おすすめのクロス補聴器メーカーと値段についてご紹介しています。
片耳難聴者に選ばれるクロス補聴器は、メーカーや種類が多いため比較して聞きくらべたり、ご自身の聴力や用途にあわせると自分にピッタリあった機種がみつかりやすくなるんです。価格は一緒に使う補聴器で違いがありますので最終的には自身のご予算内で気にいったクロス補聴器を選びましょう。
クロス補聴器は補聴器とあわせて使うため高価になってしまいますが、それでも片耳のきこえをおぎなえるので買ってよかったと思えるメリットがたくさんあるんです。
クロス補聴器のメーカーや価格の違いを知って最適なクロス補聴器がみつかれば仕事のコミュニケーションで困ることも減らせるでしょう。
クロス補聴器のメーカーがわからない
クロス補聴器は片耳難聴や両耳難聴の悩みを解消してくれますが、クロス補聴器について一般的に知られていないことが多く、買い方や種類などわかりにくいことがありますね。クロス補聴器を検討されている方には次のような悩みがあります。
- クロス補聴器はどこで相談したらいいかわからない
- クロス補聴器を着けて聞こえがよくなるのか不安がある
- クロス補聴器の価格帯が高いのでためらっている
以上のような相談が多いですが、わたしの経験の中でクロス補聴器を相談される方で多い悩みは価格帯についてです。特に若い学生の方や新社会人にとっては両耳分必要なクロス補聴器は高価に思われて諦められる方もいらっしゃいます。
しかし、片耳難聴の悩みを放置すると、日々聞こえに悩んでしまい精神的ストレスになってしまうので早めの解決が望ましいですね。コミュニケーションがうまく取れず仕事や人間関係に支障が出てしまうこともあるんです。
クロス補聴器のしくみについて
クロス補聴器は聞こえる耳に補聴器をつけ、聞こえない耳にクロス補聴器を着けます。そのため両耳に装用する必要があるんです。聞こえをおぎなうしくみは、聞こえない耳につけたクロス補聴器(送信機)が会話や音をあつめて、健康な耳につけた補聴器(受信機)に送信して音声を聞かせてくれます。聞こえない側の音や会話を聞こえる耳に届けるのがクロス補聴器の仕組みです。
また、右耳と左耳に聴力差がある難聴であれば、低下した聴力にあわせて音を増幅するバイクロスフィッティングで対応が可能です。クロス補聴器で音の死角がなくなることで、聞き逃しや聞き返しをへらすことが期待できます。
クロス補聴器を販売しているメーカーについて
現在クロス補聴器はシグニア、フォナック、スターキー、オーティコン、ワイデックスの世界を代表する5メーカーより販売されています。メーカーそれぞれで価格も、性能にも違いがあるんです。
フォナック(Phonak)
よりよい聞こえが人の健康に深くかかわり、人生を豊かにするものと考え、70年以上にわたって補聴器やワイヤレス機器の研究開発をおこなっているメーカーがフォナックです。
他メーカーに先がけてワイヤレス式のクロス補聴器を開発し、オーダーメイドのクロス補聴器を販売している唯一のメーカーです。補聴援助システム「ロジャー」に代表されるワイヤレス機器にもつよいメーカーですね。
シグニア(Signia)
シグニアはドイツの補聴器メーカーで、前身となるシーメンスが140年培ってきた歴史を引きつぎ、ユーザーに寄りそう誠実なブランドであることを理念として掲げています。
世界の120をこえる国と地域で聴覚ケア製品とサービスを提供する、世界でもトップクラスのシェアをほこっている補聴器メーカーです。デザイン性が高くておしゃれな補聴器を多く取り揃えています。
オーティコン(Oticon)
オーティコンはデンマークに本社がある補聴器メーカーです。聴覚ケア業界でオーティコンのみが独立した研究所を自社で持っていて、約13,000人以上のテストユーザーと有識者とともに聴覚学と先進技術を研究し、革新的な技術開発をおこなっています。
コトバは脳で理解しているというオーティコン独自のアプローチで、クロス補聴器の聞こえをより快適にしてくれるでしょう。
スターキー(Starkey)
スターキーはアメリカの補聴器メーカーです。AIを搭載した補聴器と組み合わせて使えるクロス補聴器を発売し、快適な聞こえと日常使いの便利さを両立します。
不要になった補聴器を引き取って修理し、聞こえに悩む世界中の難聴者に届ける社会貢献活動もおこなっているメーカーです。
ワイデックス(WIDEX)
コペンハーゲンの郊外に本社があるワイデックスは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)に署名し、人権の尊重、労働者の権利の保護、環境の保全、倫理的に事業を行うという国連の10原則に取り組んでいます。ワイデックスはクロス補聴器をはじめ、ライフスタイルにあわせた豊富なラインナップを取り揃えている補聴器メーカーです。(一部ワイデックス公式サイトより引用)
クロス補聴器は以上のメーカーで取り扱いがあります。
クロス補聴器の選び方について
クロス補聴器は聞こえる耳につける補聴器の性能により聞こえ方が変わり、価格が上がると補聴器の性能もよくなり騒がしい場所をはじめとするさまざまな環境での聞き取りの快適性があがります。そのため、クロス補聴器を選ぶときはご自身の使いたい場所に対応できる性能をもった機種を選ぶといいですね。静かな場所でつかうなら10万円以上、騒がしい環境で使うなら20万円以上の補聴器がオススメです。
メーカーに関してはそれぞれの補聴器で音質も違ったりするので、試聴して比較すると聞こえ方の違いがわかり選びやすくなります。
クロス補聴器を選ばれる方の多くはこれらの理由で必要としています。
- 難聴側からの会話を聞こえるようにしたい
- 家族や友人から無視されたと誤解をうけたくない
- 仕事で重要な話を聴き逃がしたくない
日々の聞こえにまつわる悩みを解消してくれるのがクロス補聴器です。クロス補聴器は購入を簡単に決められる物でもないので、ぜひ試聴やレンタルをして試してみましょう。また、電池式や充電式などの仕様も確認しておくのがいいですね。
おすすめのクロス補聴器を紹介!
ご紹介したメーカーの中からオススメのクロス補聴器を紹介します。最新の機能性が高いクロス補聴器ばかりですので選ぶ際の参考にしてください。
スターキー クロスR(Starkey CROS-R)
- アメリカ
- 耳かけ型
- 1年保証
- 充電式
スターキーの充電式クロス補聴器は耳かけ型タイプのみに対応します。最新のEvolv AIシリーズと組み合わせることであなたの生活シーンにあわせて片耳の聞こえをサポートします。人口知能を使った新しい音質を体感ください。
クロスRは耳かけ型のみで、耳あな型では取り扱いがありません。
クロスRのポイント
- 着けやすいデザイン
- 予備バッテリーを搭載した充電器
- 防水防塵の加工
- スマートホンアプリが使える
- 安定している音声ストリーミング
価格相場 | 110,000円(税込) |
電池寿命 | 最大約14時間 |
適応聴力 | 片耳難聴に適応 |
おすすめ | ★★★★★ |
スタッフのレビュー
スターキーのクロス-Rは充電式AI補聴器エボルブシリーズと使える最新モデルです。オススメなポイントは。スターキーのクロスRは値段をおさえたクラスの補聴器にも対応しています。
予備バッテリー付き充電ケースで3回分のフル充電が可能なのも魅力的です。
シグニア クロスピュアチャージアンドゴーAX(Signia CROS Pure Charge&Go AX)
- ドイツ
- 耳かけ型
- 1年保証
- 充電式
シグニアのクロス補聴器クロスピュアAXはモーションセンサー搭載のAXシリーズの補聴器と互換性があります。補聴器が動いた時にセンサーで感知して、環境に応じた最適な音質に自動調整をして片耳難聴の聞こえをサポートしてくれます。
クロスピュアAXのポイント
- 環境に適するモーションセンサー搭載
- コンパクトサイズな充電器
- 長時間の使用が可能
- スマホアプリと一緒に使える
価格相場 | 110,000円(税込) |
電池寿命 | 最大約28時間 |
適応聴力 | 片耳難聴適応 |
おすすめ | ★★★★ |
スタッフのレビュー
シグニアの充電式クロス補聴器、クロスピュアAXは強靭なバッテリーをオススメの理由にあげたいと思います。バッテリーの消費速度が弱点になるクロス補聴器ですが、クロスピュアAXは通常の補聴器と変わらない圧倒的な使用時間です!片耳難聴の聞こえのバランスを微調整することが可能です。スタンダードクラス以上の補聴器が対応となるため、値段は少し高めになるのがおしいですね。
対応するAXシリーズはスマートホンのアプリと連動できてより快適に使用できますよ。
フォナック クロスP-R(Phonak CROS P-R)
- スイス
- 耳かけ型
- 1年保証
- 充電式
フォナックの充電式クロス補聴器、耳かけ型のクロスP-Rです。充電式のオーデオパラダイスシリーズに対応します。耳あな型のパラダイスシリーズとは互換性がないので注意してください。補聴器のパラダイスは上位機種になるとタップコントロールなどの最新技術を取り入れています。
クロスP-Rのポイント
- 着けやすいデザイン
- 違和感が少ないつけ心地
- すばやい充電で安心
- クロスの音バランスを変更可能
- 防水防塵の加工
価格相場 | 151,305円(税込) |
電池寿命 | 最大約12時間 |
適応聴力 | 片耳難聴に適応 |
おすすめ | ★★★★ |
スタッフのレビュー
フォナッククロスP-Rのオススメポイントはワイヤレス通信に特化しているフォナックパラダイスシリーズに対応しているので、使いがってが非常にすぐれています!
スマートホンと補聴器をペアリングすることで、より便利に使うことが可能ですよ。パラダイスシリーズ独自の高品質な音で片耳難聴の聞こえをサポートします。しかし、補聴器メーカーの中でもクロス補聴器の価格帯が少し高めに設定されているのが悩ましいところです。
スタッフが選んだイチオシのクロス補聴器はコチラ!
スターキーの充電式クロスRとエボルブAI1200-Rの組み合わせが、値段と性能のバランスが良く最新モデルの中でイチオシのクロス補聴器です!補聴器の1200はベーシックモデルですのでハイスペック、とは言えませんが高額になりやすいクロス補聴器のコストをおさえることができるのがオススメの理由です。基本性能も当然備わっていて、他社のクロス補聴器にくらべAI機能搭載で便利に使えることや、予備バッテリー内蔵の充電器も使い勝手がよいと好評ですね。
高額な予算が出せずに悩むたくさんのお客様に喜んでいただいているクロス補聴器です。
機種 | 価格相場 |
---|---|
スターキー クロスR | 110,000円(税込) |
スターキー evolv AI1200-R | 230,000円(非課税) |
充電器 | バッテリー非搭載 11,000円(税込) バッテリー搭載 17,600円(税込) |
クロス補聴器のデメリット
クロス補聴器にはデメリットととれる所がいくつかあるので紹介します。クロス補聴器は片耳だけが難聴でも両耳につけるため、なれるまではわずらわしさや違和感を感じることがあるんです。
- 健康な耳にも補聴器をつける必要がある
- 周囲の状況により聞き取りにくいことがある
- クロス補聴器はバッテリーの消費が早い
聴力によって個人差はありますが、まわりの騒音が大きすぎるとクロス補聴器ではききとりにくい場合があることも事実です。ですのでこれらが理由でクロス補聴器を試したけどあわなかったと言われる方もいらっしゃいますね。
クロス補聴器のメリット
クロス補聴器は、今まで片耳難聴で聞き取るのが難しかった会話でも聞くことができるようにサポートしてくれるのが一番のメリットです。その他にもクロス補聴器にはデメリットを上回るメリットがあります。
- 聞き返しや聞き逃しが少なくなる
- 難聴耳側からの声や音が聞こえる
- 片耳で集中しなくていいのでストレスがへる
クロス補聴器を着けることで聞こえの範囲が広がり、今までは聞こえない耳側で話しかけられないよう自分の場所を気にする必要がありましたが、居場所を気にしなくてもクロス補聴器があれば声を届けてくれます。これまでストレスだった聞き返しや聞き逃しの悩みを解消できることがクロス補聴器のメリットです。
まとめ
クロス補聴器のメーカーと値段についてご紹介しました。クロス補聴器を使って片耳難聴の悩みが解消すれば、仕事やプライベートの趣味などこれまで以上に快適になりストレスに悩まされない生活をおくれますね。