親しい友人や、家族、孫に補聴器を使うことを勧められた。
自分ではまだ必要ないと思っていたが、補聴器をするべきだろうか。
補聴器を着け始めるような年齢じゃないと思うのだが…。
そんな悩みありませんか?
補聴器を使い始める時期、理由は人それぞれです。
いま補聴器を着けるか悩んでいるあなたも、残念なことに年齢を重ねるたびに聴力は衰え、音や言葉は聞こえなくなっていきます。
この記事では、補聴器を着けるべきか否か悩んでいるあなたに対する記事です。
すこしでも補聴器に対する考え方の参考になればと思います。
そもそも加齢すると難聴になるのはなぜ?
加齢性の難聴がなぜ起こるかというと、耳の中にある蝸牛という器官の中に有毛細胞という音を感知して脳に伝えてくれる細胞があります。
この細胞は年齢を追うごとに減少してしまいます。減ってしまった分だけ音が聞こえづらくなってしまいます。
この有毛細胞は、消しゴムのようなもので、使えば使うほど早くなくなってしまいますし、回復することがありません。
ですから誰でも加齢すると難聴になります。
これには人それぞれ難聴と感じる時期が違うので、補聴器を着ける年齢は変わります。
具体的にいつからつけるべきかといわれると難しいですが、大体自分が意識し始めるより早く難聴は始まっており、家族や、親しい人に指摘されたときには、しっかり考えるときと思ってください。
なぜ補聴器を使うよう身近な人に勧められるのか。
なぜ家族たちや、友人は補聴器を使うよう勧めるのか。
そう考えたことありませんか?
補聴器を使ってくださいと勧めるには理由があります。
こんなことはありませんか?
- 家族にテレビの音量が大きいといわれる
- 後ろから声を掛けられると気が付かない
- 自分自身会話するのが少し億劫に感じることがある
- 会話していると聞き返すことがしばしばある
こういったことをがあると補聴器を勧められる傾向にあります。
この症状は、難聴の特徴であり、補聴器を使い始める聴力の目安になります。
家族や、身近な人はあなたと関わる機会が多いので、こういったことがあることで、耳が遠くなってきているのでは?とか、不便ではないだろうか?と考え心配して勧めていますので、素直に受け取って考えてみるのもいいかもしれません。
聴力の変化は本人が気がつきづらい
実は加齢による聴力の変化というのは、正直自分では気がつきづらい変化になります。
視力の変化は徐々に悪くなると視野が狭くなったり、物がぶれて見えたりしますから認知しやすいのですが、聴力は本人相当気にしていなければ早々に気が付くことはありません。
これには人の聴覚の仕組みが関係しています。
人は話し声などの大きな音を中心に聞いている
例えば話をしている時やテレビを着けている時に時計の針の音は聞こえませんが、シーンと静まりかえった部屋では時計の針の音はしっかり聴こえます。
これは人が大きな音を優先的に聞くようになっていることが関係しています。
居酒屋などの騒がしいところでは周りの音がうるさくて声がうまく聞こえないことなども同じようなことです。
逆手にとっていえば大きな音がすれば聞こえるからいいんだと考え、大きな音で話してもらったり、大きな音にしてテレビを見たりしているのです。
難聴は小さな音から徐々に聴こえなくなっていく
難聴になっていく過程では、小さな音がどんどん聞こえなくなっていきます。
ですから、意識的に聴く機会のない音から聞こえなくなっていきますからまず気が付かないのです。
そしてじわじわと変化していくので、多少聞こえなくてもわからないし、会話自体に問題はまず出ません。
しかし遠くから声を掛けられたのを無視してしまったり、話し声に影響が出てくると「聞こえづらいなあ」と思い始めます。ほとんどの人はここまで難聴の意識は持ちません。
この二つのことが重なって普段の生活を過ごす上で、自分では気が付きにくく、周りの人のほうが、難聴では?と気が付きやすいのです。
補聴器を着けるタイミングは自分で決めるが、周りへの配慮も大切。
正直補聴器を着けるタイミングは本人の意思で決めた時が正しい時期です。
使いたいときでないと継続的に補聴器を使用できないので、結局高い買い物になってしまいます。
しかしすこしだけ考えてほしいこととしては周囲の親しい人々との会話をしているときの案外体力を使っていることです。
実は難聴の人と話すとなると声を大きく張り上げたり、何度か説明をしなくてはならなかったりして思いのほか疲れていたりします。
ですからあなたが話したいタイミングでも、話し相手が疲れて会話が続かなかったり、早々に話を切り上げられたりします。
最初はあなたが話にうまくは入れていないと感じていたたまれない気持ちになったり、会話の途中で気にかけてくれてますが、時間がが経つにつれて聞こえないことの多さに対しする諦めが出てしまい、他の家族との会話をそのまま続けたりします。
あなたは話の内容がうまく入ってこず、話にうまく入れない何てことありませんか?
話に入れなかったり、話が切り上げられたりすると妙に孤独感に感じて、いたたまれない気持ちになってしまったりします。
こういったことが心当たりにあれば補聴器のこと少し考えてみてください。
補聴器の価格の目安
補聴器を買うにしても専門的過ぎてわからないかと思いますので、お勧めを紹介してまいります。
補聴器には大まかに2通りの種類があります。
あなたの本気具合によってこれらを選択しましょう。
ひとまず使ってみたい人、自宅使用のみで選ぶ補聴器 5000円~4万円まで
ひとまず声が大きければ聞こえる。そして家の中だけで使用するなどであれば、3万円前後までの箱型補聴器をお勧めします。
オススメはコルチトーンや、シーメンスの箱型補聴器です。
箱型特徴は
- 本体にマイクが付いているので、声を聴きたい人の近くに置くとよく聴こえる
- 自分で音量調節できる。
- 本体に低域、高域、最大音量の調整ができるようなトリマーが付いているので多少は調整できる。
- 出力が大きい
デメリット
- 騒がしいところでは使えない(逆にうるさくて聴こえない)
- 音を上げていくとピーピーやプープーとハウリングして聞こえづらい
- 難聴の具合が難しいと合わない。大きい音が苦手な人は向かない
- 音量が大きくなりすぎて耳を傷める可能性がある。
メリット
- 電池代が安上がり
- 通販でも買える
- 補聴器専門店で購入すれば調整してくれ、聞きやすい音になることもある。
- 本体も比較的安い
基本的には小型は静かな場所かつ、難しい聴力型でないことが基本です。
実際買うのであれば一度補聴器店で相談するのがいいでしょう。
向き不向きがあります。
いろいろなところで使いたい、自分にしっかり合わせた補聴器を使うなら 10万円~
10万円以上の補聴器は聴力を測って個人個人に合わせて使うことのできるオーダーメイド型補聴器です。
外で使いたい、うるさすぎる音は苦手である場合はこの価格帯からの補聴器であったほうが使いやすく、損するということがありません。
特徴
- 個人の聴力に合わせられる
- テレビと接続してつかったり、電話と接続して使えるものもある。
デメリット
- 高価である
- 電池代が箱型に比較して高い
- 手先が不自由だと扱いづらいことがある
- 補聴器専門店などでの購入が必要
メリット
- 聴力に合わせるので、大きすぎる音や、小さすぎる音がすくなくなり、比較的聞き取りやすい
- 雑音が多いところでも雑音を抑えてくれるので聞き取りやすい
- 販売した店で補聴器のメンテナンスや、聴力に変化があったときの対応をしてくれる。
個人個人に合わせた補聴器は、補聴器を使って会話を取り戻したいという気持ちがある方に向いているといえます。
外でも積極的に使いたい、いろいろな人としっかり会話していきたいなどあればオーダーメイド型を選びましょう。
まとめ
実際補聴器はつけただけでは聞こえるようになりません。(なる人もいますが、ほとんどはそうでないです。)
耳鼻科の先生や、補聴器を販売した人と密に関係を気づいて、根気強く自分の聞こえと向き合っていく必要があります。
骨折した腕が自由に動くようになるまで時間をかけてリハビリするように、不自由になった耳をうまく使えるようになるまではリハビリが必要です。
購入するからには、絶対に聞こえるようになるんだという気持ちが必要です。
ですから、購入するタイミングはあなた次第なのです。
補聴器についての質問や、聴こえについての悩み相談など随時お受けしております。
今回の記事でもし補聴器を使ってみたいなどのことがあれば、オーダーメイド型補聴器のレンタルも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。