補聴器を検討していると、いつかはぶつかるのが「耳かけ型(RIC)にするか、耳あな型にするか」という選択です。わたしも、お客さまからこの質問を本当によくいただきます。「どちらが聞こえるの?」「形が違うだけ?」…そうなんですね、実はこの2つ、同じスターキー エッジ AIブランドでも、使用シーンや装着感、向いている方がかなり違うんです。
今回は、スターキーが2025年春に日本でも発売したAI補聴器「エッジ AI」シリーズの中から、耳かけ型RIC RTと耳あな型ITC-Rを徹底比較します。どちらも「両耳で100万円前後」というハイスペック価格帯ですが、その価格に見合う違いと選び方のポイントをしっかり解説します。慎重に選びたい方こそ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
たろうくん最近、片耳が聞こえにくくなって耳鼻科に行ったら、難聴で補聴器が必要かもしれないって言われたんだ…。スターキーのエッジAIも気になってるんだけど、どこの補聴器店で購入したらいいのか全然わからなくて不安だよ…💦
みみちゃんそれは心配だったね。でも早めに相談できてよかったよ!💡補聴器は長く使うものだから、購入するなら補聴器の専門知識が豊富なお店がおすすめかな。でも、お店によってサポート内容も違うから、どこが自分に合うのか気になるよね…!
たろうくんそうなんだよね…。補聴器って高額なイメージがあるし、耳かけ型、耳あな型でも迷ってるんだ。買ってから『失敗した…』って後悔したくないから、自分に合った補聴器をしっかり選びたいな…😣
みみちゃんその気持ち、すごく大事だと思うよ!💡まずは補聴器専門店の評判やサポート内容を調べてみよう♪ それから実際に試聴できるお店を探して、耳かけ型と耳あな型を聞き比べてみると選びやすいよ。きっとたろうくんにぴったりの補聴器が見つかるはず!😊🌟

スターキー エッジ AIとは?

スターキーはアメリカ・ミネソタ州に本社を構える補聴器専門メーカーで、世界7大メーカーの一つです。2025年3月に日本で販売開始した「エッジ AI(Edge AI)」は、同社の最新プロセッサー「G2 Neuroプロセッサー」を搭載したフラッグシップモデル。
このG2 Neuroプロセッサーの最大の特長は、チップに完全統合された神経処理ユニット(NPU)です。これは業界唯一の技術とされており、前世代比で100倍のDNN(ディープニューラルネットワーク)処理能力を実現。人間の脳の聴覚皮質の働きを模倣するかたちで音を処理します。
具体的なスペック面での進化は次のとおりです。
- 騒音下での音声認識率が前世代比30%向上
- 低レベル入力時のノイズを6dB追加低減
- 騒がしい環境でのSNR(信号雑音比)が最大13dB向上
「SNRが13dB上がる」というのは、ざっくり言うと「騒がしいレストランの中でも、隣の人の声がぐっとクリアに聞こえる」イメージです。数字だけ見ても実感しにくいかもしれませんが、補聴器の世界では非常に大きな改善幅なんですよ。

比較レーダーチャート|スターキー エッジ AI RIC RT VS スターキー エッジAI ITC-R

スターキー エッジ AI RIC RT VS スターキー エッジAI ITC-Rの比較レーダーチャートを作成しました。
騒音下での聞き取り
- RIC RT:4点
- ITC R:4点
騒がしい場所でも、雑音を抑えて会話を聞き取りやすくする
音質の自然さ
- RIC RT:4点
- ITC R:4点
会話の輪郭をくっきりさせ、声が少し「整えられた感じ」になる点が特徴
AI機能
- RIC RT:5点
- ITC R:5点
場面に応じた自動調整・転倒の感知・歩数や会話時間の記録なども可能
装用感
- RIC RT:4.5点
細くしなやかなワイヤーが耳への負担をほとんど感じさせず、一日中つけていても疲れにくい。 - ITC R:4点
耳の型に合わせたオーダーメイドでぴったりフィット。RIC RTよりわずかに存在感がある。
目立たなさ
- RIC RT:4点
耳の後ろにかける本体が非常にコンパクトで、細いワイヤーが耳穴に向かうだけのすっきりした見た目。 - ITC R:2点
耳穴の入り口から面板が見えてしまう。耳の中に入るタイプの中では目立ちやすい部類。
電池・充電持続時間
- RIC RT:5点
3.5時間のフル充電で、51時間使用可能 - ITC R:5点
3.5時間のフル充電で、42時間滋養可能
コストパフォーマンス
- RIC RT:4点
- ITC R:4点
スタンダードクラスからプレミアムクラスまでのラインナップ
スターキー エッジ AI RIC RTとスターキー エッジAI ITC-Rの基本スペック比較
まずは2機種のスペックを一覧で確認しましょう。
| 項目 | エッジ AI RIC RT | エッジ AI ITC-R |
|---|---|---|
| 形状 | 耳かけ型(RIC) | 耳あな型(ITC) |
| プロセッサー | G2 Neuroプロセッサー | G2 Neuroプロセッサー |
| 適応聴力 | 軽度〜重度 | 軽度〜重度 |
| クラス展開 | 16・20・24 | 16・20・24 |
| 充電式 | ○(充電池) | ○(充電池) |
| バッテリー持続時間 | 最大約51時間 | 最大約42時間 |
| スマホ連携アプリ | My Starkey | My Starkey |
| Bluetooth | 対応 | 対応 |
| AI自動調整(Edge Mode+) | ○ | ○ |
| 価格帯(片耳) | 約25~68万円 | 約25-69万円前後 |
※価格はカタログ掲載価格です。当店のキャンペーン価格は店頭スタッフにお問い合わせください。
形状の違いをもっと深く知ろう
「RIC RTとITC-R、形が違うだけでしょ?」と思っていませんか?実は、この「形の違い」こそが補聴器選びの核心なんです。
耳かけ型 RIC RT の特徴
RIC(Receiver-In-Canal) は、本体を耳の後ろにかけ、細いワイヤーを通じてスピーカー部分(レシーバー)を耳の中に入れるタイプです。「RT」は充電式(Rechargeable Telecoil)の略称です。
- 装着感
本体が耳の外にあるため、耳あな型に比べて耳が塞がれる感覚(閉塞感)が少ない - 音質
スピーカーが鼓膜に近い位置にあるため、自然で豊かな音質が得られやすい - 目立ちやすさ
本体が耳の後ろに出るため、正面からは見えにくいが、真横や後ろからはわかる - バッテリー
最大51時間という圧倒的な持続時間を実現 - 向いている聴力
軽度から重度まで幅広く対応。レシーバーを交換することで、より幅広い聴力に対応可能
わたしがお客さまに試聴していただくとき、「思っていたより目立たない!」とおっしゃる方が多いのが、このRICタイプです。特にスターキーのエッジ AIは本体が小型化されているので、以前の補聴器のイメージを覚えている方はぜひ試してみてほしいです!
耳あな型 ITC-R の特徴
ITC-R(In-The-Canal Rechargeable) は、補聴器全体が耳の穴に収まるタイプです。耳型を採取してオーダーメイドで作製します。
- 装着感
耳にすっぽり収まるため、ずれる心配が少ない - 密着性
マスクや眼鏡との干渉がない(最大のメリット!) - バッテリー
本体サイズの制約からRIC RTより若干短く、最大約42時間 - 向いている聴力
軽度〜重度に対応。重度難聴の場合はひとまわり大きいITEタイプがオススメ
「メガネをかけているから耳かけ型は耳が痛くなりそう」「マスクをよくするから補聴器のワイヤーが邪魔になりそう」という方には、ITC-Rが特に向いています!
ビジネス・仕事シーンでの使いやすさ

仕事で補聴器を使う方、特にビジネスシーンでの使用を考えている方にとって、この2機種はどう違うのでしょうか。
会議・テレビ会議
両機種ともBluetooth LE AudioとAuracast(オーラキャスト)に対応しています。Auracastとは、対応した会議室やホール、公共施設で直接音声を補聴器にストリーミングできる最新技術です。将来的には「Auracast対応の会議システム」が普及すれば、補聴器に直接クリアな音声が届く時代が来るかもしれません。
目立ちにくさを最優先にするならRICが優位です。商談や接客業など、相手方に補聴器をなるべく意識させたくない場面では、より小型のRICタイプが心強い選択肢です。
テレワーク・オンライン会議
スマートフォンやPCとBluetooth接続して、直接補聴器でオーディオをストリーミングできます。Zoomや Teams の音声も補聴器に直接届くため、聞き取りにくかったオンライン会議のストレスが軽減できる可能性があります。この機能は両機種で同等です。
出張・外出が多い方
バッテリー持続時間でいえば、RIC RTの最大51時間は大きなアドバンテージです。2泊3日の出張でも充電器なしで対応できるレベル。ITC-Rも最大42時間なので一般的には十分ですが、「充電を忘れた!」というときの急速充電(10分で3時間)があるので、どちらも安心です。
AI機能「Edge Mode+」と健康管理機能

エッジ AIシリーズ最大の武器であるAI機能について、あらためて整理します。
ニューロサウンドテクノロジー 2.0
スターキー独自のDNN(深層学習)処理エンジンです。補聴器内のチップが常に音環境を解析し、「静かなオフィス」「騒がしいレストラン」「電話中」など、使用シーンを自動で判別して最適な音質に調整します。
「いちいち手動で設定を切り替えるのが面倒」という方にとって、このAI自動調整は本当に助かる機能だと思います。
Edge Mode+(エッジモード+)
スマートフォンアプリ「My Starkey」からワンタップで、特に難しい音環境(騒がしい場所など)に対してAIがより積極的に音質を最適化するモードです。これも両機種共通の機能です。
健康センサー機能
エッジ AIには歩数計・転倒検知・心拍数モニタリング(一部モデル)などの健康センサーが内蔵されています。補聴器をつけているだけで、日々の健康状態のトラッキングができるというのは、AIウェアラブルとしての側面も持ち合わせているということ。これはスターキー独自の強みです。
価格帯と選び方のポイント
クラスと価格の考え方
スターキー エッジ AIは、クラス16・20・24の3段階展開です。クラスの数字が大きいほど、チャンネル数(音の細かさ)や機能が充実しています。
| クラス | チャンネル数 | 両耳価格目安(RIC RT) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 16 | 16チャンネル | 約50万円 | 基本的な補聴機能搭載 |
| 20 | 20チャンネル | 約96万円 | バランス型・主力モデル |
| 24 | 24チャンネル | 約136万円 | 最高スペック・フルAI機能 |
「100万円補聴器」というキーワードで検索している方に最も関係するのはクラス20(両耳約100万円前後)です。クラス24はさらに高性能ですが、まずはクラス20での体験をおすすめするケースが多いですね。
「どちらを選ぶか」の目安
あなたはどちらのタイプに当てはまりますか?
RIC RT が向いている方
- 眼鏡をかけていない(またはフレームが細い)
- バッテリー持続時間を重視する
- 重度難聴の可能性がある(高出力に対応しやすい)
- カラーのバリエーションで選びたい
- 違和感の少ない補聴器を使いたい(聴力によって差が出ます)
ITC-R が向いている方
- 眼鏡・マスクを日常的に使っている
- 「カンタンに操作・装用できる補聴器がいい
- デザイン性の高い補聴器を使用したい
- アクティブに動く場面が多い(ずれにくい)
- 自分の耳にぴったり合ったカスタムフィットを求める

秋葉原補聴器リスニングラボからのご案内
当店・秋葉原補聴器リスニングラボでは、スターキーを含む世界7大メーカーの補聴器を取り扱っています。「RIC RTとITC-R、どちらが自分に合うかわからない」という方は、ぜひ実際に両方を試聴してみてください。
当店の特徴をあらためてご紹介します。
- 認定補聴器技能者が対応(資格保有スタッフが選定・調整)
- 補聴器の無料相談・試聴サービス実施
- 2週間無料レンタルサービスあり(実際の生活の中で試せます!)
- 聴力測定・特性器などの設備が充実
- 他店でご購入の補聴器の調整も対応
- 購入後のアフターケア体制も充実
- 障害者総合支援法(補装具費支給制度)の対応店
※価格はカタログ掲載価格をご紹介しています。当店のキャンペーン価格は店頭スタッフへおたずねください
「2週間、実際の生活の中で試せる」というのは、特に100万円前後の高額補聴器を検討する方にとって、とても重要なポイントだと思います。補聴器店で試して「聞こえる!」と感じても、実際の仕事環境や自宅での家族との会話でどう聞こえるかは、やはり体験してみないとわからないからです。慎重に選んでいただきたいです。
よくある質問(FAQ)
Q1. スターキー エッジ AI RIC RTとITC-Rは、基本的な聞こえの性能は同じですか?
A. はい、両機種ともに同じ「G2 Neuroプロセッサー」を搭載しており、AI音声処理技術や自動調整機能(Edge Mode+)、DNN処理能力は共通です。「形が違うだけで音の基本性能は同等」と考えていただいて問題ありません。しかし、聴力や形状の違いによって聞こえ方のフィーリングが異なる場合があります。
Q2. 両耳で100万円前後の補聴器は、片耳だけでも使えますか?
A. はい、片耳だけでのご使用も可能です。しかし、スターキー エッジ AIは両耳装用を前提とした「両耳間通信機能」を搭載しており、左右の補聴器がリアルタイムで情報を共有することで最適な音質調整を行います。そのため、可能であれば両耳でのご使用が効果を最大限に引き出せます。
Q3. 補聴器の充電はどのくらい持ちますか?毎日充電が必要ですか?
A. RIC RTは最大約51時間、ITC-Rは最大約42時間の持続時間です。一般的な使用(1日約16時間程度)であれば、毎晩充電器に置くだけで翌日も問題なく使えます。また急速充電機能があり、ITC-Rは10分の充電で約3時間の使用が可能です。「充電を忘れた朝」も安心ですね。
Q4. 眼鏡をかけていますが、どちらのタイプが向いていますか?
A. 眼鏡をご使用の方には、耳あな型のITC-Rをおすすめするケースが多いです。RIC RTは本体を耳の後ろにかけるため、眼鏡のフレームと干渉する場合があります。ただし、フレームの形状によっては問題なく併用できることもありますので、ぜひ試聴でご確認ください。
Q5. 補聴器にスマートフォンを連携させると何ができますか?
A. 「My Starkey」アプリを使うと、音量調整やプログラム切替をスマホから操作できます。さらに音楽・通話・動画の音声を補聴器に直接ストリーミングする機能や、AI自動調整の「Edge Mode+」のオン/オフ、健康データの確認なども可能です。Android・iOSどちらにも対応しています。
Q6. 補聴器の購入に補助金や助成は使えますか?
A. 当店は障害者総合支援法(補装具費支給制度)対応店ですので、認定を受けた方は補装具費の支給制度をご利用いただけます。また補聴器は医療費控除の対象になる場合もあります(医師の診断書が必要なケースがあります)。詳細は制度の内容が変わることもありますので、最新情報は店頭スタッフか各自治体窓口へお問い合わせください。
Q7. 初めて補聴器を検討しています。100万円前後の補聴器から始めるのはやめたほうがいいですか?
A. 全然そんなことはありませんよ。ただ、補聴器は「買ってすぐ終わり」ではなく、定期的な調整が大切な医療機器です。まずは当店の無料相談・試聴サービスや2週間無料レンタルをご活用いただき、実際の生活の中でフィーリングを確かめてからご購入を検討されることをおすすめします。高額投資だからこそ、慎重に!ぜひお気軽にご来店ください。
この記事はスターキー エッジ AIシリーズの発売情報(2025年3月)をもとに、秋葉原補聴器リスニングラボのスタッフ「ハヤシ」が作成しました。製品仕様・価格は変更となる場合があります。最新情報はメーカーまたは店頭スタッフにご確認ください。




