A.補聴器を着けると聴力がもとに戻るわけではありません。
補聴器は耳の聞こえを治療する機械ではなく、あくまでも残っている聴力を最大限にいかして聞こえをおぎなう医療機器 1だからです。
聴力には個人差が当然あり、難聴とひとくくりに言ってもみなさんそれぞれで難聴の症状や種類 2が違うので聞こえる音や声はことなります。
その聞こえの違いは補聴器を着けたあとも同じです。補聴器を装用して聞こえがよかった時の健康状態に回復することはありませんが、適切な調整をした補聴器を着けることで今よりも聞こえの改善ができるでしょう。
もし、補聴器を使わずに聞こえを治すとなると病院での手術や治療が必要です。治療手段の中には外部から刺激をしたり薬の投与などで血流をよくするなども見ることがありますが、実際完治するのかに関しては私にはわかりません。難聴の症状種類によっては治療法がまだ確立できていないこともありますのでよく耳鼻咽喉科の医師とご相談ください。
補足になりますが、しっかりと調整された補聴器を慣らしながら使えば補聴器の効果をより引き出せて言葉の聞き取りをあげて会話をおぎなうことができるでしょう。補聴器をためす場合はまずは耳鼻科咽喉科を受診して聴力検査を受け、聴力の低下状況を知ったうえで焦らずゆっくり自分のペースで補聴器をためしてみましょう。