずつ聴力が低下していくため自分ではなかなか自覚しづらい難聴の一つです。日常的に会話の聞き返しが多くなったり、テレビの音が以前より大きくなるなど、家族や周りから指摘されて気づくケースがよくあります。
老人性難聴の特徴としては、チャイムの音や電子アラーム音など高い音が聞こえづらくなり、言葉でいうと高音域のサ行やカ行、いわゆる子音が聞き取りにくくなり「サトウさん」と「カトウさん」など聞き間違いが起こりやすくなるんです。
高齢者が補聴器を選ぶときのポイント
高齢者が補聴器を選ぶときに大きくわけて3つのポイントがありますのでご紹介します。補聴器を購入したものの、扱いにくかったりが聞こえもイマイチあってなくて結局使わない、といったことはできるだけ避けたいですよね。
- 補聴器のタイプ
補聴器の種類選びは重要です。聴力に適している種類であること、自身で装用できる形状であることです。補聴器には耳あな型、耳かけ型、ポケット型の種類がありますので、その中で着けやすいタイプで聴力にあう補聴器を選ばなくてはいけません。
- 補聴器を使う環境
補聴器は使う環境にあっているか、ということも大事です。自宅でメインに使うのか、にぎやかな場所に出向くことが多いのか、など使うシーンによって補聴器を選ぶ必要があります。補聴器は種類によって適応する環境がことなりますので選ぶときには目的にあった補聴器を選ぶ必要がありますね。
- 補聴器の価格
補聴器は種類によって価格帯に違いがあります。補聴器は片耳で5万円から50万円以上と高額なものが比較的多いのでご自身の予算内で選びましょう。
補聴器を選ぶときにはカタログや説明を聞くだけではわからないことだらけです。補聴器店に相談に行ったときには補聴器の試聴体験をして、自宅で試せるように補聴器をレンタルしてみましょう。
高齢者におすすめの補聴器を紹介します
高齢者でも安心、カンタンに扱うことができる人気のおすすめ補聴器をご紹介いたします。最新のデジタル補聴器は電池交換が不要の充電式など比較的簡単に扱える補聴器が増えています。補聴器を選ぶときにぜひご参考ください。
スターキー エボルブAI 1000 ITE R(Starkey evolv AI1000
ITE R)
- アメリカ
- 耳あな型
- 2年保証
- 充電式
スターキーのエボルブは補聴器ではじめてAIを搭載したリビオの後継機種です。AI技術により、補聴器が環境をとらえ、その場で最適な音質に切り替えをおこなうスペックの高い補聴器となります。エボルブAIは今の環境で使いやすい充電式耳あな型ですので不便さを感じさせない補聴器です。
evolv AI 1000のポイント
- 扱いやすさと安定感がある
- 防水性がある
- 両耳間通信で快適性アップ
- スマートホンと連動可能
- マスクやメガネの邪魔にならない
おすすめ | ★★★★★ |
片耳価格相場 | 200,000円(別途充電器バッテリー非搭載11,000円・バッテリー搭載17,600円) |
バッテリー | 最大約23時間 |
チャンネル数 | 10 |
指向性 | 固定型自動切り替え |
適応聴力 | 軽度難聴~高重度難聴 |
スタッフのレビュー
スターキーのエボルブAI1000ですが、人気の秘密はやはり安心できる扱いやすさにありますね。そのほか電池交換が不要な充電式かつ、耳あな型オーダーメイド補聴器なので言うことありません。補聴器の音質も年齢を問わず、万人に受けやすいので高齢の方にも評判がイイですよ。補聴器を使う時には面倒な操作はいらず、シンプルでわかりやすいのも高齢者にうれしいですね。面倒がなく毎日気軽に着けれる補聴器を選ぶなら人気のスターキーエボルブがおすすめです。
リサウンド ワン5(ReSound One5)
- デンマーク
- 耳あな型
- 2年保証
- 充電式
リサウンドがリリースする最新作は充電式耳あな型補聴器です。新デザインを取り入れたり、補聴器のデザインも従来より一新されています。補聴器は非接触の充電式なので置くだけ簡単です。
リサウンド・ワン5のポイント
- メガネやマスクの邪魔にならない
- 汗や湿気など防水防塵加工で安心
- 扱いやすい大きなボタンを採用
- 長時間の安心できるバッテリー
- スマホアプリと一緒に使える
おすすめ | ★★★★ |
片耳価格相場 | 283,000円(充電器込) |
バッテリー | 最大約24時間 |
バンド数 | 12 |
指向性 | 全自動声センサー |
適応聴力 | 軽度~高・重度難聴 |
スタッフのレビュー
リサウンドの充電式耳あな型補聴器、リサウンドワンがおすすめできるポイントは自然な聞こえを実現したオーガニックヒアリングをはじめ、快適な音質を届けてくれるところです。また、高齢の方にはうれしい扱いやすい操作性もおすすめできる点ですね。補聴器は少し大きめサイズで装用のしやすさはもちろん、電池交換が不要な充電タイプであることで毎日使いたくなる補聴器となっています。
シグニア インシオ チャージ&ゴー 2AX(Signia Insio Charge&Go 2AX)
- ドイツ
- 耳あな型
- 2年保証
- 充電式
シグニアのAXシリーズの充電式オーダーメイド補聴器です。基本性能をかねそなえたベーシックモデルで、言葉と環境音を別々に処理してくれるので、会話と環境音それぞれが聞きとりやすくなっています。難しくないシンプルな使い心地の補聴器です。
インシオ2AXのポイント
- 防水性能がある
- 装用しやすい補聴器のサイズ
- 聞きとりを楽にしてくれる音質処理
- バッテリーが長持ちするので安心
- 快適性がある音質
おすすめ | ★★★★ |
片耳価格相場 | 254,000円(充電器込) |
バッテリー | 最大約28時間 |
チャンネル数 | 16 |
指向性 | トゥルーイヤー |
適応聴力 | 軽度~高・重度難聴 |
スタッフのレビュー
シグニアのインシオチャージ&ゴー2AXのおすすめするポイントですが、日常的な会話の聞きとりに集中させてくれる補聴器の働きと、不自然になりにくい音質で、装着時の快適性がよいところです。また、高齢の方でも扱いやすい耳あな型充電式ですので毎日ストレスなく装用することができますよ。よりアクティブに使う方はクラス変更をすることでさらに聞こえやすくなります。
高齢者におすすめな補聴器は、やはり扱いやすさがすぐれているのと、使う場面に適している性能であることです。誰もが静かな場所でしか使うというわけではありません。高齢の方でもアクティブな方は多くいらっしゃいます。難聴者が苦手な聞きとりが難しい場面で多く使用される場合にはスペックの高い補聴器を選ぶようにしましょう。
スタッフのイチオシ!おすすめの補聴器はコチラ
スタッフがおすすめする補聴器はこちら、スターキーのエボルブAI1000-ITEです。使いやすい充電式で、装着が簡単なオーダーメイドの耳あな型補聴器なので高齢の方にもストレスフリーで扱うことができるところがおすすめです。また、スマートホンを使うことで健康管理もできるのでご家族の方が補聴器使用時の状況を確認することも可能ですよ。
1000クラスをおすすめとしましたが、騒音下などでも頻繁に使用される場合には性能が追いつかないところがあるのでその時はクラスを変えて選んでくださいね。
知っておくと得する補聴器の補助金・助成金について
補聴器は一定の条件を満たすことで補助金や助成金制度の利用が可能です。補聴器は保険などがきかないし、価格帯もすぐに買えるものが多いわけではないですよね。条件は聴力レベルが身体障害者手帳の該当する場合は、お住まいの自治体に申請することで補聴器の申請をすることができます。補助金は手帳の等級によって変わりますが、補聴器片耳分の約5万円~8万円が一般的です。手帳の申請には自治体の指定する耳鼻科で検査を受け、医師の意見書が必要になるなどの条件があります。
また、補助金制度の条件に満たない難聴者に対して自治体により助成金制度を設けている地域がありますよ。こちらは対象条件のハードルは高くありませんが、対象になる年齢が限られている場合がほとんどです。補聴器の助成金制度はお住まいによりことなるので役所に問い合わせてみる必要があります。
まとめ:補聴器で毎日の楽しみが増えていきます
家族とのコミュニケーションも耳にあった補聴器があれば円滑に、楽しい時間が増えていきますよ。
難聴で控えていた趣味がある方も補聴器があればまた楽しく再開できるかもしれません。補聴器で会話の聞きとりをおぎなえれば友人との集まりにも積極的に参加できますね。