子供が片耳だけ聞こえないと判明したときは、どのような病気で、治療が可能なのか判断してもらうために病院で診察を受けましょう。
難聴も病気によっては治療ができ、治療が難しく生活に影響が出たり、本人が不便に思うことがあれば補聴器を試してみるのがいいですね。
もし全く聞こえないというときでも片耳難聴ならばクロス補聴器で対応できますよ。
子供が片耳だけ聞こえない時に治療では聴力が回復しなかった方は補聴器の聞こえの改善方法をご紹介します。
呼びかけに反応しない
いつのころからか、すこし呼びかけると反応が悪い時がたまにある。
食事時に家族の会話をしていても何となく話半分にしか聞いていない感じがする。
そのようなことがあれば片耳難聴になっているかもしれません。子供を持つ親としては、友人との間で会話が困っていないか心配になりますよね
片耳難聴の原因と特徴
片耳難聴の原因としては外傷や、耳の病気が考えられます。
音が伝わりにくくなる「伝音難聴」と音を感じにくくなる「感音難聴」そして両方の難聴の特徴がある「混合性難聴」があります。
伝音難聴
- 中耳炎
- 鼓膜やぶれ(鼓膜穿孔)
- 外耳道がない(外耳道閉鎖)
このようなものが片耳難聴で一般的な伝音難聴です。他にも小耳症などの先天的な伝音難聴や耳硬化症もあります。
感音難聴
- ムンプス難聴(おたふく風邪)
- 突発性難聴
- 先天性感音難聴
以上が片耳の感音難聴で多いものですね。
妊娠時の風疹やはしかのウィルスによる先天的な難聴や、小児の間にかかる病気が原因で難聴を片耳に難聴を持つことが小児の感音難聴では多いように思います。
他にも難病や聴神経の腫瘍で耳が聞こえない場合や、生まれつき聴神経がつながっていない、内耳の形成が未成熟な場合などにも感音難聴が起こります。
混合性難聴
- 慢性、重症の中耳炎
- 重度の耳硬化症など
症状が進行した伝音難聴の原因によっては混合性難聴を引き起こすようになります。
このような原因が片耳難聴で考えられる原因です。
症状によって病気への対処が異なることが考えれます。病状がわからない限りは耳鼻咽喉科で受診してしっかり原因を突き止めることが大切ですね。
片耳難聴の特徴
片耳が聞こえないというのは両耳が聞こえる私たちには感じることのできない世界です。このような不便があると知って接してあげることも大切です。
- 聞こえない側、聞こえる側ができる
- 少し離れたところからの声掛けに気がつかない
- 聞き間違えや聞き逃しが多い
- 複数人で話すと会話についていけない
- 学校での授業が受けにくい
- 友達との会話がうまくいかずストレスになる
このようなところが片耳難聴で不便になることの代表的な例なのですが、小さい頃は聞こえないことが当然の世界で生活していますが、年齢が上がるとともに生活環境が変わり片耳が聞こえないことの不自由さを感じ、次第に本人も聞こえやすい位置に話者がいるように座り位置や、立ち位置の配慮をしたり、会話している人になるべく聞こえる耳を向けて会話を聞くようになります。
発育の妨げを避けるため早めの対処を!
難聴があると勉強を教えてくれる先生の声が聞こえにくく、勉強に遅れが出てしまう。
コミュニケーションする力が成長するのを妨げてしまうということがあります。
発育の妨げになることを防ぐのはもちろんですが、子供が感じている不便さを理解して、普段の生活での気遣いや心のケアなどができるといいですね。
片耳難聴への対処に関して
まず難聴の諸症状が出るようであれば耳鼻咽喉科の診察と治療が最優先です。
幼年期では症状をうまく伝えられず症状が重症化していしまっていることがありますので、音の反応や声掛けの変化があって「聞こえてないかも」と感じることがあれば、早めに耳鼻科に連れていくことが一番優先することですね。
伝音難聴であれば、治療や手術ができる病気も場合もありますし、治療のできない難聴と判断できた場合では、適切な補聴器を用いて生活の不便を取り除くようになっていきます。
日々日常での片耳難聴の不便を知ることで、子供に対する心構えをもって接することも片耳難聴への対処といえるでしょう。
片耳難聴の補聴器について
補聴器が元ある聴力を最大限生かすための機器であることから、聴力や難聴の原因によって選ぶ方法が異なるんです。
小児の片耳難聴場合は、年齢に合わせた補聴器選びが必要なこと、片耳難聴特有の音量調整の難しさがあるのでしっかり相談が必要ですよ。
さらに難聴の度合いが重くなると補聴器の効果が見込まれないことがありますが、片耳だけ難聴の程度が重く補聴器の効果が見られないときには、クロス補聴器という片耳専用の補聴器を用いて難聴の改善を図りましょう
クロス補聴器について
クロス補聴器は片耳難聴専用の補聴器です。
難聴の耳には、「クロス送信機」、健康な耳には「補聴器」を装着して行う聞こえの補助方法です。
仕組みはこうです。「クロス送信機」のマイクで難聴側の音声を集音して、電波で送信し、健康な耳に着けた「補聴器」で受診し、再生することができます。
難聴側の音も健康な耳で聞くことができる唯一の補聴器です。
おそらく皆さんが知らない補聴器の使い方だと思いますが、片耳難聴で補聴器の効果がみられなかった人でも効果が出る可能性が高いので一度試してみることをお勧めします。
子ども向けの片耳補聴器ならリスニングラボにお任せ
子どもの反応で何か違うと感じることがあるときには、必ず本人に確認したり、病院で診察してもらいましょう。
実が本人的には片側から音が聞こえないのも普通に感じているので、気にせず普段の生活を送っていることがあります。
思春期に年齢が近づくにつれてコミュニケーションをとるのに難聴が障害になります。片耳が聞こえるがゆえに聞こえない側があることの理解がしてもらえないということも多いのが片耳難聴の悩みなので、保護者としてしっかり理解して対処できるといいですね。
片耳の難聴が改善するだけで、会話がスムーズになり、楽しいと感じて社交的になったり、勉強自体の理解率が高まったりすることも考えられます。
秋葉原補聴器リスニングラボでは、実際につかうことを考えた適切な補聴器をアドバイスさせていていただきます。レンタルして実際に生活環境で試すことも可能ですので、子供向けの補聴器で気になることがあれば是非リスニングラボでご相談ください。