執筆:ハヤシ(秋葉原補聴器リスニングラボ)
最終更新:2026年5月
こんにちは、秋葉原補聴器リスニングラボのハヤシです。
「補聴器に100万円」と最初に聞いたとき、正直驚きました。でも実際にお店でお客さまのご相談に乗っていると、「仕事でどうしても聞き間違いが許されない」「重要な会議でスマートに使いたい」「何十年も現役を続けたいから最高のものを選びたい」という方が、想像以上にたくさんいらっしゃるんです。
そんなビジネスパーソンや、補聴器選びに妥協したくない方に向けて、今回は2機種のハイスペックモデルをじっくり比較してみたいと思います。フォナック社の「オーデオ I-スフィア(インフィニオ スフィア)」と、スターキー社の「エッジ AI RIC RT」。どちらも最新のAI技術を搭載した、現行最高クラスの補聴器です。
ぜひ最後まで読んで、あなたに合う一台を見つけるヒントにしていただければ嬉しいです。

そもそも100万円の補聴器って、何が違うの?

補聴器は、家電量販店などで売っている数万円のモデルから、100万円超の高機能モデルまで、価格の幅がとても広いですよね。「高いものは音がいいんでしょ?」と思っていませんか?もちろん音質も大切なのですが、高価格帯になるほど「AIによるリアルタイム音声処理」「スマートフォンとの高度な連携」「ビジネスや公共の場での使い勝手」など、複合的な機能の差が大きくなります。
特に両耳装用で100万円前後となるモデルは、補聴器の中でも「プレミアムクラス」と呼ばれる最上位グレード。装用者の生活環境や聴力状態に合わせて、非常に細かな調整ができる点も、このクラスならではの特徴です。
「少し聞こえが悪いな」という方が使うだけでなく、仕事の場やアクティブなシニアライフを送りたい方にも、このクラスが選ばれている背景があります。

フォナック オーデオ I-スフィア(インフィニオ スフィア)とは?


フォナック(Phonak)は、スイスのソノヴァグループが展開する補聴器ブランドです。世界でも高い評価を受けており、日本でも認知度の高いメーカーのひとつです。
その中でも「オーデオ I-スフィア」は、2025年1月に発売されたフラグシップモデル。RIC(レシーバー・イン・ザ・カナル)タイプの耳かけ型補聴器で、見た目もスリムでスマートなデザインが特徴です。
オーデオ I-スフィアの核心技術
このモデルの最大の特徴は、2つの専用チップを搭載している点です。
- ERAチップ:環境音をリアルタイムで解析・コントロールする役割を担う
- DEEPSONICチップ:「ことば」と「雑音」を分離し、ことばを強調・雑音を除去するAI専用チップ
2つのチップが連携することで、騒がしいレストランや駅構内でも、会話の声だけをクリアに届けてくれます。「パーティー効果(カクテルパーティー効果)」と呼ばれる、騒がしい中でも聞きたい声に集中できる能力を、AIで再現しているイメージです。
また「オートセンス OS 6.0」という自動環境適応機能により、静かな場所・騒音下・音楽・車内など、シーンに応じて補聴器が自動的に最適な設定に切り替わります。いちいち手動で切り替えなくていい、というのはビジネスの場でも非常に助かりますよね。
オーデオ I-スフィアのスマート連携機能
Bluetooth LE(Low Energy)を採用し、iPhoneはもちろん、AndroidスマートフォンともBluetooth接続できる「Made for All」対応です。専用アプリ「マイフォナック」から、音量調整やプログラム切替、リモートサポートまで一括管理できます。
さらに「ロジャーダイレクト」に対応。ロジャーとはフォナック独自のワイヤレス補聴補助システムで、特に騒音下や距離がある場所での聞き取りを強力にサポートしてくれます。会議室や講演会などでも活躍が期待できる機能ですね。
防水性能と耐久性
IP68の防塵・防水性能を備え、プラズマコーティング(「ウォーターブロック」)による高い耐水性も確保。スポーツや外出時も安心して使える設計になっています。
スターキー エッジ AI RIC RT とは?


スターキー(Starkey)は、アメリカ・ミネソタ州に本社を置く、1967年創業の補聴器メーカーです。AI搭載の健康管理機能を補聴器に組み込んだパイオニア的存在として、業界内でも独自のポジションを確立しています。
「エッジ AI RIC RT」は2025年3月に販売開始された最新モデルで、次世代の「G2 Neuroプロセッサー」を搭載しています。RIC RT(充電式耳かけ型)タイプです。
エッジ AI RIC RT の核心技術
G2 Neuroプロセッサーの最大の特徴は、チップに完全統合された神経処理ユニット(NPU)を持つ点。これにより、DNN(ディープニューラルネットワーク)を常時使用したAI処理が可能になり、毎時8,000万回という驚異的な頻度で音声環境を自動調整します。
その結果として、前世代比で
- 騒音下での音声認識率が30%向上
- 低レベル入力時のノイズで6dBの追加ノイズ低減
- SNR(信号対雑音比)が最大13dB向上
という性能改善を実現しています(スターキー2025年3月調べ)。数字だけ見ても、かなり本気の進化ですよね。
エッジ AI RIC RT の独自機能「エッジモードプラス」
スターキー独自の「エッジモードプラス(Edge Mode+)」は、特に聞き取りが難しい環境でDNNを活用してことばの明瞭度を瞬時にブーストする機能です。ボタン一つ、またはアプリ操作でオンにでき、難しい会話のシーンをサポートしてくれます。
スターキーならではの健康管理機能
スターキーの補聴器には、補聴機能だけでなく健康管理機能も充実しています(機能はグレードによって異なります)。補聴器を装用しながら日々の活動をサポートできる点は、アクティブなシニアやビジネスパーソンにとって魅力的ではないでしょうか。詳細な対応機能については、店頭スタッフへご確認ください。
接続性とバッテリー性能
Bluetooth LE Audio(低消費電力Bluetooth)に対応し、スマートフォンや対応デバイスとの高品質なストリーミングを実現。さらに「Auracast」という公共空間向けの音声配信規格にも対応準備ができており、今後の活用場面の広がりも期待できます。
そして最大51時間というバッテリー寿命は、1回の充電でほぼ2日間使えるレベル。充電を忘れがちな方にも安心ですね。
比較レーダーチャート|フォナック オーデオ I-スフィア VS スターキー エッジ AI RIC RT

フォナック オーデオ I-スフィア VS スターキー エッジ AI RIC RTの比較レーダーチャートを作成しました。
騒音下での聞き取り
- フォナック:4点
レストランや駅など騒がしい場所でも、会話の声を自動で際立たせる機能を搭載。 - スターキー:5点
周りの音を瞬時に分析し、雑音を抑えながら話し声だけをクリアに。
音質の自然さ
- フォナック:5点
「聞こえている」という感覚より「自然に聞けている」感覚が強く、音楽や会話がなめらか。 - スターキー:4点
クリアで聞き取りやすい音質で、スマホからの音楽や通話も良好。
AI機能
- フォナック:4点
場所に応じた設定を自動で切り替えてくれる。手動操作がほぼ不要で便利。 - スターキー:5点
音の処理に加え、転倒の検知・歩数・会話量の記録など健康管理まで対応。
装用感
- フォナック:5点
- スターキー:5点
両器種ともRICタイプの補聴器で、耳かけ部分のワイヤーが細くて柔らかく、装着した瞬間から自然な着け心地。
目立たなさ
- フォナック:4点
- スターキー:4点
すっきりした見た目。髪色や肌になじむ色選びで、さらに目立ちにくくできる。
電池・充電持続時間
- フォナック:3点
約18時間のバッテリー - スターキー:5点
約51時間の長時間バッテリー
コストパフォーマンス
- フォナック:3点
両耳約142万円(最上位クラス) - スターキー:3点
両耳約136万円(最上位クラス)
両機種の徹底スペック比較
フォナック オーデオ I-スフィアとスターキー エッジ AI RIC RTの主要スペックを一覧で見てみましょう。価格はメーカー希望小売価格を参考にしています。当店のキャンペーン価格は店頭スタッフへお気軽にお問い合わせください。
| 比較項目 | フォナック オーデオ I-スフィア | スターキー エッジ AI RIC RT |
|---|---|---|
| メーカー | フォナック(スイス) | スターキー(アメリカ) |
| タイプ | RIC型(充電式) | RIC RT型(充電式) |
| 発売時期 | 2025年1月 | 2025年3月 |
| AIチップ | ERA+DEEPSONIC デュアルチップ | G2 Neuroプロセッサー(NPU搭載) |
| 雑音抑制機能 | ダイナミックノイズキャンセル+全方位ことば明瞭性 | DNN常時使用・毎時8,000万回調整 |
| 自動環境適応 | オートセンス OS 6.0 | DNN自動判定 |
| Bluetooth | LE対応・Made for All(iPhone/Android) | LE Audio対応・Auracast対応 |
| 防水性能 | IP68 | IP68 |
| バッテリー | 約18時間 | 最大約51時間 |
| 専用アプリ | マイフォナック | My Starkey |
| 価格目安(両耳・プレミアムクラス) | 約142万円 | 136万円 |
| 適応聴力レベル | 軽度〜重度難聴 | 軽度〜重度難聴 |
| 保証内容 | 4年間プレミアム保証 | 3年間修理保証 |
| ロジャー連携 | ◎(ロジャーダイレクト対応) | △ |
※価格・仕様はメーカー公表の参考情報です。実際の販売価格は販売店によって異なります。詳細はスタッフへお問い合わせください。
使用シーン別・こんな人におすすめ
どちらを選ぶべきか、使用シーンや重視するポイント別に整理してみました。慎重に選んでいただきたいポイントです!
フォナック オーデオ I-スフィアをおすすめしたい方
- 会議・プレゼンが多いビジネスパーソン
ロジャーダイレクト対応で、講演会・会議室・セミナーなどでの聞き取りを強力サポート - 複数デバイスをまとめて使いたい方
Made for All対応で、iPhone・Android・PC(対応機種)をまとめて管理できる - 騒がしい飲食店でのコミュニケーションを重視する方
DEEPSONICチップによることばと雑音の分離が特に強力 - 保証の安心感を重視する方
4年間のプレミアム保証は長期使用を見据えた安心設計

スターキー エッジ AI RIC RT をおすすめしたい方
- 毎日の充電が面倒な方
最大51時間の超ロングバッテリーは圧倒的な魅力 - アクティブなシニア・スポーツ好きの方
健康管理機能を補聴器に統合しており、日常生活をトータルサポート - テレビや公共音声コンテンツをよく聴く方
Auracast対応により、今後の公共スペースでの音声受信に期待大 - AIによる強力なノイズ低減を求める方
SNR最大13dB向上という数値は、特に騒音の多い環境で実力を発揮

補聴器の形状・グレードについて知っておきたいこと
今回ご紹介した2機種はどちらも「RIC型(レシーバー・イン・ザ・カナル)」という形状です。
RIC型は、補聴器本体を耳の後ろにかけ、細いワイヤーでつないだスピーカー部分(レシーバー)を耳の穴の中に収めるタイプ。目立ちにくく、かつ補聴効果が高い、人気のバランス型です。
グレード(クラス)については、各メーカーで「プレミアム」「アドバンス」「スタンダード」など段階があります。チャンネル数や自動調整の精度、雑音抑制機能などが異なり、一般的にグレードが上がるほど、騒がしい環境でのパフォーマンスが向上します。仕事や社交の場が多い方ほど、プレミアムクラスの恩恵を感じやすいと思います。

秋葉原補聴器リスニングラボについて

当店は、認定補聴器専門店として、世界の主要8メーカーの補聴器を取り扱っています。今回ご紹介したフォナック、スターキーはもちろん、その他の主要メーカーも含めて最適な一台をご提案します。
認定補聴器技能者のスタッフが対応し、聴力測定や補聴器の特性を測定できる機器も設置されています。他店でご購入された補聴器の調整ももちろん可能です。
補聴器の無料相談・2週間無料レンタルを実施中です。ぜひお気軽にご来店ください♪
| 項目 | 内容 |
|---|---|
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よくある質問(FAQ)
この記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。価格・仕様・制度内容は変更となる場合があります。最新情報は当店スタッフまたはメーカー公式情報をご確認ください。




