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音楽好きな人こそ知ってほしい「イヤホン難聴・音響外傷」の正体と耳を守る予防法

イヤホン難聴 音響外傷 原因 予防法

音楽って、本当にいいですよね。

ジャンルを問わず、気分を高揚させてくれたり、懐かしい思い出を呼び起こしてくれたりと、わたしたちの心を豊かにしてくれる力があります。

音楽が好きな方の中には、若い頃にバンド活動やライブ鑑賞を楽しんでいたという方も少なくありません。なかには、「ライブは大音量で楽しむもの」と考え、耳への負担をあまり意識していなかったという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、今になって振り返ると、「もっと耳を大切にしながら音楽を楽しめばよかった」と感じる方も少なくないようです。

たろうくん

最近、音楽を聴いたあと耳がキーンとしたり、人の声が聞き取りにくかったりするんだ…。もしかしてイヤホンで音楽を聴きすぎたせいなのかな?💦

みみちゃん

その症状、イヤホン難聴音響外傷のサインかもしれないよ。大きな音を長時間聞き続けると、耳の中の大切な細胞がダメージを受けることがあるんだって💦

たろうくん

えっ、好きな音楽を聴いているだけでも難聴になることがあるの!?しかも、一度傷ついた耳って元に戻らないって聞いたことがあるから心配だよ…💦

みみちゃん

大丈夫、今から予防を意識すれば耳を守れるよ♪💡『音量を少し下げる』『1時間に1回は耳を休ませる』『周りの音が聞こえるくらいの音量を心がける』ことが大切!音楽を長く楽しむためにも、耳をいたわってあげようね🎶

この記事では、音楽好きの方・イヤホン・ヘッドホンをよく使う方に向けて、耳のしくみ・音響外傷のリスク・今日からできる予防策を丁寧にお伝えします。「自分の耳、大丈夫かな?」と感じている方にも、ぜひ読んでいただきたいです。

目次

「聴力は消耗品」という言葉、知っていますか?

音響外傷 イヤホン難聴 予防

補聴器の仕事を始めたとき、研修や講習会でよく耳にする言葉があります。

「聴力は消耗品だ」

そうなんですね、最初はちょっと意外に感じませんか?「老いれば耳が悪くなるのは自然なこと」くらいは知っていても、年齢に関係なく、音の使い方次第で聴力が失われるという事実は、意外と知られていないんです。

もちろん加齢による難聴(老人性難聴)は避けられない部分もあります。しかし、若いうちから大音量にさらし続けることで、本来の加齢より早く聴力が低下することがことがあります。

そして怖いのは、初期には自覚しにくく、気づかないうちに進行することが多いという点です。骨折のように「痛い!」とすぐ異変に気づくわけではなく、少しずつ耳の細胞にダメージが蓄積され、聞こえにくさが現れてきます。これが、イヤホン難聴や慢性的な騒音性難聴の特徴のひとつです。

耳の中では何が起きているのか?「蝸牛」と「有毛細胞」のしくみ

蝸牛 難聴の仕組み 解説

蝸牛(かたつむり型の音感知器官)とは?

音が耳に入ると、鼓膜や耳小骨を通って「蝸牛(かぎゅう)」という器官に伝わります。蝸牛はカタツムリのような形をしており、中には音を感じ取る「有毛細胞」が並んでいます。

この有毛細胞は、場所によって担当する音の高さ(周波数)が異なります。蝸牛の入口付近は高音域、中央は中音域、奥は低音域を主に担当しています。

位置反応しやすい周波数
蝸牛の入口付近高音域
蝸牛の中央部中音域
蝸牛の深部(中心)低音域

この配置のせいで、大きな音を受けたとき最初にダメージを受けやすいのは入口付近の高音域の細胞なんです。そのため、加齢や長期間の騒音の影響では、入口付近の高音域を担当する有毛細胞からダメージを受けることが多く、「高い音が聞き取りにくい」という症状が現れやすくなります。

有毛細胞は再生しない

これが、耳を守るうえで最も重要なポイントです。

皮膚や骨は傷ついても修復されますが、音を感じ取る有毛細胞は、一度大きく損傷すると現在の医療では元に戻すことができません。再生医療の研究は進められていますが、一般的な治療として広く利用できる段階には至っていません。

そのため、有毛細胞が傷ついて失われた聴力は、基本的に回復しないと考えられています。

大きな音を聞いた後に「耳が詰まった感じがする」「聞こえにくい」と感じても、時間がたつと改善することがあります。しかし、こうした負担を何度も繰り返すことで耳へのダメージが蓄積し、ある日「最近、聞き返すことが増えた」「高い音が聞こえにくい」と気づくケースも少なくありません。

だからこそ、日頃から耳を大切にし、大音量を避けることが将来の聞こえを守ることにつながります。

音響外傷とはどういう状態なのか

急性の音響外傷

ライブハウスやコンサート、大規模な花火大会、爆発音など、非常に大きな音に突然さらされることで起こる急性の耳の障害を「音響外傷」といいます。

わたし自身も、ライブ鑑賞後に、耳鳴りや耳が詰まったような感覚を経験したことがあります。「しばらくすれば治るだろう」と思っていましたが、実は耳がダメージを受けているサインだった可能性があります。

主な症状には次のようなものがあります

  • 耳が詰まったような感覚(閉塞感)
  • 音が遠く・くぐもって聞こえる
  • 高音域の「キーン」という耳鳴り
  • ひどい場合はめまいを伴うことも

症状が一時的に軽くなることもありますが、耳鳴りや聞こえにくさが続く場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。音響外傷は早期に治療を開始するほど、聴力の回復が期待できるとされています。

慢性的な騒音性難聴(イヤホン難聴・ヘッドホン難聴)

一方で、急性の音響外傷とは異なり、大きな音を長時間聞き続けることで少しずつ進行する難聴があります。一般的には「イヤホン難聴」や「ヘッドホン難聴」と呼ばれる、慢性的な騒音性難聴です。

世界保健機関(WHO)は、12〜35歳の若者約11億人が、安全ではない音量で音楽を聴くことにより難聴のリスクにさらされていると警鐘を鳴らしています。また、このまま対策が進まなければ、2050年には世界で約25億人が何らかの難聴を抱える可能性があると予測しています。

スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及により、音楽や動画を視聴する時間は以前より大幅に増えました。そのため、イヤホン難聴は決して一部の人だけの問題ではなく、誰にでも起こり得る身近なリスクといえます。

実際に国内の調査でも、イヤホン難聴に不安を感じている人は少なくなく、特にイヤホンを日常的に使用する若い世代でその傾向が高いことが報告されています。

WHOが示す「安全な音量・使用時間」の目安

「じゃあ、どのくらいなら大丈夫なの?」という疑問はとても自然ですよね。

WHOが示しているガイドラインによると、以下が目安とされています。

対象推奨音量推奨時間(週)
大人80dB以下週40時間以内
子ども75dB以下週40時間以内

80dBというのは、走行中の電車内くらいの騒音レベルです。それでも週40時間を超えると危険、ということ。
しかし、これは「80dBなら何時間でも大丈夫」という意味ではありません。音量が3dB上がるごとに、安全に聞ける時間は約半分になると考えられています。

いかがでしょう、自分の使い方と照らし合わせてみると、いろいろと気になりませんか?

今日からできる「耳を守る」5つの予防策

音響外傷 予防

これがとても重要なポイントです。音響外傷も騒音性難聴も、自分の意志で予防できます。

① 今より少しだけ音量を下げる

「急に音量を下げると聞こえにくい」と感じる方も多いでしょう。

しかし、人は静かな環境にいると、脳が小さな音にも注意を向けやすくなるため、以前より小さな音量でも聞き取りやすく感じることがあります。

そのため、最初から大きく下げる必要はありません。今より少しだけ音量を下げることから始めてみましょう。数日から数週間続けるうちに、その音量に慣れてくる方も少なくありません。

② 遮音性の高いイヤホンを使う

外の騒音がうるさいと、思わず音量を上げてしまいますよね。その悪循環を断ち切るのが、遮音性の高いイヤホンの選択です。

タイプ特徴遮音性
カナル型イヤホン耳穴にフィットする
ノイズキャンセリングヘッドホン外音を電子的に低減する
カスタムIEM耳型に合わせたオーダーメイド◎◎
インナーイヤー型耳穴に軽く乗せるタイプ
骨伝導イヤホン耳をふさがず周囲の音も聞こえやすい△※

※骨伝導イヤホンでも、大きな音量で長時間使用すると耳への負担は生じるため、音量には注意が必要です。

WHOも、安全なリスニングを実践する方法の一つとして、ノイズキャンセリング機能を活用して音量を上げすぎない工夫を紹介しています。遮音性の高い機器を上手に使うことで、耳への負担を減らしながら音楽を楽しむことができます。

③ 定期的に耳を休ませる

大きな音を長時間聞き続けるほど、耳への負担は大きくなります。そのため、イヤホンやヘッドホンを使う際は、途中で外して耳を休ませる時間をつくることが大切です。

例えば、1時間ほど使用したら10〜15分程度休憩を入れるなど、自分なりのルールを決めておくと、長時間の連続使用を防ぎやすくなります。

④ ライブ・コンサートでは耳栓を活用する

「え、耳栓してコンサート?」と思った方、そうですよね、わたしも最初は抵抗がありました。でもライブリスニング用に設計された音楽用耳栓は、特定の帯域だけ削るのではなく音質を保ちつつ全体を均一に下げてくれる優れものなんです。

最近は既製品のシリコン耳栓から、耳型をとって作るオーダーメイドの耳栓まで幅広く揃っています。当店リスニングラボでもオーダーメイド耳栓の製作のための耳型採取を承っていますよ。

⑤ 疲れている日は耳もいたわる

疲労や睡眠不足が続いているときは、体だけでなく耳も休ませることを意識しましょう。

体調が万全でない日は、大音量で長時間音楽を聴くことは避け、音量を控えめにしたり、イヤホンを使う時間を短くしたりするなど、耳への負担を減らす工夫がおすすめです。

「今日は少し疲れているな」と感じた日は、耳にも休息を与えるつもりで過ごしてみてください。

「もしかして聞こえにくい?」と感じたら、まず聴力検査を

騒音性難聴・イヤホン難聴の厄介なところは、初期には自覚症状がほとんどないという点です。

「最近、テレビの音量を上げることが増えた」「相手の声が聞き取りにくい」「人混みの中での会話が聞こえにくい」——そんな変化を感じたら、耳鼻科を受診し、今の聴力の確認をオススメします。

秋葉原できこえが気になったら、リスニングラボへ

秋葉原補聴器リスニングラボでは、聞こえのご相談を承っています。

「最近聞き返しが増えた」「聞こえが気になるけれど、まずは自分の聞こえの状態を知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。

サービス内容詳細
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〒101-0021 東京都千代田区外神田4丁目7-1 新東ビル eイヤホン秋葉原店本館内 6F
JR秋葉原駅 電気街口より徒歩5分 / 地下鉄銀座線 末広町駅1号出口より徒歩1分
☎ フリーコール:0800-777-3341 / 03-5298-5573
🕐 営業時間:11:00〜19:00(月曜・火曜定休)
🌐 https://秋葉原補聴器.com/

いつまでも「いい音」で音楽を楽しむために

音楽 音響外傷 予防 快適

「「年を重ねても、大好きな音楽をクリアな音で楽しみたい。」

音楽が好きな方なら、きっとそう思うのではないでしょうか。

今日からできることは、決して難しいことではありません。
音量を少し控えめにする、定期的に耳を休ませる、ライブやコンサートでは耳栓を活用する…。

こうした小さな習慣が、5年後、10年後の聞こえを守ることにつながります。大切な耳を守りながら音楽を楽しんでいきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. ライブや音楽フェスの後に耳鳴りがします。放置していても大丈夫ですか?

A. 一時的な耳鳴りや閉塞感は音響外傷のサインです。数時間で治まる軽度のケースもありますが、翌日になっても症状が続く場合は早急に耳鼻科を受診してください。治療は早ければ早いほど効果的です。放置は禁物です。

Q. イヤホン難聴は若い人だけの問題ですか?

A. いいえ、年齢を問いません。ただ、若いうちからイヤホンを大音量で長時間使う習慣があると、加齢による難聴と重なって40〜50代で顕著な聴力低下につながるケースがあります。シニア世代の方も、長年の習慣を見直すことが大切です。

Q. ノイズキャンセリングイヤホンは耳に優しいですか?

A. 外の騒音を電子的にカットすることで「音量を上げなくても聴こえる」環境を作れるため、音量を下げやすくなるという意味では耳に優しいと言えます。WHOもノイズキャンセリング機能の活用を紹介しています。しかし、音量を上げすぎてしまうと、機能がどうであれ耳への負担は変わりません。

Q. 耳が気になり始めたとき、まず何をすればいいですか?

A. まずは耳鼻科を受診し、聴力検査で現在の状態を確認することをオススメします。当店では、聞こえの無料相談も承っておりますので、「まだ補聴器というほどではないけれど…」という方もぜひお気軽にご来店ください。

Q. オーダーメイド耳栓はどこで作れますか?費用はどのくらいですか?

A. 当店リスニングラボでは、オーダーメイド耳栓の製作に必要な耳型採取をご案内しています。注文は、同ビル内のe☆イヤホンで行うことができ、費用は使用目的・素材・メーカーによって異なります。音楽鑑賞用・ライブ用・睡眠用などさまざまな種類があり、用途に合わせてご提案いたしますので、詳しくは店頭スタッフまたはe☆イヤホンへお問い合わせください。

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