突発性難聴にあうクロス補聴器の選び方を伝授いたします。
クロス補聴器の仕組みや効果を学べば、突発性難聴の聞こえの改善になぜ選ばれているのかわかるはずです。
併せてオススメのクロス補聴器も紹介していますので、購入前にぜひお読みください。
突発性難聴と診断されて治療したけども、片耳の聴力が回復せず学校や職場で不便を感じて悩んでしまうことでしょう。
補聴器で何とかならないかと調べてみると、専門的なことが多くどんな補聴器を選んで購入したら良いのかわからないし、相談するべきお店がわからないとお悩みではありませんか。
突発性難聴では、なかなか聞こえない耳に補聴器を利用してもうまくいかないものですが、クロス補聴器を使うことで効果的に聞こえを補うことができるんです。
なぜ補聴器の効果がなくてクロス補聴器が効果があると言えるのかというのも突発性難聴の原因や症状を知ることでわかります。
それではココカラは突発性難聴の症状や原因について少し解説していきます。
最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
突発性難聴の原因と症状についての解説
突発性難聴は、その名の通り、作業中や寝起きなどで急に耳が聞こえなくなる急性の感音性難聴のことです。
突発性難聴ではこのような症状を自覚します。
- 高度以上の強い難聴
- 耳が詰まっている感じ(耳閉感)
- ジーやキーンなどの様々な耳鳴り
- めまい
このような症状が発症時にみられます。
強いめまいがあるときには、立つこともままならず嘔吐してしまうこともあるでしょう。
急激に水の中にいるような感覚の難聴や、音がプツッと途切れるような感覚が起こりますが、多くは片耳だけにおこります。
まれに両耳共に発症することがありますが、いずれにせよ症状を感じたら即座に耳鼻科か医療機関に向かいましょう。
前兆の症状として、耳が詰まった感じや軽い耳鳴りやめまいがみられることもあります。
前兆症状に似たようなことがあれば注意しておく必要がありますね。
さて何が原因でこのようなことが起こるのでしょうか。
次で説明していきます。
突発性難聴の原因について
突発性難聴の原因は多数考えられ、いまのところははっきりとした原因を見つけることが難しいため原因不明の難聴といわれています。
しかし突発性難聴発生の要因となる要素として、内耳のウィルスの感染・内耳の血液循環異常・心身のストレスの3つがカギになっているのではないかと考えられています。
これは今までの症例をもとにしたもので、3つの原因となる要素を考慮して治療していくことになるでしょう。
治療では通院または入院して投薬治療の他、様々な特殊治療や入院での集中治療を行うようですね。
もし治療の甲斐なく突発性難聴の後遺症が残ってしまった場合は、補聴器を利用して難聴の改善を試みますが、聞こえの補うことが難しいこともあります。
その際には、クロス補聴器という片耳難聴用の補聴器を利用して聴力を補うことになるでしょう。
ではここからは突発性難聴で効果を発揮しやすいクロス補聴器について解説していきますね。
突発性難聴の聞こえをクロス補聴器で改善できる仕組み
突発性難聴で片耳だけ難聴になっている場合に、片耳だけの補聴器で改善できないものかと質問されることがあるのですが、突発性難聴の症状と補聴器の仕組みから考えるとには少し難しさがあります。
補聴器は元ある聴力を最大限生かすための医療機器で、治療して軽度~中度程度に聴力が回復していれば片耳でも十分補助できることもあります。
しかし治療での回復が見られなかった突発性難聴では高度以上の難聴の状態のため、補聴器で最大限生かそうとしても左右の聴力さが大きすぎると補聴器の効果がうまく出なかったり、難聴の症状が重いほど音としては感じることができても言葉として認識しにくくなってしまったりします。
また完全に聞こえない失聴(スケールアウト)ではどれだけ音を大きくしても効果がありません。
クロス補聴器では、両耳に補聴器を使い難聴の改善を試みます。
片耳難聴なのになぜ両耳に補聴器なのかとギモンに思った方もいるでしょう。
それはクロス補聴器の仕組みにあるのです。
クロス補聴器の聞こえ改善の仕組み
クロス補聴器では、聞こえのよい耳には補聴器を着け、難聴の耳にはクロス補聴器(クロス送信機)を装着します。
補聴器とクロス補聴器は無線で通信しあい、音声の送受信を可能にしているんです。
クロス補聴器からは難聴側の音声を集音して電波で送信し、補聴器で音声データを受信して再生しています。
こうすることで健康な耳で元から聞こえている音声と難聴側の音声も聞くことができ、どんなに重い難聴でも関係なしに聞こえの補助をすることができるのです。
ですからクロス補聴器が突発性難聴に効果を発揮できるんですね。
クロス補聴器で改善しやすいこと・できないこと
クロス補聴器はその特徴で突発性難聴の方にも効果を実感しやすい仕組みですが、当然機械なのでできることと、できないことがあります。
クロス補聴器で改善できること
- 難聴側の音声を聞き取りやすくできる。
- 騒がしい場所での会話を聞き取りやすくする
- 聞き返し聞き逃しを減らす
クロス補聴器のできないこと
- 音の方向感がわかりにくい
- 会話している人が2m以上離れると聞き取りにくいときがある
あくまで機械ですから突発性難聴になる前の耳と同じようにはいかないですが、突発性難聴での悩みの解決には一役買ってくれることになります。
それではここからは突発性難聴でユーザーに人気の補聴器をランキング形式でお伝えします。
突発性難聴のユーザーが選ぶクロス補聴器ランキング!
当店にいらっしゃった突発性難聴の方が選んでいるクロス補聴器のランキングをご紹介していきますね。
クロス補聴器を使ってみたいけどどんなものにすればいいかわからないという方には、ひとまず参考になると思います。
当店のユーザーが選んだクロス補聴器のランキング
オーデオB50-312 クロスB-312
312電池を利用したコンパクトな筐体とバランスの取れた性能で聞こえを強調できる組み合わせ
本体は非常に小さく目立ちにくいことと指向性と、静かな場所と騒がしい場所での会話の有無を判断して3つの環境を認識し、雑音を抑え音質調整する自動環境認識機能によって言葉を聞きやすいように強調してくれることが人気の理由。
マイクの集音をコントロールする指向性によって前方の人の会話を集音しやすいため、騒がしい中での会話もしやすくなるのがこのモデルが選ばれる理由ですね。
使用時間が短いということが欠点ではありますが、なるべく気がつかれたくないのというユーザーの意向に合ったモデルです。
クロス補聴器としてはスタンダードな組み合わせで、主に大学生や社会人の方に好まれている印象です。
使用する電池
312電池(PR41)
稼働時間
46時間~58時間
値段
オーデオB-50-312 250,000円(非課税)
クロスB-312 95,000円(税抜)
オーデオV30-13 クロスⅡ-13
13電池を利用して筐体は大きくなるものの、使用時間が長くなることやボリュームや左右のバランサーがいじれるため汎用性が高く、ランニングコストや価格を抑えられるエコノミーモデル
最新型のB50に比べると性能が落ちてはしまいますが、クロス補聴器としては必要な機能はしっかりしていますし、静かな場所と騒がしい場所の2つの環境を認識する自動環境認識機能を本体のコントロールで適正な聞こえにしやすいですね。
主婦の方や学生、社会人でも比較的静かな環境で活動される方にオススメしやすいモデルで、初期費用を抑えたいという方のもニーズのある組み合わせです。
使用する電池
13電池(PR48)
稼働時間
77時間~96時間
値段
オーデオV30-13 150,000円(非課税)
クロスⅡ-13 90,000円(税抜)
オーデオB70-312 クロスB-312
1位の組み合わせであるオーデオB50クロスBの上位機種であるオーデオB70-312とクロスB-312の組み合わせがランクインしました。
4つの環境認識機能と雑音を抑える機能も標準的な雑音抑制機能に追加して、ドアを閉める音や新聞紙を広げたときの音など突発的に派生した雑音を緩和する突発音抑制や、風が吹きつけたときのボーという風切り音を抑える風切り音抑制などがつきます。
雑音抑制機能の強化によって補聴器を着けているうえでの快適さの向上し、さらに指向性の精度の向上で屋外での会話をアクティブに行えるように支援してくれるんです。
本体サイズは変わらず性能だけがよくなることもあって、屋内外問わず積極的に会話をされるビジネスマンの方やスポーツを好む方、書類処理が多い事務仕事の方や銀行員などに好まれていますね。
補聴器を着けて煩わしい雑音が増えると感じた人にもおすすめですね。
使用する電池
312電池(PR41)
稼働時間
46時間~58時間
値段
オーデオB70-312 350,000円(非課税)
クロスB-312 95,000円(税抜)
ユーザーに選ばれている補聴器を紹介してまいりましたが、
ココカラはクロス補聴器の選び方を伝授いたします。
クロス補聴器の選び方を伝授!
クロス補聴器のメーカーは、フォナック・シーメンス・ワイデックスの3社が存在します。
それぞれの特徴などを含めて簡単に説明し、ご自身で選べるようにしていきたいと思います。
フォナックのクロス補聴器
メリットは聞こえに重点を置いた性能で、雑音抑制が強く静かで言葉を強調しやすい設計になっていることでしょう。
しかしデメリットとして電池持ちが悪く、コスト面は長い目で見ればかかりやすいですね。
3社の中では唯一耳あな型補聴器があることや、本体サイズの大きさの選択ができ左右の音量バランスの調整ができるなど細かいところまで個人に合わせることができるのがメリットになりますね。
シーメンスのクロス補聴器
メリットは、使用時間は100時間程度と長めで、マイクの感度が高いため小さい音などは非常に聞きやすくバランスがとれているといえます。
反面クロス補聴器として組み合わせるには本体代金が高めに設定されていることや、シーやサーというノイズが気になる方がいるでしょう。なお本体のサイズは3メーカーの中では大きめです。
ワイデックスのクロス補聴器
メリットは補聴器自体の価格が非常に安くクロスと組み合わせても20万円以内で取りそろえることができます。さらに電池持ちが150時間と最も長い点もとても評価できる点ですね。
しかしデメリットとしては聞こえに関しては効果が上がりにくく、好みの分かれる音質であることですね。
音量はあるが騒がし場所では会話がなかなか聞き取りにくいという点が他メーカーと比較してしまうと感じるデメリットを感じるでしょう。
3メーカーでそれぞれ違いがありますので、それを踏まえたうえで補聴器を選んでいくこととそしてもっとも大事なのは生活環境や用途に合わせてクロス補聴器を選ぶことにあります。
生活環境や用途別でクロス補聴器を選ぶのがおすすめ
補聴器自体も、性能や機能によっては得意不得意があるのを知り選ぶ必要があります。
静かな場所で生活されているひともいれば、毎日騒がしい環境で会話を聞かなくてはいけない人もいてそれぞれ生活環境は異なりますよね。
また用途としてご自身で音量のコントロールをしたい、座り位置が変わったときに左右の聞こえのバランスを変えたいなどの要望が出ることもあるので、ボリューム付きのモデルで対応することもあります。
最終的にはあなたの生活環境や用途に合わせて選ぶことで、最もよいクロス補聴器を選ぶことであなたにあう補聴器手に入れることできるんです。
クロス補聴器を購入する時の注意点
クロス補聴器の購入する際には、クロス補聴器自体の効果についてを知ったうえでご自身の生活環境や用途に合わせて選ぶ必要があります。
おすすめや選び方はお教えしてきましたが、それだけでは納得のいく補聴器を購入することはできないでしょう。
ですから実際にお店に足を運んで、今回紹介した方法やオススメのクロス補聴器を実際に見たり聞いたりして判断することが最も安全に補聴器を購入できる方法になるはずです。
それではココカラはクロス補聴器を相談したり、選んだりするときに知っておくべき補聴器専門店のお話です。
クロス補聴器は詳しい補聴器専門店で購入しよう
補聴器を販売しているお店は数多く存在していますが、補聴器の売っているお店によって知識や技術がまちまちなので購入先を選ぶことは大切なプロセスです。
できれば突発性難聴やクロス補聴器について詳しいお店で購入したほうが安心できますよね。
まずクロス補聴器で相談するようなら補聴器専門店で相談されるのがいいでしょう。
補聴器専門店で相談しよう
補聴器専門店では、認定補聴器後技能者という補聴器のプロがいます。
4年間の研修と試験を経て病院の医師との連携が取れている者のみが認定されることになります。
補聴器の相談の経験や補聴器の知識が豊富ですから、相談する際には安心できますね。
ただしクロス補聴器自体は特殊な補聴器ですので、有名だったり老舗だったりしてもクロス補聴器の調整ができないとか症例が少なくて得意でないことがあります。
ですからクロス補聴器の販売店の探し方を紹介していきます。
クロス補聴器販売店の探し方
補聴器を購入する際には、病院の紹介や外来、広告などを見かけて探される方も多いのですが、今現在はインターネットで検索していくのが良いですね。
住んでいる都道府県や地域の名称とクロス補聴器と検索して専門的に扱っている補聴器店が検索に引っ掛かります。
そのサイトで注目しておくべきなのは、クロス補聴器を実際に使用しているお客様の声やレビューがあるかですね。
実際に使った方はそのお店での対応も受けていますし、レビューの分だけ積極的にクロス補聴器を取り組んでいるということでどういった店なのかもわかるはずです。
中にはあなたと同じように突発性難聴で使用されている方もいるはずですから参考になると思います。
さてここまで紹介してきましたが、あとはあなたにクロス補聴器が合うかを知ることができれば失敗せずクロス補聴器を購入することができそうですね。
ということでクロス補聴器をレンタルしているお店もあるのでそれについて紹介していきますね。
クロス補聴器はレンタルして購入前に試すべし!
突発性難聴を発症したあなたにとって本当にクロス補聴器や補聴器が体に合うかは試してみないとわかりません。
どれだけいいといわれても、あなたにとって必要なものなのかという判断はもちろん、適正な価格で機種を選ぶ際の目安になります。
また突発性難聴の後遺症によって耳鳴りやめまいを伴っている場合は注意が必要です。
クロス補聴器をつけることで、耳鳴りやめまいが強くなってしまうケースもありますから、こういったことの確認も含めて事前に試すのがいいですね。
突発性難聴用のクロス補聴器は店舗で試し聞きしよう!
突発性難聴用のクロス補聴器は実際に店舗で試していただくといいでしょう。
店舗で試聴する際には、店内だけでなく、店外でも聞いてみるのがいいですね。
静かな店内だけで試聴すると、騒がしい場所で使えるかの判断が難しいです。
店外でも試聴したり距離が離れたらどうかなどのチェックをしましょう。
さらにお店によってはレンタルまでしてくれますから、レンタルを利用するのもいいですね。
クロス補聴器のレンタルを有効に利用しよう!
クロス補聴器の試聴をしてもなかなか実際に使った時の感覚はわからないときがあります。
そんな時にはぜひレンタルの制度を利用して生活環境に補聴器を取り入れてみましょう。
もちろんすぐさま劇的な変化を感じることもあれば、補聴器自体に慣れる必要があることもありますので、1週間から~1か月程度試してみるのがいいですね。
突発性難聴に最適なクロス補聴器についてのまとめ
クロス補聴器その仕組みから、突発性難聴のような片耳難聴にとても効果的です。
どんなクロス補聴器がいいかわからないときは、実際に店舗に行って相談したり今回紹介したオススメの機種を試聴やレンタルをしてみてクロス補聴器を選んでみてください。
もしあなたがクロス補聴器を手にしたときには、聞こえにくいと感じる立ち位置がなくなり、複数人での会話などの困っていることも改善されるでしょう。
突発性難聴のクロス補聴器で悩んでいるようであれば是非一度レンタルしてみてください。
ご不明な点やクロス補聴器のお試しなどあればお気軽にお問い合わせくださいね。