補聴器に関する修理と代金の目安がわかる!補聴器を大切にメンテナンスしながら使っていても落としてしまったり水没してしまったりして故障してしまうことがありますね。補聴器メーカーの保証内でまかなえる範囲ならよいですが、すべての故障・修理・調整が保険や保証でカバーできるとは限りません。当サイトでは補聴器におこりうる修理の代金(修理費用)についてわかりやすく紹介しています。もし、補聴器の修理が必要になった場合は、ぜひご一読いただき参考にしてみてください。
補聴器の修理が必要な状況って意外と多くありますよね。補聴器は精密機器なので衝撃を与えたり、メンテナンスを怠れば故障するリスクはあがるんです。故障をすれば当然修理をするのですが、思っている以上に代金がかかってしまうケースもあるんです。今回は補聴器の修理と代金に関係する情報をまとめています。
ここからは、補聴器の修理期間についてご紹介していきますね。
補聴器の修理期間
補聴器はいつまで修理がきくのか気になると思います。補聴器の修理期間はお使いのメーカーや機種によってもさまざまです。使っている補聴器がメーカー販売されている間は修理することができます。しかし、メーカーがその補聴器の販売を終了して5年経過すれば残念ながらその補聴器を修理することはできません。多くの補聴器メーカーでは補聴器の生産終了後5年間は保守部品(交換部品、修理用部品)の保有を行い、修理の受け付けをしてくれます。また、この考え方は厚生労働省が定める総合支援法にある補装具としての耐用年数は5年ということにも関わる考え方です。
総合支援法の補聴器の修理について
平成25年4月より障害者総合支援法という法律ができました。この法律は補助器具の購入補助金が申請できるというものです。補聴器を購入するときに補助金の申請をして補聴器の交付を受けることができます。ただし補助金を申請するには条件があって、はじめに障害認定をして障害者手帳の交付する必要があります。総合支援法で補聴器の支給を受けることができるのは聴覚での障がい者手帳を持っていることが条件となります。
この総合支援法で支給された補聴器は保証期間1年です。ですので1年経過すれば保証はなくなってしまいます。しかし、総合支援法で支給された補聴器は保証外の修理でも役所に申請することで修理に対して補助金がでます。この補助金は国で決められた修理基準額が支給されます。この基準額の支給は同じ箇所の修理の場合は1年経過ごとと決められています。違う箇所の修理の場合はその分の額がでます。総合支援法で支給される補聴器は5年経過で新しい補聴器にすることができます。
補聴器が故障する原因
補聴器が故障してしまう原因には、想定できるコト以外にも思いもよらないコトが原因でおきる場合があります。落としてしまい衝撃で補聴器が割れたり、内部のコンピューターに支障がでる、経年劣化による故障やレシーバーの断線、水や汗が補聴器内部に侵入しておこる機械の故障などがありますね。補聴器は精密機器で構成されているので雑に扱ったり、メンテナンスを怠ると故障するリスクがあがってしまいます。中には防ぐことができない故障も当然ありますが、注意することで未然に防ぐことができることもあります。
補聴器の修理費用
補聴器の修理の費用についてはだいたい同じくらいに設定されていますがメーカーによって少し違いがあります。修理の期間についてはどのメーカーも同じ期間であることが多いです。今回はフォナックとシグニアを比べてみてみましょう。
フォナック補聴器の修理について
フォナックの修理代金について紹介しますね。フォナックにはあんしんサポートが設けられています。カンタンにまとめてみました。
修理する項目 | 修理期間 | 修理代金 |
点検 | 一週間 | 保証内無償 |
外観(耳かけ型のケースなど) | 一週間 | 5,000円(お得修理) |
電子部品(マイク、レシーバー、アンプなど) | 一週間 | 1年目最大20,000円 2年目最大40,000円 |
シェル(耳あな型の本体) | 一週間 | 再作 保証内20,000円 保証外25,000円 |
シグニア補聴器の修理について
シグニアの修理代金について紹介しますね。シグニアはスマートリペアというサービスをご利用いただきます。シグニアの修理代金は点検、外観、音響、シェルに分かれて金額が設定されています。
修理する項目 | 修理期間 | 修理代金 |
点検 | 一週間 | 6,000円(保証内、保証外問わず) |
外観(耳かけ型のケースなど) | 一週間 | 8,000円 5年以上12,000円 |
電子部品(マイク、レシーバー、アンプなど) | 一週間 | 24,000円 5年以上40,000円 |
シェル(耳あな型の本体) | 一週間 | 再作30,000円 修正8,000円 |
このようにそれぞれの修理費用を掲載しましたが、メーカーによっては購入してからの年数で修理上限額が決まっていることもありますね。どのメーカーもだいたいは同じような価格設定となっていますが、購入年数などにより金額に変動があります。修理内容によってはメーカーで見積もりを出してもらわないと正確な修理金額がわからないことがありますのでおよその参考にしてください。
補聴器の修理中は代替え機種を利用しよう
補聴器を修理に出している間はどうすればいいか不安かと思います。すぐに修理が完了するわけではありませんので、その間は補聴器ナシで生活しないといけません。そこで、補聴器修理中には補聴器の代替えの機種を利用しましょう。販売店によってもシステムに違いがあるかと思いますが、修理期間中は代替えの補聴器を借りることができます。代替え機種のレンタルは基本は無料が多いかと思います。当店は無料で修理期間中お貸出ししています。
お使いの補聴器と違うモノになることがありますが期間中はご了承ください。
メーカーに補聴器の部品が欠品してたらどうなるの
補聴器メーカーで補聴器を修理する部品がもうない場合には残念ながらもう修理することはできません。販売店では基本的に修理をおこなうことはできず、すべてメーカーで部品交換などをおこないます。補聴器メーカーに修理希望の補聴器の部品がないということは製造終了から5年は経過していると予想できます。このような状況になれば新しい補聴器を新調するのがいいでしょう。補聴器の性能もよりよくなっていますので聞こえの性能もよくなりますよ。
補聴器の保証について
補聴器は選んだ機種やメーカーごとに保証があります。補聴器の保証とは故障してしまった時の保証や紛失時の保証があります。基本的には2年間の保証期間がついていることが多く、最上位のクラスの補聴器となると3年間の保証があります。この保証期間中の補聴器修理は費用がかかることがありません。ただし保証外の修理もあるのですべてが無料で対応してもらえるわけではありません。保証でできる修理は基本的には自然故障のみです。それ以外の故意に破損させてしまった場合は保証期間内であっても、保証の対象から外れ修理費を負担しなければいけない場合があります。
紛失時の保証は基本的には購入から1年間であることが多いです。対応としては紛失した同じメーカーの機種を受けとることができます。
紛失保証が元からない機種や保証期間を過ぎて紛失してしまったら自費での購入となるのでご注意ください。
補聴器の保管方法
補聴器の保管方法はとても大事なことです。乱雑に扱っていては故障となる確率もあがり、紛失してしまうことだってあります。保管場所によっては子供がさわって壊してしまったり、ペットの愛犬にかみ砕かれてしまうことだってあります。大事な補聴器の保管場所は常に決めておくのがいいでしょう。そしてお子様の手の届かない場所やペットが近づかない場所にしておくのがいいです。保管するときには補聴器をそのまま置いておくのではなく、専用のケースに入れておきましょう。専用ケースは補聴器購入時に付いてきますのでそれに入れておくと破損や紛失の予防となります。
自分でできるメンテナンス
補聴器の故障のリスクを減らすには自分でできるメンテナンスをしっかりやることです。自分でできる補聴器のメンテナンスはカンタンなことに限られていますが、毎日おこなうか一週間に一度でもやっていただくと全然故障の頻度は変わります。カンタンにできるメンテナンスには、補聴器をブラッシングして耳アカをとったり、布で補聴器本体を拭いたりするだけでも効果があります。しかし、部品を自分で外したりするのは止めた方がいいです。元に戻らなくなって壊してしまうことがあります。どうしても手入れをするのが自分では難しい場合は購入した補聴器店に持って行ってメンテナンスをお願いしましょう。
オーバーホールに出す
補聴器は保証内でオーバーホールに出すことができます。わかりやすく言えば、メーカーで補聴器の部品を新品交換してくれるサービスです。このオーバーホールを保証期間内に利用するだけでも故障のリスクを軽減することができるんです。さすがに何度も何度もすることはできませんが、最少でも保証内に2回はしておくのがいいでしょう。
補聴器の調子が悪くなったら
補聴器の調子が悪いと感じたらなるべく早く補聴器店で見てもらいましょう。販売店で直せることもありますがメーカー修理になることだってあります。どんなことでも補聴器の気になることがあればお店で見てもらうのがいいでしょう。早期発見で修理の内容も変わってきます。
販売店に点検・調整依頼
調子が悪ければ販売店で点検してもらうのが一番安心ですよね。調整するだけで改善する場合もありますし、部品の交換をするだけで音が出るようになったりもします。点検時にはメンテナンスのアドバイスなどもしてくれるので今後の参考にもしていただけるかと思います。
補聴器がなおらず買い替えになってしまったら
補聴器が修理できず買い替えをしなくてはならない場合には補聴器店でよく相談をして補聴器を選びましょう。長年使って気にいっている機種でももう販売されていない可能性があるので別の機種で考えておくのがいいですね。お使いだった補聴器と同じ金額くらいでも補聴器の性能は断然よくなっています。使える機能なども増えているので最新の機種をメーカーで比較しながら決めるのがいいでしょう。
補聴器の販売店に相談してみよう
どんな補聴器がいいのかはよく販売店スタッフに相談しましょう。使いたい機能や、使っていた補聴器で改善したかったことなどがあればお話しください。信頼できる補聴器店で相談することで希望にあう補聴器が選びやすくなります。
まとめ
補聴器の修理代金についてご紹介しました。補聴器は各メーカーで保証があるのでその保証期間内では無償で修理をすることができます。保証期間がすぎると修理箇所に応じた費用が必要となります。修理の代金は各メーカーで見積もりをとることができるのでよく相談して修理をおこなうようにしましょう。修理代金によっては新しい補聴器を買った方がお得な場合だってあります。補聴器がおかしいと思ったらなるべく早めに購入店でみてもらいましょう。
補聴器の保証をうまく使うことができれば修理の負担も減らすことができますよ。